きもの専門店
そう謳うのは覚悟と精通が問われます
着物に関わり四十年と少し…
まだまだ学ぶことばかり…
きもの、って知れば知るほど知らないことばかりです

その多様さゆえに定義付けることの難しい更紗
古渡にはじまりペルシャ、フランス、イギリス、…
  バティックとして知られるジャワ更紗もありますが、日本の職人の手による和更紗の美は
やはり格別です
―唐草小花文―

暈したり、一層の斑も許さなかったり
澱みの様に堆積した手わざが意図して刷毛を捌く…
かのフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホさえ憬れた
日本の職人の筆捌き

染織作家の手から放たれた作品は
一つの花、一つの蝶、一つの鳥、に
生命が吹き込まれているのです 
添田敏子 ―白ぶどう―

もしかしたら
この小さなキモノ店は
アナタをドキドキさせることが
出来るかも知れません
どうぞ遊びにいらしてください 

水流のコーデ

水流のコーデ13

こちらの「水流のコーデ」の頁では弊店のサイトに掲載しておりますお品達のコーディネートをご提案をしております。 (また時折、箸休み?に弊店の女将の装いもこちらご紹介させて戴くこともございます。)
きもの水流が折に触れ素敵と感じたコーディネートをご紹介しておりますが、弊店のご提案がすべてではもちろんございません。 お客様ご自身がこれが素敵と感じられる組み合わせ…
つまり、着る人が好きな組み合わせが一番だと考えます。

そんな訳で…あくまでもご参考までにどうぞ。。。

水流のコーデ1


こちらの写真は先月7月の25日の日曜日<今度はカレンダーに●を付けましたので、間違いないと・・・>それでも遅れ遅れの掲載です。

この日の名古屋はたまらなく暑かった・・・ので、 涼しげな(実際に涼しい)木綿の着物。 こうした工藝染織に関心をお持ちの方ならば、たいていご存知の長板中形の藍染の着物です。 制作者は松原忠さん。 言わずと知れた長板中形の人間国宝、松原定吉さんを祖父に持つ、松原忠さんの作品『ウリ』を着ました。 
およそ木綿とは思えない、しっとりとした着心地・・・他のものが着られなくなる。。。そうです。 それはそれで困りますが・・・。 型染めの染色作品なので、ウリ以外にも作品が在るのですが、忠さんの作品ではこの『ウリ』が極めて秀でていると思います。 型の美しさ、大き過ぎず、小さ過ぎない模様の見事さ、藍染の美しさ・・・ どこをどう見てもこの口うるさい私を黙らせてしまうのです。


帯は麻の九寸名古屋帯。 無地感覚なのですが、自然素材ゆえの曖昧感がお気に入りの一点です。 糸の太さが一定ではないこうした帯は無地に織っているのですが、糸の太い細いが、自然に生地に濃淡や影を作ります。 意図してそうなっているのではないのですが、意図しない加減がかえって面白みを創り出しているのです。 こちらの帯のお色目は茄子紺(青みの紫色)に少し灰色を混ぜたような絶妙な色目です。 サイトに同じ帯が(少しだけ色味が異なりますが・・・)ございますのでご覧ください。
<麻帯三本捩り/九寸名古屋帯>

https://www.gofukuyasan.jp/SHOP/OTK-NAOR-03685.html

こうした木綿のお着物は、お家でざぶざぶお洗濯して頂きましても良いのですが、やはり、生地の寿命などを考えますと、シーズン中はお召しになる毎に霧吹きと陰干し、で対処して頂き、季節のお仕舞に専門店でお手入れされるのが一番のように思います。 ただ、繁雑にお召しになられて、尚且つ炎天下での着用が~となりますと、なかなか上述の対処では難しいものがございます。 その場合は汗取りとしてやはりネットに入れてお洗濯、生乾きの内にアイロンで皺を伸ばす、が良いかと思います。


着物って手間暇が掛からないとは言えません。 着るにもお手入れに時間も要します。 でも、そのお手入れさえも着物にかかわる愉しみです。 自分が着たものを慈しみながらお手入れをする。 手間暇に愛情を注ぐ・・・ そういう情緒って如何にも日本女性そのもの、 もっと言えば素敵な嗜みのように感じます。 


帯揚げは黄色みの強いひわ色の絞り、絞りの模様、ひわ色の色味が可愛くてお気に入りのようです。 帯〆はミルクティーのような白茶色、とてもオーソドクスな小物適わせです。 帯〆は後でもう少し冒険したものに変えました。


着物の楽しみは色を重ねたり、ひいてみたり…。お愉しみ頂ければ。。。

でも・・・ 申し上げましたのはもちろんすべてが一つの例です。 帯適わせや小物適わせははそれこそ幾通りもございます。 そして、あくまでも着る人のお好みが最優先されることは言うまでもないことなのです。  

 


きもの水流
店主

水流のコーデ

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