友禅の振袖として一番に大切なことはお召しになられるお嬢様の心をときめかせるものであること、贈られる親御さんの心を震わせるような力を保った染色であるべき、と思っています。ひとは十人十色、百人百色と言われるようにそれぞれ異なった趣向があります。言うまでもなく、私の申し上げている事がすべてではありませんし、友禅に対するそうした考え方もまたひとそれぞれかと思います。でも、職人の英知の尽くされたもの、手技の尽くされたもの、これ以上美しい染色はこれまでに見たこともない、と思わせる染色は十人の、いえ、百人の心を震わせることが出来るのです。お洒落着物専門店として在る以上、そうした「心を揺さぶる」染織のご紹介を心掛けております。