きもの専門店
そう謳うのは覚悟と精通が問われます
着物に関わり四十年と少し…
まだまだ学ぶことばかり…
きもの、って知れば知るほど知らないことばかりです

その多様さゆえに定義付けることの難しい更紗
古渡にはじまりペルシャ、フランス、イギリス、…
  バティックとして知られるジャワ更紗もありますが、日本の職人の手による和更紗の美は
やはり格別です
―唐草小花文―

暈したり、一層の斑も許さなかったり
澱みの様に堆積した手わざが意図して刷毛を捌く…
かのフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホさえ憬れた
日本の職人の筆捌き

染織作家の手から放たれた作品は
一つの花、一つの蝶、一つの鳥、に
生命が吹き込まれているのです 
添田敏子 ―白ぶどう―

もしかしたら
この小さなキモノ店は
アナタをドキドキさせることが
出来るかも知れません
どうぞ遊びにいらしてください 



舫はるる

だけの小舟や

風の色


柿沼盟子

風土


名古屋帯



【草木染め手織り紬織物】
九寸名古屋帯
―吉野間道―
制作/藤山千春
使われた染料
矢車附子・コチニール・揚梅・茜・ペグ阿仙薬




以前にも書いたことがありますので一部重複しますが、私がまだ子どもだった頃、母が集めていたジェムストーン、、どういうものだったのか、今更ながら調べて見ました。 ウィキなどによればそれは半貴石、いわゆる宝石以外の美しい石、なのだそう。 地球の欠片なんて書いてあったりもしてなにやらロマンチックですね。 引き出しの中に大切に仕舞われたそれは学校から帰った私の退屈な時間をつぶすのに十分な魅力を持っていました。 中でもひときわ目を引いたのは紅や紫色に透き通る石、、、飽くことなく眺めていたことを思い出します。 指輪にするわけでもなく、どうするつもりだったのでしょう。 なぜかこの石のことを私はよく覚えているのです。 薄まってしまった記憶の中のそれは確か箪笥の一番上の小さな引き出しに特別大切に仕舞われていて取り出しては眺めたものです。 ジェムストーン…、子どもの私には美しいものの代名詞でもあったのです。 ジェムストーンに限らず、大人になったいまでも思い出す機会のないまま私の記憶の中でそれっきり忘れ去ってしまったものはきっと他にも沢山あるのだと思います。 そしてその紅や紫色をした半貴石のことも今日この美しい紫紅の絹布を見るまでは記憶の中に閉じこもったままであったのだと思うのです。


名古屋帯

名古屋帯

名古屋帯

名古屋帯

名古屋帯

名古屋帯



工藝染織作家/藤山千春、1944年東京都品川生まれ、幼き日は母方の実家の在る八丈島で織物に触れて育ちました。 1968年女子美大付属高校を卒業され、その後、女子美大付属大学を首席で卒業されるくらいですから、その才能は疑いようのないものです。 更に言えば、当時、染織の大家と言われた柳 悦孝氏に師事し、吉野間道を徹底的に学ばれた、目を閉じて機に向かっても織ることが出来るほど、、。 


しかしですね、、、こうして作品を眺めていると、柳 悦孝氏に染織を習い~云々、そうした染織の歴史など、彼女の作品を見ているともはやそれほどそれが重要なこととは思えなくなってくるのです。(技術の習得に意味がなかったということではありません。) それほどに藤山千春氏がつくる作品には有無を言わせない綺麗さ、ひとつの織物としての美しさを感じるのです。 長い時間眺めていても飽きが来ない、文句のつけようのない美しいのです。 当たり前の話ですが、柳 悦孝氏に師事したところで誰もが美しさを創り出せる訳ではないのです。 藤山千春さんの天性の美意識とそれを織物に織り込める手業に加え、何かを成し遂げるのだと言う執念にも近い情熱の成せるものなのです。


こちらに掲載させて頂いた吉野間道の作者である藤山千春氏は吉野間道を特に好んで制作される染織家です。 草木染めにこだわり、織にこだわり、古の吉野間道の復元に尽力をされている方でもあります。 私もこれまでに幾度も扱ったことがありますが、更に磨かれた感性、そして進化した手技が感じられるのです。  その印象は深みを増して心の奥に迫ってくるのです。 吉野間道の織物は他にいくらでも在ります。 もちろん西陣織にそれを見る事もあります。 申し上げましたようにこれまでに数々の吉野間道を扱ってきました。 でも、藤山千春が創る吉野間道以上の吉野間道を見た事はあまり記憶にないのです。 


名古屋帯

名古屋帯


こちらの吉野間道、その色彩を言葉にしてしまえば単なる灰桜、灰梅系の帯かも知れません。 しかし見る角度によって様々に表情を変えるその色彩印象は唯単なる灰桜、灰梅系の織物ではないのです。 やはりこれも藤山千春氏の創作によってもたらされた特別な「色」なのです。 決してカラーコードなどで表現出来るものではありません。 あくまでも藤山千春氏がイメージをし、創作した灰桜、灰梅系なのです。 つまり藤山千春氏はこうした彩色や織技法を通して“藤山千春としての吉野間道”を表現したかったのかも知れません。 上述して参りましたように私がこれまでに見聞きした吉野間道とまったく異なる織物、それが藤山千春の吉野間道です。 それは藤山千春という染織家に惹かれたわけではもちろんありません。 私自身が“この作品”に 心をぎゅ、っと掴まれてしまったからに他なりません。 加えて申し上げれば、私はこれほどまでにコチニールを美しくするひとを他に知らないし、また、表現する言葉も持ちえないのです、、。




しつこい…と笑われるかも知れませんが、こちらの吉野間道の魅力は間違いなくその色彩と織であると思います。 色が放つ質感、織が保つ質感、そのすべてを画像からだけではお伝え出来ないのが少し残念ではありますが、ほぼ再現出来てるとも自負しております。


【商品情報】

商品番号
FYC-KMR-3478
商品名
草木染手織り紬織物/九寸名古屋帯 吉野間道 藤山千春
品質
絹100%
価格
¥237,000(表地/税込)
¥248,500 (芯仕立て上げ税込)
※一級和裁士による手縫い。
※お仕立てに要する日数はご注文確定後
約2週間~20日戴いております。
巾/ 長さ
お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸~八寸二分程。/ 長さは九尺八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。
[お仕立てをご希望のお客さまへ]
カードでお支払いをご希望のお客さまで「お仕立て」をご希望されるお客様は
カード決済のお手続きの際にそのまま「反物」の価格にてお手続きをお願いいたします。
後ほど、弊店より「お仕立て」の有無のご確認をさせて頂きます。
ご了承頂きました後に「お仕立て代金込み」の金額に変更させて頂きます。

[現品事前確認をご希望のお客さまへ]
ご注文/ご購入に際して、現品を前もってご覧になられたい方は下記現品事前確認
についてを ご覧くださいませ。詳しい流れのご案内をさせて頂いております。


現品事前確認について

/当ホームページに記載されている記事・画像などの無断転載/複製を禁じます。
転載/掲載をご希望の際は予めその旨、お問合わせ戴き承認を得てください。
無断転載/複製と認められる場合、法的措置が講じられる事もあります。
Copyright(C)2008 きもの水流 All Rights Reserved

■お仕立につきましては仕立て料金表はこちら をご参照下さい。
または、お電話・メール・ファクスにてお尋ね下さいませ。

草木染手織り紬織物/九寸名古屋帯 吉野間道 藤山千春

価格: ¥237,000 (税込)
[ポイント還元 2,370ポイント~]
数量:

ページトップへ