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首里織り/花倉道屯織 伊藤峯子作品



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名古屋帯



■花倉道屯織/九寸名古屋帯

伊藤峯子 作品

シャーベットオレンジ



こちらに掲載させて頂きました作品は花倉織の名手、伊藤峯子さんによる「花倉道屯織/九寸名古屋帯」です。 染織家(染織作家)自らが手を掛けて(お弟子さんが制作した工房作品を除く言う意味)創作した作品を眺めていると、ときに染織家によって籠められた「美学」のようなものをその作品から感じることがあります。 それはもちろんすべての染織家に対して感じるものではなく、また、ある染織家のすべての作品に感じるものでもありません。 美学について本格的に書物を紐解いたことが有る訳でもなく、浅学な私が美学などを論じるのは些か僭越ではありますが、浅覚えの知識によれば、美学とはどうやら哲学に分類されるもののように記憶しています。 つまりは芸術学のひとつの分類ということになります。 


予め、私見であることをお断りした上で申し上げるならば、美学の概念とは、あくまでもある創造に表裏する芸術学のひとつであり、たとえば流れ落ちる滝の流れを美しいと感じても、それはやはり美学の美の範疇であり芸術ではないのです。 つまり極端的に申し上げるならば、自然がつくり出した景色色彩や、或いは学者や大学の教授が論ずるものが美学ではなく、芸術家(もちろん染織家も含まれる)が、その永い年月をかけて重ねてきた数々の経験や英知、意図せず堆積されたものも含め、その内側に内包されたものが美学なのだと私は思います。 さてさて、私の無駄話はいい加減にして…。


名古屋帯


名古屋帯


名古屋帯


名古屋帯


名古屋帯



オレンジシャーベット、いわゆる「パステル」じゃないんです。 あくまでもシャーベットオレンジ、ペールカラーとでも言うのでしょうか、どこか朧げに白霞を帯びたオレンジ色なのです。 明るい色と言えばそうなのだけど実際はフワフワし過ぎずにそれでいて気持ちが浮き立つような感じがとてもいい。 帯は着物の装いにおいてとても大事な役割です。 琉球沖縄の染織は織にして染めにしてもともすれば帯だけが悪目立ちしてしまうような、言葉を変えれば着物姿をかき回してしまう、そんなことも往々にしてあります。 つまり琉球特有の強い彩色印象を持ちながらも装いにスッ、と行儀よく納まるにはかなりの力量(帯そのものにも織り手にも)が必要になるんです。 だからこそ伊藤峯子さんの手技がしっかりしていることがとても大切で、それに加えてその色の「分水嶺」を見極める力(センス)が必要とされるのです。 そしてそのセンスがこちらの作品に一本きちんと筋を通しているのです。 つまり…それが染織作品に投影される美学なのです。


そうした美学なる想いを胸にこちらの作品を眺めていると、わざわざ余計な手間暇を掛けているように思えてしまうほど、凝りに凝った手業が掛けられているのですが、わざわざ掛けた手間暇が余計なことではない理由も、見る私の目に映るのです。 実際に制作者に尋ねた訳ではありません。 あくまでも私の個人的な見解に過ぎませんが、わざわざ掛けたかのように見えるその手業、それはこの織物が帯となってお使い戴く際の帯の美しさを想って掛けられた配慮ではないかと思います。 つまり、単純に道屯織とせず、わざわざ花倉織を合わせることで単調になりがちな道屯織に表情を与えているのです。


この制作者の制作の真髄は何なのか…、 いつも思うことなのですが「着物や帯は“使われてこそ”、そこに価値がある」というものがあります。 いわゆる“用の美”に通じるものです。 こちらの作品を見ていると”使われてこそ初めて美しい”とした徹底した“用の美”を感じるのです。 加えて申し上げれば染織家しての心の透明度、糸の染色におけるインスピレーション、言わば感性の美しさを想わせてくれるところ、でしょうか。 流れるように配された鶸萌黄色の縞のえも言われぬ美しさ…、 使うひとを想い機に向かう姿勢の美しさ、すべての美が相俟ってひとつの美しい織物となるのです。 そしてそれらのすべてが伊藤峯子さんの一つの美学であるのです。 ひとりのある染織家によって織り上げられた美学の結晶。 この染織家だからこそ、いや、この染織家でなければ織られない、伊藤峯子さんの美学が宿された作品です。


名古屋帯


名古屋帯


名古屋帯


こちらの作品の制作者である伊藤峯子さんは工藝会や国画会の染織に関心をお持ちの方には広く深く知られた方です。 ですので敢えて私などが解説するまでもなく、こちらをお読み頂いておられる方のほうがお詳しいかと思い、伊藤峯子さんの略歴などは控えさせて頂きました。 伊藤峯子さんについてご興味、ご関心がございましたら、お尋ねください。 私の知る範囲/お話した際にご本人からお聞きしたこと/他、出来得る限りにおいてお答えさせて頂きますが、でもやはり、皆さまの方がお詳しいかと。。。 私自身はいつも申し上げますように制作者にではなく、“作品”に興味を惹き付けられるので…。


【商品情報】

商品番号
HTT-NAO-066
商品名
首里織り/花倉道屯織 伊藤峯子作品
品質
絹100%
価格
¥255,000 (表地/税込)
¥265,500 (芯仕立て上げ税込)
※一級和裁士による手縫い。
※お仕立てに要する日数はご注文確定後
約2週間〜20日戴いております。
巾/ 長さ
※お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸〜八寸二分程。/ 長さは九尺八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。
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名古屋帯


名古屋帯


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首里織り/花倉道屯織 伊藤峯子作品

価格:

255,000円 (税込)

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