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手織真綿紬織物/伊那紬別注品



さわらびの

道や触れゆく

実むらさき


布施まさ子

風土


紬織物



【草木染め手織り紬織物】

伊那紬/弁柄段紫大格子

発注品(※別注品)/着物地



そもそもで言いますと私は紬は真綿紬が好きです。 真綿紬に限らず木綿や麻も大好き。 もしも、私の身の回りが石油製品ばかりで埋め尽くされ、そうした自然素材による布が私の傍になかったら、これまでの人生はさぞかし退屈でつまらないものだったのではないかと思います。 昨今、(昨今でもないか)いろんな人が口々に<判で押したように>唱える「モノを持たない暮らし」なるものは、たくさんの好きなものに囲まれて暮らしたい私にはとても想像し難い、というかたぶんおそらく耐えられない。(※とは言えなんとなく賢そうに見えるから合唱してるだけ、な方も居るけど)(笑) ま、確かに不必要なものをため込む?ことの煩わしさ?は私もよく解ってはいる。 一日中探し物をしてる(笑)ような私なんてその言葉に理解出来ることもなくはないけれど、だからと言ってそんな自分にことさらに絶望を感じている訳でもない。 探し物の途中でふと出会う、かつて自分が選んだ“美しさとの遭遇”はまた格別なものなのだ。(言い訳?) どんどん着物とは関係のないところにお話が逸れてしまうので戻します。 


紬織物


紬織物


紬織物


紬織物


紬織物


私が真綿紬を好きな理由の一つとして挙げることが出来るのは真綿糸特有の発色。 えもいわれぬマットな質感…、それでいて感じられるしっとりとした抑えた光沢…。 その辺りの絶妙なさじ加減が真綿紬が大好きな理由の一つでもあります。 そしてそれは今回ご紹介させて頂く、綺麗な発色の際にひときわ感ずるのです。 例えばどうでしょうか、この植物の実を指先で磨り潰したかのような紫色、茜の実を絵の具にしたかのような弁柄赤 …、それらを大島のような生糸で発色させたら…、おそらく紫色という綺麗な色に加え、生糸特有のテリが相まってちょっと気恥ずかしいほどの光沢として目に映るのではないでしょうか。 ところが光沢を押さえた真綿糸に染めるとそうした気恥ずかしい印象は姿を消してコムラサキ(小紫)の実を磨り潰したかのような高貴な美しさだけが大人の女性の色として残るのです。(※大島の名誉の為に申し上げれば、こっくりとくすんだ色で染め織り上げられた大島はことのほか美しいと思う。) 


こちらの伊那紬は発注品(いわゆる別注品です) 焦げ茶色の地色に美しい発色の紫色の大格子、アクセントのように入れられた弁柄の横段、絶妙な色目の組み合わせで織り上げられたこちらの伊那紬を見ていると“真綿紬織物のあるひとつの最上”とでも、言ってしまいたくなるような…、そんな感覚に捉われます。 もっと言えば、真綿紬におけるひとつの理想の様な…。 お蚕が糸を吐き出した時からもともとこうなるように決まっていたようなと言えば少し言い過ぎかもしれませんが、でもそんな錯覚さえ覚えます。 お蚕が吐き出した極上の糸を引き手が時間を掛けて丁寧に紡ぎだし、美しい紫やしっとりとした焦げ茶、弁柄色に染め分けられた後、織り手が一枚の絹布に織り上げる。 繭が糸に戻り、自然に元の繭に戻る…。 そんな形容が有りますが、まさにそんな絹布なのです。 


染められた糸の色、程よい格子、手に取ったときのしっとりとした絹布感、比類のないほっこり感が加わって… 量産される紬の様に余計な諂いなどありません。 愛好家が求める品質に望んでいる以上の、いえ、期待以上の品質で応えてくれるのです。 ひと目で美しいと思わせられる色相の中に織り上げられた横段や格子、集中を切らすことなく織り上げられた美しい表情が織り上げられています。 とは言え、大きな模様にありがちな着るひとを寄せ付けない強さはありません。 でも、非凡では決してなく、むしろ確りとした個性を現出させているのです。 もしかしたら適わせる帯によっては帯が負けてしまい、カタチにならないかもしれません。 でもコーデによってはたまらなく美しい着姿になると思うのです。


紬織物


紬織物


紬織物


私がそう感じるだけかもしれませんが、この絹布の紫色は深いところで信州の人々の気質と結びつくような気がします。 やわらかではあるけれど高貴で芯の強い律儀な人々。 奥ゆかしい姿の奥にある律儀。 この色と織りがそれらを表しているように感じます。 心を鷲掴みにされ、魅了する絹布、上質な、名前だけではない…、真に上質な紬織物を求めている着物専門店の店主として本当に嬉しくて思わず「にんまり」としてしまうのです。 高価で良いものなら他にない訳ではありません。 でも、それではなんだか嬉しくないんですな…。 この価格でこの品質が実に好ましく、それ以外言葉がないのです。 そして私のような真綿紬好きにはたまらなく魅力的質感と色目なのです。 


この紬織物を魅力的に見せている要因は、実は特徴的な色彩ばかりではありません。 横段や格子の始まり/終わりに制作者の美意識を感じ取る事が出来ます。 一見すると特別変わったところはありません。 格子とは当然ながら経緯の縞が交差して格子となるのですが、制作者は格子の始まりと終わりにもちょっとした図りを掛けているのです。 格子の特徴である稜線をあえて不規則に見せる規則的なずり暈しとし、このずり暈しが単調になりがちな格子にわらかな表情をもたらしているのです。 横段にも図りがあり、横段の上下の緯糸を浮かすことでぱきっとした印象にならないように気配りがされているのです。 そうした様々な図りがこの紬織物に直接目にする美しさと、間接的に感じる美しさをもたらしているのです。 横段や格子が必要以上に強く目に映らない、織物として見た目以上の質感を感じさせてくれるのです。



紬織物


紬織物


紬織物


こうした着物地は実際に着物となって装い戴きますとその印象は一変します。 地機の結城紬や郡上紬などの強い質感を保った着物と比べてもまったく見劣りしないどころか、帯適わせによってはうんと垢抜けた個性印象となるように思います。 織りの帯で「ほっこり」とした印象を醸しだしたり、縮緬や紬の染め帯/型絵染めの帯で都会的な印象を楽しんで頂く事も期待できる筈です。 そうしたときにこの着物の保つ力、つまり紬織物としての質感をあらためて感じて頂けるかと思います。 


奇抜な配色やデザインは決して好まない、とは言えありふれた平凡なものでは満足出来ないと思われている紬愛好家の方に是非ともお奨めしたい逸品です。 参考の一つに澤田麻衣子さんの型絵染を適わせてみました。 こんなコーデも素敵ではないでしょうか。 ↓ この下に画像がございます。



【お仕立てなど】 まずは弊店において検品します。その後、弊店専属の一級技能和裁士に仕立てを依頼するのですが、和裁士においても私共呉服店とは異なる目線で改めて厳しく検品をしております。 また、お仕立てに際し、帯芯の厚さ、硬さ、帯の仕上がりの長さ、巾など、寸法につきましてご希望/ご相談などございましたら、お申し付けください。

【色みなど】 ホームページに掲載のお品の色みは基本何百枚も撮影し、出来る限り色調整の必要の少ない画像を選択しております。色調整を掛け過ぎるとどうしてもどこかに無理が出て実際のお品の色質感とは離れたものになってしまうからです。 ですので出来うる限り、実際のお品のお色目、質感に近いものを掲載しておりますが、お客様がお使いのPC、OS、ディスプレイ/モニターによりお色目が微妙にが異なる場合がございます。ご理解賜りますようお願い申し上げます。※iphoneなどのスマートフォンからもご覧頂きますとより正確なお色目が伝わる場合があります。

【お手入れなど】 お求め頂きました後、日常にお使いの際のお手入れは、着物の場合、衿の皮脂/ファンデーション汚れなど気になる個所の部分的なしみ落としで十分です。 帯に関しましてはそれほど必要ありませんが、もし前腹などよく触れる部分など気になりましたら、しばらくお使いにならない折にお手入れをお奨めしております。また、絹物、一部木綿はご家庭での水洗いは出来ませんので、ご注意下さい。

【在庫について】 実際の店舗におきましても同時にお品を販売しております。 ご注文/お申し出を賜りましてもホームページへの反映が一足遅く、「SOLDOUT」が表示されていなくても売り切れの場合がございます。先着順となりますので予めご了承下さい。


【商品情報】

商品番号
HYT-RKK-0345
商品名
手織真綿紬織物/伊那紬別注品
品質
絹100%
価格
¥357,000(表地/税込)
¥411,000(袷仕立上げ/胴裏・八掛/税込)
※一級和裁士による手縫い。
※お仕立てに要する日数はご注文確定後
約3週間〜25日戴いております。
【※単衣仕立てをご希望の際はお尋ねください。】
巾/ 長さ
38cm程(※約一尺程)/※13m程 (※約三丈四尺)多少の誤差はご容赦ください。
[お仕立てをご希望のお客さまへ]
カードでお支払いをご希望のお客さまで「お仕立て」をご希望されるお客様は
カード決済のお手続きの際にそのまま「反物」の価格にてお手続きをお願いいたします。
後ほど、弊店より「お仕立て」の有無のご確認をさせて頂きます。
ご了承頂きました後に「お仕立て代金込み」の金額に変更させて頂きます。

[現品事前確認をご希望のお客さまへ]
ご注文/ご購入に際して、現品を前もってご覧になられたい方は下記現品事前確認
についてを ご覧くださいませ。詳しい流れのご案内をさせて頂いております。


現品事前確認について

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■お仕立につきましては仕立て料金表はこちら をご参照下さい。
または、お電話・メール・ファクスにてお尋ね下さいませ。

紬織物


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紬織物

手織真綿紬織物/伊那紬別注品

価格:

357,000円 (税込)

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