まつすぐな
雨にひと日の
秋の色
水津亨代
朝
【本場奄美泥大島紬】
一元絣 極小十字絣 手織
織/平シギ
本場奄美大島検査合格品
大島紬は経糸、緯糸(タテ糸、ヨコ糸)の絣(染料の染まっていない箇所)交差させることで作られます。 その交差の絣の形状によって一元(ひともと)式、と呼ばれるものと 片ス(カタス)式、と呼ばれるものに分類されます。 一元(ひともと)式は、絣の経糸2本、絣の緯糸2本を交差させ、風車様の絣模様を作ります。
一方、片ス(かたす)式は、絣の経糸1本、絣の緯糸2本を交差させ、T字様の絣を作ります。 とても細かな一元絣細工で織り上げられた泥大島。 巾およそ一尺の間に百七十個の一元絣が織られています。 細かさだけを競うものではないのですが、一つの目安となることも確かです。 遠目には無地に見える極小絣、 端正な印象、つまりそれは正統絣としてのかっちりとした印象なのかもしれません。
東の結城、西の大島、言い古された言葉ではありますが、言い古されたという事はつまり、現在でもそう言われているという事が言えるかと思います。 中でも絹織物特有の光沢を湛えた大島紬は数多ある紬織物の中でも特別な雰囲気が感じられます。 美しく練られた上質な生糸だけで織り上げられた大島紬は他にはない垢抜けた印象を想わせてくれます。 今回掲載させて頂きましたこちら、精緻を極めた百七十細工の一元絣の泥大島です。
想うだけで気の遠くなるような、途方もない工程を経てつくり上げられる百七十細工の一元絣と言う泥大島。 整然と並ぶその美しさは機械織に見る方眼紙のような無機質とは異なります。これ以上ない精緻な十字絣は左右の巾の中に百七十余りの一元絣が整然と並ぶ訳ですが、人の手が介在するその精緻はどこか曖昧に揺らぎ、工藝的な美しさと共に織り手の誠実無比が伝わりくるようなのです。単衣にお仕立てされますと9月10月、4月、5月、6月と。袷でしたら10月から5月まで楽しむことの出来る織感はとても魅力的ではないでしょうか。
※やや余所行きを想わせる洛風林の花壇、名古屋帯、カジュアルを想わせる阿部容子氏作品、上野リチの「野菜を」をオマージュ、そして氏が解釈をした「苺」名古屋帯、を適わせてみました。
商品番号 |
ITK-OOE-463 |
商品名 |
本場奄美泥大島一元絣 |
品質 |
絹100%
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価格 |
¥399,000(表地のみ仕立て無し/税込)→¥199,500
¥441,000(単衣着物仕立上げ/居敷当付き/税込)→¥241,500
¥453,000(袷仕立上げ/税込)→¥253,500 ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約3週間~25日戴いております。
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巾/ 長さ |
1尺5分程(※39,5cm程)・長さ/3丈4尺程(※13m弱程) |
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