お使い頂いてゆく内に出来る皺が
アンティークレザーのような印象を齎してくれます
すべてのしつらえが籠に適わせた特注品
【工藝竹籠細工】
制作/公長斎小菅
―透かし網代小判バッグ・生成り・caramelBrownレザー―
こちら、熟練を重ねた工芸竹細工の職人の手によって編み上げられた籠バッグです。 わざわざ「工芸竹細工」と申し上げましたのは、工場生産による量産品とは全く異なり、工芸竹細工専門職人の技術と培われた感性で編み上げた、いわゆる、完全な「誂え」の作品となるからです。 つまり、前述した産業としての量産品と比して創作に於けるクオリティー、制作段階での品質、ともに確実に一線を画すものであるのです。
また、こうした工藝竹細工、ときに大変手間の掛けられた編み方に評価が集まりがちなのですが、制作工程において最も神経が注がれるのは”ひごつくり”とも言われます。 一本の竹から巾/厚みをミリ単位で揃えた竹ひごの制作です。 ミリ単位で揃えられた竹ひごは表面/角を滑らかにするため、更に面取りが施されます。 最終の仕上げには漆が遣われますが、刷り込んでは拭き上げる、と言う作業が繰り返し繰り返し施され、時間をかけて定着させると言う手間の掛かる作業となります。 そうして編み上げられた「竹バッグ」は購入された方が遣い込んでいく内に、手の脂が染み込んで、更に美しい光沢が生まれるのです。
また、こちらの竹籠バッグについてお使い頂ける季節を問われる事がございますが、こちらの竹籠細工、巾着を紬、本革などの織物/自然素材を用い袷仕立てとしておりますので季節が問われることはありません。 とりわけこちらにご紹介の品はcaramelBrownレザーが醸し出す印象から、四季を問わずお使い頂けます。 ただ、生成り仕上げとなりますので真冬(1月2月)は避けられた方がよいかもしれません。 また、洋服に使えますか?とご質問を頂く事がございますが、日本国内はもちろんですが、海外においても人気/認知度、ともに高く、比率で申し上げるならば、洋服で持たれる比率もかなり多いようです。
こちらのお品はイタリアの皮革工房/職人との度重なる意見交換の末にコラボレーションされたもので、組紐の持ち手/布巾着が使われた従来の竹籠バッグとは少々ニュアンスを異にする公長斎小菅の新しい試みです。 持ち手となる「ハンドル」はイタリア・トスカーナ地方で作られる高級皮革が使われています。 植物のタンニンを用いてなめされた極上の皮革です。 巾着はこちらもイタリアの熟練皮革職人によって丁寧になめされた皮革が奢られたものとなります。 お使い頂いてゆく内に出来る皺がアンティークレザーのような印象をもたらしてくれるのだそうです。 つまり、すべてのしつらえが籠に適わせた特注品となります。 一つひとつが限定制作品、お誂えの創作工芸品であるのです。
参考までに追記をさせて頂きますと籠バッグはカジュアルなものとなります。 フォーマルとされる和装(※留袖・訪問着・付け下げなど)には適しておりません。 小紋や紬などにお使い頂くものとなります。
竹籠細工職人が一品々誂えておりますので、破損、毀損した際には修復、修理も承っております。 持ち手/巾着の交換は比較的容易に出来ますが、籠の破損に関しましては状態を拝見させて頂いてからと言うことになります。 ただ、これまで大抵の場合、修復してお返ししております。
商品番号 |
KOGE-TAKE-0014002 |
商品名 |
工藝竹籠細工 公長斎小菅/南風 透かし網代小判バッグ・生成り・caramelBrownレザー |
品質 |
巾着/イタリアンレザー。ハンドル/イタリアンレザー。 |
価格 |
¥102,600(※本体価格¥95,000) |
巾/ 長さ |
※約・巾/29,5cm・マチ/13,5cm・高さ/15,5cm(※持ち手含まず)
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公長斎小菅
天和年間より小菅家十二代、六代目を「公長」と称す。 紀州徳川家十一代藩主顕龍公より御用絵師として召し抱えられる。 上田姓と苗字帯刀を許され、陰葵の御紋を拝領。 江戸城へ下向、御前揮毫を許されその栄に浴し、日本画四条派松村呉春に師事する。 後に残された画軸の多くは大阪市立美術館や西本願寺に所蔵されている。その小菅家先祖の号「公長」にあやかり、「公長齋小菅」という社名で1898年創業、現在に至っている。
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