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手描き友禅九寸名古屋帯/湯本エリ子 作品・寒椿



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名古屋帯



■手描き友禅九寸名古屋帯

紋意匠地

日本工芸会/湯本エリ子作品

銘/寒椿



湯本エリ子さんが創り出す作品、それは染色という手仕事によって綴られる、染色家としてのその生涯の記録とも言えます。 湯本エリ子さんの目や心が捉えた植物、景色には、湯本エリ子さんの審美が確実にフィルタリングされています。 だから、一つ一つの作品が、たとえそれが個人的なセンチメントだとしても何かしらの意図をもって伝わってくるのです。 
対象物を丁寧に捉え、見つめ、全感情を傾けて花びらの一片ひとひらを丹念に記憶してゆく…。 もっと言えば対象物との一期一会の出会いを素直な目線、素朴な心で記憶してゆく。 作品が醸し出す得も言われぬ美しさはそれによって培われているのだと思います。 折々に見掛ける「感情の起伏」を持たない作品は絵筆の技術ばかりが上滑りしてどんなに精巧細密であってもそれは虚しいだけにしか私には思えません。 また、ただただ写実的に描かれたものは退屈でしかない。 現実に何かが描かれていたとしても私の目には映らず、染色の生命はそこにないと感じるのです。


名古屋帯

名古屋帯

名古屋帯

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そこでこちら 「寒椿」 です。 花鳥風月の侘び寂びとも異なる、でも、静寂に支配されたようなこの作品の中で制作者は身を切るような冷たさの中に咲く椿に大和の美しさを表現したかったのだと思います。 摺おろした墨のような黒に近い墨色の地に描き染められた椿…、。 そっと…、という形容詞が当て嵌まる様な風情、、。 綾織りに織られた絹布、静かな彩色…、のびやかな筆ではなく、そっと置かれるように、そう、、、静寂そのもの。。。 一点の迷いも曇りもない。 そんなことを漠然と感じながら、何かに耽るようにつらつら想い眺めている内に作品の保つ魂に惹き込まれてしまいました。 で、挙句の果てに?、何ひとつ作品に対する解説の糸口も見つけられないままに書き始めています。 あえて申し上げるまでもなく何かを感じない訳ではもちろんありません。 その真逆、作品に内包された“制作者の微熱”を前に染色に不勉強な私は解説の言葉についぞ困り果て、という有様…。


なんだかんだといつものように詮無い御託を並べて誤魔化しておりますが、つまるところ、上手く言葉に表せない。 要するに作品の魂に魅了され、それをどう表現したらよいものか私の技量では見当が付かない、という事なのです、早いお話。 その訳はおそらく染織のある一つの範とされるであろう程の作品力ゆえに、、と言えば言い訳がましいし、それは言い過ぎかも知れません。  作品を染め描き上げたのは湯本エリ子さん(日本工芸会) いわゆる当代女流染色家の一角を担うと言っても宜しいかと思います。 無論、そうした呼称をご本人は好まれないかもしれませんが、実際の評価として申し上げればそうした稀有な誉なのです。


名古屋帯

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さてさて、作品とは何の関係のないお話はこの辺りにして…。

つぶさに観る、それは対象となる植物や草木を丁寧に観ることそのもの。(書においても同様、源を識らなければ、いくら美しく崩された<ように目に映る>草書でも美しくはなりません。)それは対象物に愛情を傾けて見つめ、美しさや個性を丹念に自身の引き出しに仕舞う仕事。 つまり植物を人間と同じ生命在るものとして慈愛を注ぐ眼差しです。 側面の数々を拾い集め脳裏に焼き付けスケッチで補足する。 何にもましてその丹念なスケッチ/デッサンが特筆すべきものではありますが、唯それだけではこれほどの作品とはならない。


染織作品において制作者の真実の息吹が写し込まれない作品はいくらまやかしが施されようとも、或いはどんなに表面を飾ろうとも浅薄が透け、唯々空々しいものとなります。 反対に主張を強く押付けすぎる作品もまた、単なる自己満足がそこに映るだけに終わるものです。  対象物の生命となる美しくも儚い移ろいを決して色褪せることなく作品に写し込める才能は努力ではなく持って生まれたものだと持論しています。 まやかさず、技巧に走らず、自己満足に終わらない、とは言え決して平凡に終わることのない才能、やはり才能としか他に例えようがないのです。


制作者の湯本エリ子さんは対象物となる草木の生命を少しも曇らせることなく、いまそこに在る生命(いのち)として表現出来るのです。 作品の特徴は主題が明白でそこに澱みが一切ないということ。 それは強過ぎるとかえって制作者の単なるエゴとなり表面化してしまう。 湯本エリ子さんの作品を見ていると非凡なる手描き友禅の腕前を持っている事が分かります。 柔らかな手描きで最上に美しい彩を注し、表現しているのです。 そして一枚の絹布の上で見事に美しい面を創り調和を見せているのです。 湯本エリ子さんは身の回りの日常の一片を切り取ると同時に、植物の歓びに満ちた「生」のその一瞬を脳裏に捉え続けているのです。 つまりすべての作品には制作者の創作する歓びまでも感じられるのです。 一言で表現すれば秀逸、そんな優な染色作品です。


名古屋帯


さてさて、、。 何に適わせましょう。 質感のある真綿紬でしょうか。 或いは大島や鳶八丈…、綿薩摩などにもいいかも知れません。 また、江戸小紋などにも優しく添うことと思います。 いつも申し上げるのですが、こうした作品のご購入を考えるとき、お求めのとき、なにやら自分には分不相応とおっしゃることがあります。 でも、ご自身の美意識の水準が上がるとそれは至極当たり前になってしまうものなのです。 それを慣れという人もいるけど、実際にはちゃんとその人に添ったものとなっているのです。 見事な「和」の美しさです。 ぜひお試しください。


【商品情報】

商品番号
MHK-SJE-3466
商品名
手描き友禅九寸名古屋帯/湯本エリ子 作品・寒椿
品質
絹100%
価格
¥195,000 (表地/税込)
¥206,500 (芯仕立て上げ税込)
※一級和裁士による手縫い。
※お仕立てに要する日数はご注文確定後
約2週間〜20日戴いております。
巾/ 長さ
お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸〜八寸二分程。/ 長さは九尺八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。
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小紋

手描き友禅九寸名古屋帯/湯本エリ子 作品・寒椿

価格:

195,000円 (税込)

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