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型絵染九寸名古屋帯/添田敏子作品「村芝居」



下駄鳴らし

祭囃子を

追うてゆく


伊藤純子




名古屋帯



■型絵染九寸名古屋帯

国画会/添田敏子作品

銘/村芝居

別誂え紬地
藍染/小島貞二



解説を書きながら、いつものように染め描かれた作品/画を眺めているのですが、題材とされたのは十五歳以下の少年/少女が演じる歌舞伎、いわゆる「童歌舞伎/わらべ歌舞伎」ではないでしょうか。 江戸中期から明治にかけて主に北陸で盛んに行われていたと聞いた記憶があります。 現代ではもうそのほとんどが遺されてなく、出町子供歌舞伎曳山車祭が遺されているだけとなっているようです。 その一場面を切り取って下絵とされたのかもしれません。
 作品となる出自について余り多くを語ることのない添田さん、下に左右に渡る黄色の帯(線)は何なのか、その下に左右に広がるお引きずりのような焦げ茶の模様は何なのか、…個展でお目に掛って2時間ほどお話をさせて頂いたのですが、あの形が美しかったから〜とか、ほらあの家紋の形って綺麗でしょう〜とか、村芝居の出自については語って頂くことはかないませんでした。 脳裏に色づいた「美」を形に創り上げてゆく添田さん、きっと子供の頃にわらべ歌舞伎を何かでご覧になられたのかもしれません。 それがいつか脳裏から覚め、この村芝居となったのではないか、そんな気がします。


「作品には様々な題材があるけれど、見た瞬間に添田が手掛けたことが分かる、作者固有の個性、それが自然に滲み出るまでは本物ではない、その信念でこれまで作品を創ってきた。」 この春、添田さんとお話しをさせて頂いた中で私の中に染み入る様に入ってきた言葉です。 その時の個展(おそらく最後の個展かもしれませんね)の案内状の表紙を飾ったのが今回ご紹介をさせて頂きましたこちらの「村芝居」です。 もちろん個展会場の見附に飾られてありました作品でもあります。(そちらは麻の作品でした。) その作品を紬地で制作して頂いたのがこちらの紬地の「村芝居」です。


 こちらの作品は工藝染色を生業とする染色作家の中でも、糸質、生地、染料、意匠、そのすべてに拘りを持つ染織作家、とりわけ型絵染に関して極めて稀有な才能を発揮する一人添田敏子さんの作品です。 まず初めにお断りしておきたいのは、私が綴る文章はあくまでも私が見た添田敏子、私が感じ取った添田敏子、私が言葉を交えた添田敏子、もちろん作品の持つ数字的なものは客観的、または数値や資料に基づくものであるけれど、ただ、どちらにおいても脚色はない、そう思って頂ければ間違いないと思います。


名古屋帯


名古屋帯


名古屋帯


名古屋帯

 
1950年、森義利氏に師事されてからこちら、70年近い歳月工藝に没頭し、確か一昨年でしたか長年所属された国画会を退会され、この秋、ついに作品の制作を終えられました。 添田敏子作品が弊店のHPに掲載されるのはこれがまだ四度目(お客様から作品指定でオーダーを頂きそのままお納めしてしまう作品もありましたので掲載作品としては) 今回の作品は写真で拝見したことはあれど、実際に作品として目にするのは初めてでした。 作品展で添田敏子さんとお話をし、いろいろに聞かせて頂いていてもこちらの作品の存在感には圧倒されました。 京都書院などから上梓された「添田敏子作品集」などを見て感じるのは添田敏子の作品はもしかしたらもう「工藝」という枠を超越している、そう言っても過言ではないのかも知れない。 


 こうした「工藝作品」はそもそもで言えば写実性を求めている訳ではないのだから、現実とかけ離れてはいけない、なんてことはまったくないし、むしろ写実的であったり、いつか見た光景、どこかで見た風景に見えない方がとても面白い、少なくとも私はそう思います。 彩色も然り、添田敏子さんの作品に共通するエゴイズムとでも評すべくような質、 どこにも属さない作品性、他の誰の作品とも似ていない質、着物との添いなんてきっと考えてもいないであろう、そんな印象を受けるのです。(と、言ってしまうと制作者は異論があるのかもしれません、笑) 言わば、染色のカテゴリーなんて超越してしまっているのです。 帯と言うよりももう、一枚の画と申し上げてしまった方がわかりやすいのかもしれない、そう、、添田敏子さんが描く一枚の画。 古典的であるとか、伝統的であるとか、そんなものはどうだっていい、と言わんばかりに見る者の脳を揺さぶってくるのです。


 要するに添田敏子さんのその美意識は工藝染織作家という狭い世界に到底収まるものではなく、現代画家とも言う方が適っているのかも知れません。 前作「白葡萄」の解説にも書きましたが、日本の染織業界はもとより、それ以外に、とりわけ西欧/フランスでの「アーティスト/添田敏子」の評価は極めて高いものがあります。 日本美術を工藝や染織と言った決まりきった枠で捉えるばかりではなく、「日本の美」、そのものの本質に目を向け注視した結果、フランスで美術批評家賞受賞となったことは即ち、添田敏子さんの持つ極めて独創的な作風にフランスの美術界もシャッポを脱いだ証なのだと思います。 また、添田敏子さんが使う生地はただそれだけでも味わいがあるものでその生地風は添田敏子さんの作品の力を受け止める野趣溢れるものが使われています。 おそらく塩瀬地や並みの紬地ではこれほど力強く芳醇な染色を受け止めるのは難しいかも知れません。 唯一無二の孤高、そんな言葉が似合う染色作家、添田敏子の作品です。 極めて魅力的な作品「村芝居」 添田作品として最後のご紹介になるかもしれません。


名古屋帯


名古屋帯


名古屋帯


名古屋帯


上質な無地感覚の紬織物など等…、あえて申し上げれば結城紬、飯田紬、伊奈紬、三才山紬、黄八丈、大島紬などの着物に適わせて頂きますととても素敵ですし、藍の絣織物、などに適わせて頂きましても、極めて魅力的な取り合わせとなるのではないでしょうか…。
染めには顔料が使われております。色移りをすることがございますので予めご承知おきください。

■略歴
1931年 東京日本橋浜町に生まれる
1950年 森義利氏に師事
1960年 日本版画院展華厳賞受賞
1977年 日仏現代美術展国内賞3席受賞
1979・80年 サロン・ドートンヌ展入選(パリ国立グラン・パレ美術館)
1982年 日仏現代美術展クリティック・ダール賞2席受賞
前/日本国画会会員
他 多数



【お仕立てなど】 まずは弊店において検品します。その後、弊店専属の一級技能和裁士に仕立てを依頼するのですが、和裁士においても呉服店とは異なる目線で改めて厳しく検品をしております。 また、お仕立てに際し、帯芯の厚さ、硬さ、帯の仕上がりの長さ、巾など、寸法につきましてご希望/ご相談などございましたら、お申し付けください。

【色みなど】 ホームページに掲載のお品の色みは基本何百枚も撮影し、出来る限り色調整の必要の少ない画像を選択しております。色調整を掛け過ぎるとどうしてもどこかに無理が出て実際のお品の色質感とは離れたものになってしまうからです。 ですので出来うる限り、実際のお品のお色目、質感に近いものを掲載しておりますが、お客様がお使いのPC、OS、ディスプレイ/モニターによりお色目が微妙にが異なる場合がございます。ご理解賜りますようお願い申し上げます。※iphoneなどのスマートフォンからもご覧頂きますとより正確なお色目が伝わる場合があります。


【商品情報】

商品番号
NAGOYA-SOME-341
商品名
型絵染九寸名古屋帯/添田敏子作品「村芝居」
品質
絹100%
価格
¥864,000 (表地/税込)
¥875,500 (芯仕立て上げ税込)
※一級和裁士による手縫い。
※お仕立てに要する日数はご注文確定後
約2週間〜20日戴いております。
巾/ 長さ
※お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸〜八寸二分/ 長さは九尺八寸程。※多少の猶予はございますのでお訊ねくださいませ。
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カード決済のお手続きの際にそのまま「反物」の価格にてお手続きをお願いいたします。
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ご了承頂きました後に「お仕立て代金込み」の金額に変更させて頂きます。

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名古屋帯


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型絵染九寸名古屋帯/添田敏子作品「村芝居」

価格:

864,000円 (税込)

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