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薄機九寸名古屋帯/あけずば織り/上原美智子



夏雨(ナチグレ)や

朱里ぐすくまで

門いくつ


飛鳥由紀




薄機九寸名古屋帯/あけずば織り-上原美智子



【草木染九寸名古屋帯】
手織り薄機


あけずば吉野織り
絣入り多色市松格子
染料/インド藍・月桃


上原美智子/作品 



ちゅらぬぬ/美しい布…、手をふれようとすれば、ひらり宙(そら)に消えてしまいそうなこの絹布を眺めていると、あたかも「ひと」の「手」が自然を生み出したかのような錯覚を覚えます。 そう錯覚をしてしまうほどひときわ美しさをあやなすひとひらの羽、眺めているとすべて光りを透過してしまうかのようでもあり、見る角度によっては光をたたえ、やわらかなシルエットに囲まれた精緻な織を浮かび上がらせる… その絹布に銘されたのは“あけずば” それは沖縄の言葉でとんぼ(あけず)の羽根(ば)


 目を凝らし織の組織を追ってゆくのだけれど、そのうちに分からなくなってしまう、さように複雑な織が掛けられているのです。 上原美智子氏が手掛ける織物はこうして見ている以上の何かが目に映り込んでくる。 機械的に織られた美しい織物よりも、当然ながらずっとずっと美しく、尊厳に満ち満ちています。特に印象なのはお太鼓と前腹に織られた吉野織と地として織られた市松格子が極めて美しいシンクロを見せてくれていることです。 当たり前ですが言葉をもたぬ布という存在が放つ言葉以上の美しさ…、魂の満ちた美しさに心を射抜かれるのです。


 沖縄に自生する植物を摘み染料とし、糸を染め織り上げる。 使われた糸は絹が本来保つしなやかさを損ねないように決して触り過ぎることなく、、。 まるで蚕のその生命を慈しむように糸にふれ、織るという表現よりも生み出すという表現が適うかのように丹精にそれは織り上げられるのです。 上原美智子氏でなければ生み出すことの叶わない布、それが“あけずば”… この織物を生み出す上原美智子氏については、こうした染織に目を留められる方であれば、おそらく私などよりも随分詳しくお知りになっておられるのではないか、NHKで放送されたETV特集/工藝染織作家上原美智子氏が生み出す絹布/あけずばをご覧になられた方、もちろん工藝染織関連の書籍において折りにふれ取り上げられていますので、目にされたり、耳にされた方は多いのではないかと思います。 



薄機九寸名古屋帯/あけずば織り-上原美智子


薄機九寸名古屋帯/あけずば織り-上原美智子



こちらに掲載させて頂きました絹布は上原美智子氏の「手」によって生み出された“あけずば”吉野織です。 染織に関心を持たれない方に取ってみれば、それは単なる一枚の薄い布でしかありません。 興味がなければ帯にも見えないのかもしれません。 それは染織に限るものではなく、関心がないと言う事はそういうことなのだと思います。 書画に興味のない方の目には書が保つ凛とした墨相も、絵画の無限とも思える彩色も、単なる文字や色絵でしかないのだと思います。 骨董に興味のない方の目に映る骨董は古びた道具、単なる古い昔のものでしかありません。 貴石に関心のない方の目にはルビーもガラス玉も同じものにしか見えないものなのです。 それを無味乾燥な暮らしと捉えるか否かはそのひとによって異なります。


少なくとも染織に関心を寄せられている方、工藝染織に関心を寄せられている方にとって、こちらの布は単なる薄い布ではありません。 上原美智子氏の手によって生み出された貴布、「あけずば」と銘される“工藝染織作品”なのです。 私はメディアによって紹介されている上原美智子氏しか知りません。 インターネットで検索をしてみると上原美智子氏について書かれた記事はいくらでも見ることが出来ます。 でも、いつも制作者には申し訳ないと思うのですが、私が関心を寄せる事の大半はその作品なのです。 先ず作品に目を奪われ、そして気持ちまでもが奪われる、作者を尋ねるのはしばらくの時間をおいてからなのです。 制作者の高名から入ることはただの一度もないのです。


薄機九寸名古屋帯/あけずば織り-上原美智子



わざわざ申し上げるまでもないことかと思いますが、上原美智子氏は沖縄で染織作品を創作をされている染織作家です。 染織の宝庫とも称される沖縄にはその土地固有の染織があります。 そしてそのどれもが極めて個性的で、それぞれ固有の表情があるように思います。 でも、それは商品としての、つまりは計算された表情ではなく、その土地の風土や慣習に根付いたもの。 固有の表情とは言葉を変えればひとつのアイデンティティであるのだと思います。 


上原美智子氏が生み出す“あけずば“にその土地の風土や慣習に根付いたアイデンティティを感じることはありません。 つまり上原美智子氏によって生み出される絹布”あけずば“は沖縄固有の伝統的な織物ではないのです。 琉球に由来する染織でないと言えばそれはそうなのかもしれません。 しかし、この織物を眺めていてあらためて感じるものはやはり本土の織物から感じることの叶わない琉球の風土や島風なのです。 上原美智子氏にふりそそぐ南国の光、包み込む空気、踏みしめる大地、手にふれる植物、そのすべてによって生み出された上原美智子氏の個のアイデンティティが内包されていると言えるのかもしれません。


こちらの“あけずば”帯は4月〜10月までの3シーズンお単衣/夏の帯として御使い頂けますが、制作者である上原美智子氏によれば、特に夏物と思って織っている訳ではありませんので通年お使いください、とのことでした。
※これより下の方にもたくさん画像を載せてありますのでご覧ください。
※宮古上布や出雲、久留米絣、有松など藍色に適うのは言うまでもないのですが、白系、生成り系、白汚し系、灰色系などの紬や木綿に適わせてもとても素敵ではないでしょうか。


【お仕立てなど】 まずは弊店において検品します。その後、弊店専属の一級技能和裁士に仕立てを依頼するのですが、和裁士においても私共呉服店とは異なる目線で改めて厳しく検品をしております。 また、お仕立てに際し、帯芯の厚さ、硬さ、帯の仕上がりの長さ、巾など、寸法につきましてご希望/ご相談などございましたら、お申し付けください。

【色みなど】 ホームページに掲載のお品の色みは基本何百枚も撮影し、出来る限り色調整の必要の少ない画像を選択しております。色調整を掛け過ぎるとどうしてもどこかに無理が出て実際のお品の色質感とは離れたものになってしまうからです。 ですので出来うる限り、実際のお品のお色目、質感に近いものを掲載しておりますが、お客様がお使いのPC、OS、ディスプレイ/モニターによりお色目が微妙にが異なる場合がございます。ご理解賜りますようお願い申し上げます。※iphoneなどのスマートフォンからもご覧頂きますとより正確なお色目が伝わる場合があります。※尚、こちらの作品は商品の性質上、「現品事前確認」のお申し出はお受け致しておりません。 何卒ご理解頂けますようよろしくお願い申し上げます。

【商品情報】

商品番号
OR-NAOR-012389
商品名
薄機九寸名古屋帯/あけずば吉野織り/上原美智子
品質
絹100%
価格
¥367,500(表地/税込)
¥378,000(芯仕立上/税込)
※一級和裁士による手縫い。
※お仕立てに要する日数はご注文確定後
約2週間〜20日戴いております。
巾/ 長さ
※お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸二分程。/ 長さは九尺八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。
[お仕立てをご希望のお客さまへ]
カードでお支払いをご希望のお客さまで「お仕立て」をご希望されるお客様は
カード決済のお手続きの際に一旦「反物」の価格にてお手続きをお願いいたします。
後ほど、弊店より「お仕立て」の有無のご確認をさせて頂きます。
ご了承頂きました後に「お仕立て代金込み」の金額に変更させて頂きます。

[現品事前確認をご希望のお客さまへ]
ご注文/ご購入に際して、現品を前もってご覧になられたい方は下記現品事前確認
についてを ご覧くださいませ。詳しい流れのご案内をさせて頂いております。


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薄機九寸名古屋帯/あけずば織り-上原美智子


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薄機九寸名古屋帯/あけずば織り/上原美智子

価格:

367,500円 (税込)

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