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型絵染九寸名古屋帯/国画会準会員 高山和子作品 芭蕉



ゆらゆらと

芭蕉の作る

青い翳


赤座典子

あを


名古屋帯



■型絵染九寸名古屋帯

国画会準会員-高山和子作品 

銘/芭蕉

単衣/夏薄物



見れば見るほど、眺めてもながめても…、作品のもつ力の前に捻じ伏せられてしまいます。(作品に力がないと時間の追うごとに感動が薄れてしまうものです。) こちらの作品を目の前にして帯の持つ魅力をどこからお伝えしようかと、手に取っては置き、また手に取って、、を繰り返すこと、そう、、かれこれもう一時間はゆうに過ぎるのですが、見れば見る程遅々として筆が進まないのです。 墨が枯れた訳ではなくうまく言葉に出来ないのです。 キーボードに指を置いたまま作品を眺め、作品の魅力に惹き込まれ、無我のままにぼぉぅっと時が過ぎてしまうのです。 自分が欲しくてたまらなく、やっと入手した作品、その作品をご紹介させて頂くのが仕事なのに、その前についついひとりの愛好家、好事家として惹き込まれてしまっているのです。 精緻が尽くされた織物ではありません。 細密な刺繍が奢られている訳でもありません。 手描きの友禅が掛けられているのでもないのです。 型を重ねて染められた絹布…、工藝染織に関心のない方にとっていったい何のことか、馬鹿々々しく思われるかも知れません。 でも、審美眼の啓いた人にとって…。


この帯地は国画会に籍をおく高山和子さんの作品「芭蕉」です。 芹沢?介染紙研究所に籍を置かれたのち、55歳から添田敏子さんに師事、その後の作品は国展で入選を重ねています。 現在74歳。 そうした背景からでしょうか。 作品にはどこかしら琉球染色の派生を感じ、尚且つ添田敏子さんの匂ひも感じられるように思います。 添田敏子さんの型絵染めから感じられる独特の迫力、何者も寄せ付けない強烈なエゴイズムの片鱗をどこかに匂わせながら、見る者を惹き込んでしまう、、。 唯、…高山さんの作品を見てきて感じるのは、そうしたことだけではありません。 顕著に感じることは他の誰よりも緑色の使い方が巧みであるという事。 巧みという表現が適わないなら、、、実に魅力的な緑色を創られる、という事。 私自身、緑色はとても好きなのですが、これほど美しい緑色を現出させる染織家を他に知りません。 惚れ惚れ、なんていうところを超えてしばし息を詰めて魅入ってしまう。。。それは大袈裟でなくほんとうに。。


名古屋帯 名古屋帯 名古屋帯 名古屋帯


惹かれているのはこの作品固有の存在感。 もちろんこちらの帯が、”高山和子さんが手掛けた作品”としての視点で評価されることも否定はしません。 そうした評価の仕方があることも良否はさておき承知をしています。  以前、着物関連の書籍の中でこの様な件(くだり)を読んだことがあります。  喜如嘉の芭蕉布を織る平敏子氏の言葉です。 “私は自分の織った布に落款は捺すことなしない、布をみれば一目で平敏子の織物であることは分かるし、それになにより、私の名前が付いているからというくだらない理由で買って欲しいとは思わないから・・・”というような言葉だったかと記憶しています。(※現在では織物商からの依頼品には要望により落款を捺されているようですが、基本的にそうしたことは好まれないようです。)


型絵染にて描かれたのは「芭蕉」。 ひと目でそれと判りますが、決して写実的なものではありません。 制作者である高山和子さんアタマのキャンバスにある芭蕉が描かれているのです。 つまり、制作者の主観で捉えた風景の一部を切り取ったものなのです。 ありのままの情景をそのまま表現するのではなく、高山和子さんが観察し、感性と言うキャンバスに映り込んだ情景が描かれているのです。 感じ取ったままに記憶し、想うままに下絵を描き、染色としているのです。


限られた帯巾の中に表現された“画”は植物である芭蕉の生命力が溢れています。 力強く問いかけるような作品力に満ちています。 私のこうした稚拙な解説など陳腐に思えてしまう、言葉などでは尽くせない表現力をもって伝わってくるのです。 それは制作者が染色に掛けた長い時間の堆積から自然に生み出される、巧みな染の技術、そして対象物を捉える感性からもたらされるものなのです。 極めて特徴的な感性と視点、そしてそれを表現するデッサンの力、そのすべてが相俟って作品として現出しているのです。 


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やはり、私の解説ではこの作品の魅力のすべてを引き出すことは到底かなわないようです。 高山和子さんという染織作家が創作した「作品」は 実際に手に取って感じて頂くことが、間違いなくその魅力に触れて頂ける方法であると思います。 その作品の魅力は単に「帯地」という限定された枠に留まるものではなく、一つの「画」としての魅力であると言っても過言ではありません。 心が揺さぶられる作品、見る人を惹き込んでしまう力、そして可笑しな表現なのかもしれませんが、制作者である高山和子さんの「人間としての素朴」が写し込まれたれた、そんな染色作品であると思います。


【商品情報】

商品番号
OTK-NASO-039
商品名
型絵染九寸名古屋帯/国画会準会員 高山和子作品 芭蕉
品質
絹100%
価格
¥453,000 (表地/税込)
¥464,500 (芯仕立て上げ税込)
※一級和裁士による手縫い。
※お仕立てに要する日数はご注文確定後
約2週間〜20日戴いております。
巾/ 長さ
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名古屋帯名古屋帯

型絵染九寸名古屋帯/国画会準会員 高山和子作品 芭蕉

価格:

453,000円 (税込)

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