きもの専門店
そう謳うのは覚悟と精通が問われます
着物に関わり四十年と少し…
まだまだ学ぶことばかり…
きもの、って知れば知るほど知らないことばかりです

その多様さゆえに定義付けることの難しい更紗
古渡にはじまりペルシャ、フランス、イギリス、…
  バティックとして知られるジャワ更紗もありますが、日本の職人の手による和更紗の美は
やはり格別です
―唐草小花文―

暈したり、一層の斑も許さなかったり
澱みの様に堆積した手わざが意図して刷毛を捌く…
かのフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホさえ憬れた
日本の職人の筆捌き

染織作家の手から放たれた作品は
一つの花、一つの蝶、一つの鳥、に
生命が吹き込まれているのです 
添田敏子 ―白ぶどう―

もしかしたら
この小さなキモノ店は
アナタをドキドキさせることが
出来るかも知れません
どうぞ遊びにいらしてください 



三つ編みの

ころの自画像

青みかん


斉藤マキ子

末黒野


丹後木綿白山吹色地/白藤微塵縞



【丹後木綿】
淡いブルー地刷毛目



私は個人的に木綿の着物が好きです。 とりわけ今回掲載致しました丹後木綿、品質⇔価格という面からみても相当にコスパに秀でていると思っています。  手に取って触れてみるとその上質な事はすぐに判ります。 “しっとりとしなやか”なのですが、決して薄い印象はありません。 経糸を細く密にしていますのでしなやかなのですが薄くはないのです。 では、厚地かと言われますとそうではありません。 大袈裟に言えば絶妙な厚み、いわゆる”適度な厚み”を感じさせるのです。 お召し頂くのに一番適した季節は・・・ 9月~12月、3月~6月の8か月間、1月2月の寒い季節も雪の舞うような厳寒日を除いて頂けましたら・・・。


丹後木綿白山吹色地/白藤微塵縞

丹後木綿白山吹色地/白藤微塵縞

丹後木綿白山吹色地/白藤微塵縞


ま、そんなことは呉服屋なら当たり前と言われるかもしれませんが、私は着物や帯の質感には相当拘ります。(いや実際さほど拘らないお店さんも少なからずあるんです。) 私と何度もお会い頂いたことのあるお客様の大半は薄々?感付いていらっしゃるかもしれませんが、時に自分で自分を面倒と感じる程にうるさい。 まぁ、自己援護的に良く言えば、品質/品の顔に対して妥協することはまずありません。 悪く言えば、いちいちいちいち相当小うるさい。 ゆえに取扱商品に拘りのない問屋の社員は私に何かを奨めることをとうの昔からあきらめています。(私もそうした問屋の商品をはなから積極的に見ようとも思わない。) つまり…弊店において取り扱っているお品は当然ながら商品に自信のある織物商や問屋の商品、染織工房/染織家の作品、という事が言える訳です。


弊店は主にお洒落着物(いわゆる紬や木綿など)を取り扱っています。 とりわけ木綿は普段ちょいちょいお着物をお召しになる方にとって価格的にも(手間暇の惜しみなく掛けられた高価な木綿もありますが。)馴染みやすいものが多いように思います。 一方、その多くはお値段以上の品質となることはあまりなく、大抵はお値段通り、品質がお値段に及ばないものも少なくありません。(この辺りを突っ込んでお話をしますと相当に長いものになりますゆえ割愛…) 要するに値段は値段、この値段ならこんなものか…みたいなものが多い訳です。 多くの場合、制作/創作に掛ける“志”の有無に起因することが多いのかもしれません。


丹後木綿白山吹色地/白藤微塵縞

丹後木綿白山吹色地/白藤微塵縞

丹後木綿白山吹色地/白藤微塵縞


こちらに掲載致しました着物地は、…大袈裟な言い方を許して頂けるなら、海島綿と見紛うほどの手触りと見場を保つ丹後木綿です。 意匠それ自体は細い縞が織りだされたものでとりわけて言うほどのものではありません。 お伝えしたいのはその品質なのです。 海島綿に触れた経験のある方でしたら容易に想像頂けるかと思いますが、まさにその風合いに近い、しかも上質な海島綿です。 加えてこの木綿が更に素晴らしい点はこの発色と適度な艶。 これは相当に吟味に吟味を重ね、幾度も幾度も調色を重ねていないと出てこない発色です。 加えて申し上げたいのはその質感…、


この綿布のしなやかさは経糸を可能な限り細く密にしたことで生まれたのだと思います。 また、その一点を見ただけでも、この染織工房の制作における真剣さがお品に確実に籠められていることがわかります。 しかもこの価格です。(単に価格を競争するなら、もっと安価なものはいくらでもあります。)  木綿のお好きな方はぜひ一度お試しください。 着物初心者の方だけでなく、上級者と呼ばれる方々にもご満足頂ける品質です。 お召しになられますと、そのしなやかな着心地に頷いて頂けることと思います。


※お色目は淡いブルー、水色です。 もう少し細やかに表現するならば、春の雪溶けの水のような、との表現が適うのでしょうか。 光沢を抑えたマットな質感がひと目で上質な木綿であることを想わせます。 陽光の下では雪溶け水のような水色が涼感をもって目に映り爽やかな印象を想わせますが、屋内や陽が落ちてから見るそれは少しシックな印象でわずかに濃いめのブルーとなり、陽光の下で微かに見えた碧みは消え、なんとも奥行きのあるやわらかな表情/色相を見せてくれます。 唯・・・その繊細な質感を完璧に写し取ることはなかなかかないません。 ですので時間帯を変え、角度を変え、様々な色味で色質で写るよう撮影しました。 ですので、どのお写真もこちらの丹後木綿のお色み質感なのです。 そして画像の数倍素敵な質感と想って下さい。


※木綿の湯通し(水通しは)は回数や時間など、多くの経験が求められます。 もし、お仕立てをお客様の方でなさられる際も、水通しは弊店にお任せ頂けますようお願い致します。 お仕立て前の下準備も実はとても大切なことなのです。


【商品情報】

商品番号
OTK-TMN-51122
商品名
丹後木綿/淡いブルー地刷毛目
品質
綿100%
価格
¥49,900(表地/税込)
¥88,400(単衣着物仕立上げ・居敷当付/税込)
※一級和裁士による手縫い。
※お仕立てに要する日数はご注文確定後
約3週間~25日戴いております。
【※袷仕立てをご希望の際はお尋ねください。】
巾/ 長さ
1尺5分(※39cm程)・長さ/3丈2尺程(※12m程)
[お仕立てをご希望のお客さまへ]
カードでお支払いをご希望のお客さまで「お仕立て」をご希望されるお客様は
カード決済のお手続きの際にそのまま「反物」の価格にてお手続きをお願いいたします。
後ほど、弊店より「お仕立て」の有無のご確認をさせて頂きます。
ご了承頂きました後に「お仕立て代金込み」の金額に変更させて頂きます。

[現品事前確認をご希望のお客さまへ]
ご注文/ご購入に際して、現品を前もってご覧になられたい方は下記現品事前確認
についてを ご覧くださいませ。詳しい流れのご案内をさせて頂いております。


現品事前確認について

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■お仕立につきましては仕立て料金表はこちら をご参照下さい。
または、お電話・メール・ファクスにてお尋ね下さいませ。

季節


季節

丹後木綿/淡いブルー地刷毛目

価格: ¥49,900 (税込)
[ポイント還元 499ポイント~]
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