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手描き連筆/蝋纈染小紋 絽縮緬/矢鱈格子 白藍



古代縮緬の程よい重さ…。

肩にかかるその重さは心地よく…。

しかも極めて美しい。。。


連筆



■手描き連筆/蝋纈染小紋 

絽縮緬/矢鱈格子
白藍



染織の歴史は唯単純に伝統で繋がれているだけでは決してなく、範とする染織を凌駕するべく注がれた職人の情熱と強い創意で繋がれているのだと思います。 染色職人の仕事は表面的には日々淡々と推し進められていくだけに見えるけれども、折り重ねる英知と積み重なる経験によって手掛ける染色も一期一会の彩色を重ねているのです。


 ふわりと浮遊しているかのような生地の質感ですが、実際には軽い訳ではありません。 こうした重目の生地に触れた経験がなければ、むしろ重く感じるのかもしれません。 一度お袖を通し、次にお袖を通された時の心地よい絽縮緬の程よい重さ…。 肩にかかるその重さが心地よくて…しかも極めて美しい。。。 こういう染色を眺める度に”本物”は誠に良い、と思わされます。 あまりにコストの計られた商業ありきの染色は見る人の眼をただ濁らせてしまうのですが、反対に上質を求めた染色は繊細な美しさと甘美な旋律が同調し見る人の美意識を純粋に引き出してくれるのです。 


 こちらのお品は連筆で描き染められた蝋纈染の矢鱈格子小紋です。 丁寧に且つ細心に連筆で蝋引きが施された生地、白藍色に藍白色の矢鱈格子を染めたと言えば適うのでしょうか。 私の少ない語彙で表現できる彩色ではありません。 地色とされた淡い白藍色は調色の際に月白色が混ぜられたもの、以前にも申し上げましたが、“色の香り”とでも表現したくなるほど繊細なもの、、。 それほどに微妙な彩色なのです。 でも、突きつめられた色の印象とは本来そうしたものなのかもしれません。 


連筆


連筆


連筆


さてさて…、眺めていると何もそこまで…、と正直思わざるを得ません。 つまり、そう思わされるほどの仕事の「質」が尽くされているのです。 量産品とはまったく異なる成り立ちによって創作された凝りに凝ったお品です。 意匠(design)が凝っているのではありません。 大きな括りで申し上げれば小紋でしかありません。 特別な意匠が採られている訳ではないのです。 でも、こちらのお品をみて単なる小紋で片づけてしまうのは着物専門店の店主として些か申し訳ないように感じるのです。 こうした小紋における昨今の染色の主流は写真版のプリント染色です。 5mの格子と決めれば整然と何の狂いもなく染められていきます。 当然その染め上がりは綺麗なものです。 ただ、綺麗であることに何の異論もないのですが、それは方眼的にきれいなだけ、籠められた美しさがそこに感じられるかと言うと果たしてどうでしょうか…。


連筆


連筆


 さてそこでこちらです。 パソコンを駆使した写真版によるものではありません。 矢鱈格子の箇所のすべてに職人の手で糊が置かれ防染が施された後、丁寧な引き染め(刷毛染)が尽くされた蝋纈染の小紋なのです。 染色という視点でとらえれば、ある意味 江戸小紋のように手間暇のかかる染色技法によって染められているのです。 江戸小紋は名前が指し示すようにその大半が江戸(関東)で染められます。(※染色地が異なれば江戸小紋とはなりません。) こちらを染め上げたのは京都の蝋纈染職人です。 それは江戸小紋の型紙によらない「矢太良格子」 一反の反物の端から端までいわゆる手描きと同じように矢鱈格子を染め上げたのです。 描き上げたとした方が工程に適っているのかもしれません。 13mにも及ぶ長さをこれほどの美しさを保って蝋を引くのにいったいどれほどの時間を費やすのでしょうか。 そして染料の滲み具合を慎重に探りながら、引き染めが施され、初めて染め上がるわけです。 


 話を進めますが、これほどの仕事に対し、必要があるかどうかという議論がいつもあります。 必要か否か、という観点において言えば賛否両論あるのかもしれません。 こうした「ひと」の「手」が司る染色に興味のない方にとってはもしか馬鹿馬鹿しいお話なのかもしれません。 そうした方には職人が自負を満たすための仕事と目に映るのかもしれません。 意匠としては単なる矢鱈格子、見解によっては単なる小紋なのかもしれません。 けれどもあるひとつの創作として、見事としか形容しようのない素晴らしい仕事の籠められたお品を見ていると、職人が作品に籠めた誇りや気迫を感じることはあったとしても、手間暇のかかる染色技法に安直な口を差し挟むことは、如何にも浅薄な底浅き事のように思います。 加えて申し上げるならば、染色が好き、美術が好き、創造が好き、つまりは好きが高じて職と成す…という昂揚が確実に伝わり来るお品であること…、染色の質に目を向ける愛好家には必要なものでもあるのです。


※御遣いのモニターによっては灰色、淡い紫系と映っているかもしれませんが、こちらはほんの微かに水色みを感じる淡い灰色と白磁色の細格子です。 ひと言で”何色”と言葉で表すことが出来ない…、そんなお色目です。


【商品情報】

商品番号
SO-KOM-003700
商品名
手描き連筆/絽縮緬、蝋纈染小紋 矢鱈格子/白藍
品質
絹100%※別誂えの絽縮緬
価格
¥199,100(表地/税込)
¥241,600(単衣仕立て・居敷当付き/税込)
※一級和裁士による手縫い。
※お仕立てに要する日数はご注文確定後
約3週間〜25日戴いております。
単衣仕立てはお尋ねください。
巾/ 長さ
36.8cm程(※一尺弱)/※13.15m程
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連筆


季節

手描き連筆/蝋纈染小紋 絽縮緬/矢鱈格子 白藍

価格:

199,100円 (税込)

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