ご購入について
 

西陣織袋帯/洛風林 雲流 白磁/2019・08・11 Published NEW



雲海の

下ツンドラを

河うねる


菅谷弘子

雨月


爪掻き綴れ袋帯/全通



【西陣織袋帯】

雲流

制作/洛風林



雲流と銘されたこちら、行雲流水から銘されたものなのか、觔斗雲を出典としているのか、またそのどちらでもないのかも知れない。 古(いにしえ)の織物なのか、現代の織物なのか、ただ一瞥しただけではわからない…。 もしも行雲流水であるならば、自然の流れに抗うことのない水の流れ、雲の流れは足の向くままに各地を行脚した禅宗の僧の心境を写し取ったものであることが想像出来ます。 雲の紋様は吉祥雲や彩雲とも称され、太陽や月、雲や水に神を想う日本人の心象が映し出されているとも言えるかも知れません。 雲流に雷や龍などを組み合わせた雷文や雲龍文などの意匠から感じられる、どこか滑稽でユーモラスな印象とは異なり、やはり雲流は和の文様から感じられる特有の厳かな空気を想わせてくれます。 それはこの意匠designから感じられる固有のものかも知れません。 


唯々雲が織り出された意匠なんですが浅薄な感じは一切感じられないんですね。 むしろ伝統的とか純粋な日本的な印象が伝わってくるんです。 ご覧頂きましてもわかりますように見るひとの目に強く訴えかける色彩印象の強い帯ではありません。 絢爛豪華な印象でもありません。 光沢を抑えた白磁の静けさ、その中に色味を変えて織り込められた灰青(微かに青色みを帯びた灰色)の雲流の厳かな空気が印象的な一点と言えるかと思います。 まさに吉祥を表現し、和の文様の美しさが織り込められた織物と言えるのではないでしょうか。 眺めていると天上の生命としての「雲」を織り込めたかのような馥郁たる「趣」と「品」が感じられるのです。   


爪掻き綴れ袋帯/全通


爪掻き綴れ袋帯/全通


爪掻き綴れ袋帯/全通


西陣織特有の「よそゆき感」をしっかりと保ちながら、西陣織に有りがちな「教則的」な感覚とは確実に一線を画しています。 昨今の西陣織の多くは自動織機で織られます。もちろん自動織機のすべてを否定するつもりはありません。 むしろある程度の量以上の生産を見込めば自動織機以外の選択肢はないと言えます。 問題はそこに至るまでのプロセスに有ります。 
多くの西陣織に見られる頽廃的な印象はプロセスに有ると言っても過言ではありません。 ありきたりな西陣織は、お仕着せの着物の装い、ただ着物を着ています的な装い、会服的な着物の装いにおいては、間違いの少ない無難なものとは言えますが、やはり、「趣向が表現された装い」ではないように思います。 


現代の西陣織は過去の西陣織を鑑みることが出来るという点において過去の染織を模した制作を選択することも出来ます。 要するに過去の染織を真似る訳です。 ただそこに新たな創造はありません。 伝統を範とした踏襲も大切ですが、常に過去の染織を超える、と言う職人の矜持失くして西陣の進化はあり得ません。 現代、アンテーィクと呼ばれる染織も過去の染織を鑑み、超えているのです。 超えているからこそ現代アンティークと賞されているのです。(超えていなければ単なる古物なのです。) つまり…、現代の西陣の職人の創造が形としてのイメージとなり、「つくる」と言うプロセスを経て範を超え、新たな西陣織の作品となり完成するのです。 そしてその創造こそが、観るひとを魅了し、心に響く感動を与えてくれるのだと思います。


 こちらの帯は礼装や略礼装の装いにおいてさえ、装いを愉しむ豊かさをもたらしてくれます。  こうした染織は西陣織の無限なる叡智を想わせてもくれます。 人の芸術に対する想いや創造は止まるところを知らないかのようでもあります。 織物にしても、染物にしても、創り上げられた作品に批評を加えるのはいとも容易いことだと思います。 しかし、工芸や創作にほんの少しでも触れた経験が有れば容易に解かることなのですが、「無」から「有」を生む物理としての作業だけが創作ではないのです。 そこに至るまでには実際の創作以上に永い時間が掛けられているのです。 


爪掻き綴れ袋帯/全通


爪掻き綴れ袋帯/全通


爪掻き綴れ袋帯/全通


最後にあとひとつだけ付け加えさせて戴くならば…。 この織物の最大の魅力の一つは魅力的な色彩に加え、間違いなく、この西陣織の織り感/質感であろうかと思います。 いわゆる量販品の西陣織では見ることのない織味なのです。




【お仕立てなど】 まずは弊店において検品します。その後、弊店専属の一級技能和裁士に仕立てを依頼するのですが、和裁士においても私共呉服店とは異なる目線で改めて厳しく検品をしております。 また、お仕立てに際し、帯芯の厚さ、硬さ、帯の仕上がりの長さ、巾など、寸法につきましてご希望/ご相談などございましたら、お申し付けください。

【色みなど】 ホームページに掲載のお品の色みは基本何百枚も撮影し、出来る限り色調整の必要の少ない画像を選択しております。色調整を掛け過ぎるとどうしてもどこかに無理が出て実際のお品の色質感とは離れたものになってしまうからです。 ですので出来うる限り、実際のお品のお色目、質感に近いものを掲載しておりますが、お客様がお使いのPC、OS、ディスプレイ/モニターによりお色目が微妙にが異なる場合がございます。ご理解賜りますようお願い申し上げます。※iphoneなどのスマートフォンからもご覧頂きますとより正確なお色目が伝わる場合があります。

【お手入れなど】 お求め頂きました後、日常にお使いの際のお手入れは、着物の場合、衿の皮脂/ファンデーション汚れなど気になる個所の部分的なしみ落としで十分です。 帯に関しましてはそれほど必要ありませんが、もし前腹などよく触れる部分など気になりましたら、しばらくお使いにならない折にお手入れをお奨めしております。また、絹物、一部木綿はご家庭での水洗いは出来ませんので、ご注意下さい。

【在庫について】 実際の店舗におきましても同時にお品を販売しております。 ご注文/お申し出を賜りましてもホームページへの反映が一足遅く、「SOLDOUT」が表示されていなくても売り切れの場合がございます。先着順となりますので予めご了承下さい。



【商品情報】

商品番号
TKT-MKM-012156
商品名
西陣織袋帯/洛風林 雲流
品質
絹100%※金銀糸を除く
価格
¥366,500(表地/税込)
¥378,000(芯仕立上/税込)
※一級和裁士による手縫い。
※お仕立てに要する日数はご注文確定後
約2週間~20日戴いております。
巾/ 長さ
八寸一分程(約31cm)/ 一丈一尺五寸程(約4m40cm程)・※お仕立て上がりの際のサイズ
[お仕立てをご希望のお客さまへ]
カードでお支払いをご希望のお客さまで「お仕立て」をご希望されるお客様は
カード決済のお手続きの際に一旦「反物」の価格にてお手続きをお願いいたします。
後ほど、弊店より「お仕立て」の有無のご確認をさせて頂きます。
ご了承頂きました後に「お仕立て代金込み」の金額に変更させて頂きます。

[現品事前確認をご希望のお客さまへ]
ご注文/ご購入に際して、現品を前もってご覧になられたい方は下記現品事前確認
についてを ご覧くださいませ。詳しい流れのご案内をさせて頂いております。


現品事前確認について

/当ホームページに記載されている記事・画像などの無断転載/複製を禁じます。
転載/掲載をご希望の際は予めその旨、お問合わせ戴き承認を得てください。
無断転載/複製と認められる場合、法的措置が講じられる事もあります。
Copyright(C)2008 きもの水流 All Rights Reserved

■お仕立につきましては仕立て料金表はこちら をご参照下さい。
または、お電話・メール・ファクスにてお尋ね下さいませ。

爪掻き綴れ袋帯/全通



季節

西陣織袋帯/洛風林 雲流 白磁/2019・08・11 Published

価格:

366,500円 (税込)

[ポイント還元 3,665ポイント~]
購入数:
この商品について問い合わせる
友達にメールですすめる

ページトップへ