メテオラの
絶巓に消ゆる
雨燕
大西まりゑ
酸漿
【本紅型九寸名古屋帯】
制作/知念冬馬 ゴールデンシャワー
生地制作/山崎仁一 手織/能登上布
紅型は南国琉球沖縄の最も代表的な伝統的手染物です。 紅型の”紅” は、べに、や、くれない、と読むのではなく”びん”と読みますが、ご多分に漏れずそれは諸説あり、古代印度の「ベンガラー」を始め、多くの説があります。 知念家は琉球王朝の時代から続いている紅型三宗家(沢岻家、城間家、知念家)の一つです。紅型友禅、本紅型です。 型絵染、と言うことはご紹介の一点以外に制作されるかもしれません。 ただ、私はぼんやりと想うのです…。 この作品を見ながら、、、 縁(えにし)と言ってもいいのだろうか。 お互いに惹き合うものが無ければ出会う事は絶対にない、と常々思っています。 山崎仁一の能登上布に描き染められた、知念冬馬の本紅型となれば尚更です、、、。 そう言えば以前、誰かが言っていた。 「工藝染織作品は布そのものに魂が宿り、布そのものが行きたいと思うところに収まる。」 実際に私はそうしたものだと思っているし、今まで販売させて頂いたものの多くがそうであったと記憶している。 能登上布…、付け加えてお伝えしたいことの一つなのですが、こちらの作品は知念冬馬氏の秀逸極むる紅型と言うだけではないのです。 知念氏の手によって描き染められた生地は能登上布、いわゆるところのWネームなのです。 希少価値を論じるつもりではありません。 そんなつもりはないのだけれど、数少ない貴重な作品であることは間違いないのです。
本紅型、紅型友禅、これまでにもその技法はさんざん書いてきたし、ネット検索をすればたちまちのうちに制作の動画も見ることが出来ますし、きっと今日ではこの頁をご覧頂いておられる愛好者の方々の方がもしかしたら詳しいしと思いますし(笑)、、、ですので技法についてはあえて書きません。 沖縄を代表する花の一つである「ゴールデンシャワー」、つまり黄金の雨、が描き染められています。 藤の花のようですね。 和名をナンバンサイカチと言い、沖縄に夏の訪れを告げると言われる花です。 そんなに強い印象ではないけれど、眺めていると目が離せなくなってしまう、黄金の雨が描き染められている、唯それだけなのにこれほどまでに見るものを魅了するのです。 対象物を捉える目、デッサン力、型絵の彫り、彩色、そのどれもが欠けてもこれほどの印象とはならないのです。 いま、この染織を歴代知念氏が見たら、どのように言われるであろうか。 師の評価を聞いてみたいものでもあります。
商品番号 |
TNY-HTT-02 |
商品名 |
琉球本紅型八寸名古屋帯/知念冬馬、能登上布 |
品質 |
麻100% |
価格 |
¥287,500 (表地/税込) ¥299,000 (芯仕立て上げ税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日戴いております。 |
巾/ 長さ |
お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸~八寸一分程。/ 長さは九尺八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。 |
|
[お仕立てをご希望のお客さまへ]
カードでお支払いをご希望のお客さまで「お仕立て」をご希望されるお客様は
カード決済のお手続きの際にそのまま「反物」の価格にてお手続きをお願いいたします。
後ほど、弊店より「お仕立て」の有無のご確認をさせて頂きます。
ご了承頂きました後に「お仕立て代金込み」の金額に変更させて頂きます。
[現品事前確認をご希望のお客さまへ]
ご注文/ご購入に際して、現品を前もってご覧になられたい方は下記現品事前確認
についてを
ご覧くださいませ。詳しい流れのご案内をさせて頂いております。
→現品事前確認について
注/当ホームページに記載されている記事・画像などの無断転載/複製を禁じます。
転載/掲載をご希望の際は予めその旨、お問合わせ戴き承認を得てください。
無断転載/複製と認められる場合、法的措置が講じられる事もあります。
Copyright(C)2008 きもの水流 All Rights Reserved
■お仕立につきましては仕立て料金表はこちら をご参照下さい。
または、お電話・メール・ファクスにてお尋ね下さいませ。