水流のコーデ
水流のコーデ17
こちらの「水流のコーデ」の頁では弊店のサイトに掲載しておりますお品達のコーディネートをご提案をしております。 (また時折、箸休め?に弊店の女将の装いもこちらご紹介させて戴くこともございます。) |
2016・1/30 土
今回は帯が変わるとかくも印象が変わる、という見本?です。
着物は縹紬、中紅色と墨色が交差してつくられる市松格子が何とも大人可愛い着物です。 市松の大きさも大き過ぎず、小さ過ぎず、絶妙な大きさですね。(※着物は縹紬/お仕立て上がり税込み¥198,800)
帯は前回とがらりと趣向を変えて「摺り友禅/九寸名古屋帯 燻し銀ペルシャ更紗」です。 https://www.gofukuyasan.jp/SHOP/TGZ-NSH-397.html
漆黒の地に燻し銀で摺描き染められた更紗が美しい染め帯です。どうですか?ぐっと大人っぽい印象に変りましたでしょ。格子や縞の着物を愉しむ醍醐味ってこんなところにもあるのです。
この帯はね、染工房曰く、足立さん(私)が見たら泣いて(鳴いて)しまうんじゃないか、そんくらい素敵だと言っていたそうです、‥‥うん、そうです。 鳴きました。(笑) 中紅色と墨色が交差してつくられる市松格子の縹紬に適わせてみた「摺り友禅/九寸名古屋帯 燻し銀ペルシャ更紗」は、それはもうとてもとてもすばらしく(上質だから当たり前というお話はおいといて、また、上質だから意匠も優れているという正比例もない。)帯を置いてしばらくの間じっと<呆けたように>眺めていました。
見事に美しく交差(溶け合う)するその様子を見ていて、ペルシャの模様というのはどうも日本とは根本的に何かが違うなあと思いました。 ああそうか、日本の模様に意味がある様に、ペルシャの模様にもそれぞれに意味が込められている。 意味が持つ、背景の違いがこうした違いとなって表れるんだろうなぁ…。 ペルシャの更紗を日本の<もちろん腕利きの>職人が染める。 こういう丹精の籠められた仕事(染め技)を見ているとまだまだ誇りを持った職人も居るなぁ…としみじみ感じ入りました次第。
きもの水流
店主
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