水流の「季・とき」折々・・・
「季・とき」折々… 2018年 9月10日(月)
ものがたさ見え
桔梗の
蕾むかな
大橋敦子
雨月
白百合の
すっくと一本
咲きにけり
松沢久子
いろり
芙蓉花
蝶寝転びて
蜜を吸ふ
篠田純子
あを
◆ご縁を賜りましてありがとうございました◆
弊店はセレクトショップです。 セレクトショップと言ってもカッコイイ洋館ではありません。 なら、なにもわざわざ片仮名で言わなくても良いでしょ、と思われるかもしれませんが、どう日本語に訳して良いのか分からないのです。すみません。
専門店? 確かに着物専門店ではありますが、着物なら何でも有る、という訳でもありません。
お洒落着物専門店? ま、割とそのニュアンスは近いのですが(お洒落着物=単純にカジュアルという意味でもないのです)…、ではカジュアル着物専門店? 当たらずとも遠からず、と言ったところでしょうか。 うん、やはりセレクトショップが一番近いのかもしれません。
基本的に店頭に揃えているお品は紬や木綿ですからカジュアルと言えますね。 帯はと言えば、型絵染や木版、手描きの帯が多いので、ま、これもカジュアル、、。 でも、だからと言って節操のない品揃えをしている訳でもないのです。
もっと言えば、今流行の染織作家の品だから名前で仕入れる、という事もありません。 きもの水流に揃えてあるお品、すごく分かりやすい言い方をすれば、自分がどーしても欲しいかどうか。 そこに尽きるのです。 自分がどーしても欲しい物でなければどうしてお客様にお奨め出来ましょうか? 織物商(問屋)に行き、うーーーーっ!と(あ、その場で顔には出しません)唸ってもう辛抱堪らないお品を購入(仕入れる)するのです。(ま、その時の気持ちは消費者の方と同じです)
で…、
問屋における呉服店の店主の口癖のベスト3は
「おい、なんか売れるもんないんけ?」
「いま、何が売れとんねん?」
「なんか売れる企画ないんけ?」
私はこの気持ちがワカラナイとまでは言いません、が、9割がた理解が出来ません。
すみません、上記ベスト3にまつわるあれこれをいつも苦々しく思ってるのでつい余計なことを…、要するに何を申し上げたかったのかと言いますと、きもの水流はお品の一つ一つが実際に私が欲しいと思ったものであり、だからお仕立てがなされてオーナーの元に送る時は「大切にしてもらうんだよ~♡」な気持ちで送り出すのです。 ですのでオーナーになられたお客様、どうか箪笥に仕舞い込まずにたくさん着てあげてください。 どうぞよろしくお願い致します。