きもの専門店
そう謳うのは覚悟と精通が問われます
着物に関わり四十年と少し…
まだまだ学ぶことばかり…
きもの、って知れば知るほど知らないことばかりです

その多様さゆえに定義付けることの難しい更紗
古渡にはじまりペルシャ、フランス、イギリス、…
  バティックとして知られるジャワ更紗もありますが、日本の職人の手による和更紗の美は
やはり格別です
―唐草小花文―

暈したり、一層の斑も許さなかったり
澱みの様に堆積した手わざが意図して刷毛を捌く…
かのフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホさえ憬れた
日本の職人の筆捌き

染織作家の手から放たれた作品は
一つの花、一つの蝶、一つの鳥、に
生命が吹き込まれているのです 
添田敏子 ―白ぶどう―

もしかしたら
この小さなキモノ店は
アナタをドキドキさせることが
出来るかも知れません
どうぞ遊びにいらしてください 

美しい目福

美しい目福273

 

こちらの「美しい目福」ではこれまでに弊店でお誂え戴きました着物/帯を中心に実際のお客様のお召姿を承諾を戴き掲載致しております。
ついこの間までサイト上で眺めていた着物や帯が実際に着物となり帯となり、装われた際の感じがご覧戴けます。
本来、眼福(がんぷく)と読み、あ~眼福、眼福~(あ~がんぷく、がんぷく~)と続けて使うのですが、表題は目福と題しております。
※以前設けておりましたコメント欄ですが、頂きましたコメントに気づかないことも多く、そのためお返事がなかなか出来なかったり、ということもあり、現在は設けておりません。 掲載のお着物や帯についてお尋ね頂きます際は該当ページ下段にあります「メールでのお問い合わせはこちら」よりお願い致します。



矢筈の芒

一本持ちて

月の客


中島知恵子

雨月


美しい目福21


美しい目福21




今日のきもの美人2020・07月06日(月)



今日のきもの美人・・・ 隣県M様

統一感のある美しさですね~

着物はいわゆる紗無双と言われる着物です。 二重紗とも言われますが、よく言われる紗合わせとは異なります。 よく似ていますが、紗合わせは基本、絽の生地に紗が上から重ねられたモノを言います。 ついでのように加えますと、絽も紗も基本からみ織り、もじり織りで、そもそも存在した紗に友禅が掛けにくいことから、平織りの部分を残した絽が生まれました。 なので成り立ちから考えても基本お召し頂ける季節は同じなのですが、紗でも平織りの部分を多く残した顕紋紗などは同じ紗の襦袢を重ねますと(絽でも可)単衣の季節からお召し頂けます。
しかしエレガントですね~ 紗無双の着物に紗合わせと言ってもあながち間違いではない名古屋帯のコーデ。。。 同系色、つまりワントーンでまとめる美しさが見事です。 三部紐の色、帯留め…、さすがに着慣れてらっしゃってコーデの美しさにため息が出ました。  

お太鼓画像をご覧頂きますとわかりますが、帯に描かれているのは魯山人の芒(すすき)です。 葉先に施された刺繍の美しさも特筆の逸品です。
エレガントの極みとも言える美しいコーデでした。 お客様、著名人ですので、お顔NGです。 ですので私だけ特別(笑)しばしうっとり拝見、眼福ってまさにこんなことですね。 


呉服商を営んでいて至福のひと時は
こうして思い思いに装って頂き
目福を頂いたまさにこんな時
店頭に飾られた作品が実際に「きもの/帯」として装われ
美しさを増して目にする機会を頂いたときなのです。


まさに美しい目福です。


本日はありがとうございました。

 


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