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手描き友禅九寸名古屋帯/八つ手 小千谷紗紬



雨の中

またあざやかに

花薊


島崎久美子

酸漿


名古屋帯



■手描き友禅/九寸名古屋帯

工房作品

銘/八つ手

生地/小千谷紗紬地



さっきから、ひとしきり<飽きもせず>吸い込まれてしまうのではないか、と言うほどこの帯を眺めています。 私はこの帯の何に、また、何処に惹かれているのだろうか…、とぼんやりと考えておりました。 で、どうだったのか、、。 答えという答えはない。 
言葉では上手く言い表すことは出来ない、きっと、、。 敢えて申し上げるならば、、制作者の美意識の高さ、潔さ、すべて素材も技法もモチーフとされた八つ手も、その何もかもが見覚えのあるものなんだけど、その組み合わせの妙と言いますか、意外性からか、「あー、見たことあるね」とはならない。 これまでに見てきた私の目の経験値に照らしてすとんと腑に落ちない、そんな感じなのです。 


たいてい、多くの場合、こうした八つ手などをモチーフに手描き友禅とした際、選ばれる生地は十中八九塩瀬、または縮緬。 夏物ならば絽縮緬か、駒絽なのです。 でも、…生地は意表を突かれた小千谷の紗紬なのです。 そしてそれをこうして藍色の彩色であげてくるのです。 まず当たり前の感覚で言えば、水墨画のような墨色で描かれるのが一般的。 またはそのものを、そのものの通りに描く自然彩色。 
ですがこちら、藍色の彩色なのです。 水墨画ならぬ、水藍画。。。 極めて美しい日本画を見ているようでもあるのです。 要するに彩色の美しさが、画の秀逸さをさらに引き立てているのです。 この帯から感じられる美しさは、“丁寧が尽くされ丹精が籠められた手描き友禅ならではの美しさ”は言うまでもないのですが、チョイスの素晴らしさ、と言いきってしまっても過言ではないように思います。 


名古屋帯

名古屋帯

名古屋帯


見れば見るほど美しいのです。 そして仕入れという名の購入時、生地の面白さに惹かれた私は何度もその説明を聞いたのだけれど、わかったような気がするだけで目は生地の表情、抜染されて改めて惹かれた地色、そこに掛けられた藍色の彩色に目も気持ちも行ってしまってた、のだと思います。 断片的な言葉しか思い出せないから…。(あー、もちろん、もっとアタマの良い人なら覚えていられるのかも知れません。) 


私の脳に沁み入ったのはやはり生地の表情と彩色の妙…、言わば意外性を持った…シンクロナス(同期)から感じられる美しさ、でしょうか。 同じ性質が交差しているようでいてその実まったくそうではない。 思わず凝視してしまうような異質の美しさ、でしょうか、。 むぅ…、それにしてもいい、実に美しい染色ですね。 地色も秀逸、、、練色 (ねりいろ)に近い感じ、でしょうか。 文字にすると亜麻色のような印象を受けるかもしれませんが、うまく言葉には出来ません。 これはもうどこかから見てもこの工房独自の音色…。 そう音色、なのです。(笑) 音色なんて書くと、え?音? と思われるかもしれませんが、しっとりとした音色を想わせる色なのです。 ちゃんとした仕事をする工房や職人はみなそれぞれ音色を持ってるけど、この職人ははこっくりとやわらかい、それでいてどこか突き放すような強烈な意思がある、素敵な音色、、。


名古屋帯

名古屋帯

名古屋帯


眺めていると友禅の経験が豊かな事を想わせる下絵、彩色のセンスを想わせる配色、熟練の筆捌きを想わせる染めの息吹や意識、そしてそうした職を生業として仕事を受ける制作者の美意識を強く想わされます。 よくある量販品と職人仕事のお品の違いはどこにあるのか。 つまり一流の品(丁寧が尽くされた作品)とそれ以外の商品の差はつまるところ、手掛ける人々の意識の差でもあるのです。 制作に際し、一つひとつの仕事にどれほどの想いや意識が籠められているか、どれほどの気迫が籠められているかの差。 早い話、つまるところ、結局そこに尽きるのです。


要するに制作とは、言葉を換えれば美意識の積層、なのです。 「そりゃ、お金と時間を掛ければ良いものはいくらでも出来るわよね、」なんて言われてしまいそうですが…、 でも、誤解しないでください。お金と時間を掛けさえすれば良いものが出来る訳では決してありません。 むしろ美意識という背景も無く掛けられたそれ(お金と時間)は、掛ければ掛けるほど醜い。 跡に残るものは<往々にして>単なる制作者の自己満足だけ。 衒いが残るだけなのです。 要するに掛けているものはお金ではないのです。 掛けたのは一流と称される仕事の質、一流の美意識。 その辺りが明らかに違う訳です。 そしてその、「その辺り」のところが品の優か否かを決めるのです。



名古屋帯

名古屋帯

名古屋帯

名古屋帯


一流では決してない私ですが、一流の染め職人が籠めた一流の美意識の痕跡、それを見極めることは出来ます。 こちらのお品は上述させて頂きましたように、生地の選択からも、美意識に対する自負を読み取る事が出来ます。 ある程度の地厚の小千谷の紗紬地を用いることで染めの濃淡/深みを表現し易くし、奥行きさえ想わせ、翻ってそれが固有の表情を湛えているのです。 一流と称される品は一つ一つに細やかな意識が掛けられている。美しい友禅です。 小千谷縮などの縮み全般、上質な木綿、そして絽縮緬の江戸小紋や無地感覚の着物にも。


【商品情報】

商品番号
CKY-NSO-03666
商品名
手描き友禅九寸名古屋帯/小千谷の紗紬 八つ手
品質
絹100%
価格
¥188,000 (表地/税込)
¥199,500 (芯仕立て上げ税込)
※一級和裁士による手縫い。
※お仕立てに要する日数はご注文確定後
約2週間〜20日戴いております。
巾/ 長さ
※お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸〜八寸二分程。/ 長さは九尺六寸〜八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。
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手描き友禅九寸名古屋帯/八つ手 小千谷紗紬

価格:

188,000円 (税込)

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