水流からのお知らせ
- 2023.2.20
新着商品
本場結城紬/地機(いざり機)・極小十字絣/蚊絣ソロ/2023・3・19 NEW ARRIVAL
¥1,850,000(税込) ~
ご存知のように細かい十字絣のことを蚊絣と呼びます。 実際には小さなキの字になっており、とりわけこちら、とても絣が小さいので遠目には点(ドット)に見えます。 蚊絣が水平、垂直方向にまっすぐ並んだものを産地ではソロと呼びます。 ただ、ここまで極小の蚊絣を見ることは多くない。 というかほとんど見ることのない稀なもの。 ある程度の大きさの蚊絣とは違って十字のずれが許されないため(はっきりと目立つため)、絣一つ一つの精度がより強く求められます。 こちらは繭の養蚕農家に始まり、糸の産地、糸取り、糸作り、絣括り、地機織り、その一つ一つに厳格な制約があり、織組織としては最も単純とされる平織のみ、なのですが・・・
型絵染九寸名古屋帯/竹田園子作品「水仙文様」/2023・3・16 NEW ARRIVAL
¥540,000(税込) ~
一見すると花模様が描かれた型絵染のように見えますが、何が描かれているのか目を凝らしてみると、小鳥やうさぎ、蜻蛉に蝶々、孔雀や蜂、女の子、めだかでしょうか、小さな魚も描かれています。 目にした瞬間には見えなかったものがたくさん見えてきます。 思うのですが、世の中は価格がつけられたモノと 値段をつけることが出来ないもの、 人の手しごとが創造したモノと 自然が創出したもので出来ています。 ひとの創作は美しい、 自然の創出ももちろんだけど美しい。 この作品を眺め見つめていると この繊細さを創った竹田園子さんの指先を想う・・・
高機草木紬/白鷹織 白たか織 綾織り/2023・3・5 NEW ARRIVAL
¥235,000(税込) ~
こちらに掲載させて頂きました白たか織りは墨黒色に染めた糸を綾織りに織り上げたものでいわゆる平織などとはずいぶん印象が異なります。 円を描くように織り上げられた綾織りは見る角度や見方によっては細かな市松のようにも見えますし、円を繫いでいるようにも見えます。 また、染料をしっとりと湛えこむその糸質は極めて上質で時間の経過とともにゆっくりと色の深みを増していくのです。 ここで言う深みを増すとは色そのものが濃くなるという意ではありません。 墨黒という一見無機質とも思える色彩、その彩りに奥行きが出るのです。 加えて申し上げるなら、お使いになる人・・・
手描き友禅/九寸名古屋帯 久呂田明功作 櫻/2023・3・3 NEW ARRIVAL
¥265,500(税込) ~
見たそのままの色、デッサンした色だけでなく、久呂田氏の脳裏に刻まれた櫻をこの色で表現しているのでしょう。 櫻をあえて桜色としていません。 花びらも、白い花びら、薄桜、赤紫、赤紅、赤丹 、深紫の桜の花びらが、鶸色の地色に遠近感を持って描かれています。 制作者の久呂田明功氏が、どのような創意(想い)で彩色をされたのか、それを推し量ることは出来ません。 でも、明らかに明確な意図をもって「色」が注されています。 且つ江戸友禅としてのつぼが押さえられているのです・・・
夏大島紬/百六十亀甲細工 墨黒 東郷織物/2023・2・28 NEW ARRIVAL
¥595,000(税込) ~
精緻極むる亀甲細工で織り上げられた夏大島。 巾およそ一尺の間に百六十個もの亀甲が織られています。 もちろん細かさだけを競うものではありません、とは言え一つの目安となることは確かです。 刷毛目のような無地感覚や、十字絣や縞大島とは明らかに異なる印象、それは正統絣としての確かな印象なのかもしれません。 余りに精緻なため、遠目には無地に見えますが、やはり単なる無地とはちょっと印象が違うんですね。 細やかに織連なる生成りと墨の亀甲は微塵格子が少し離れると無地に見えてしまうのに対し、生地に奥行きを感じるからでしょうか、無地からは感じることのないある種の存在感を感じさせます・・・
型絵染九寸名古屋帯/岡本隆志・流水縞文/2023・2・25 NEW ARRIVAL
¥352,000(税込) ~
眺めていると自然豊かなドナウ川の水の流れを想わせます。 もしも鳥のように空を飛ぶことが出来たなら、空に浮かぶ雲に乗りドナウ川を眺めるころが出来たなら、きっとこのような絵画印象として脳裏に残るのではないでしょうか。 さっきからずっと作品を眺めているのですが、工藝とは何なのか、岡本隆志さんの中で、決して揺らぐことのない基準があるからこそ、ぶれることがないのでしょう。木版画的な印象はあいかわらずに美しく魅力的で、存分に深く、尚且つ美術工芸的な薫りをしっかりと感じる作品です・・・
草木染手織九寸名古屋帯/小野亜由美 小倉織「雨晨月夕」/2023・2・22 NEW ARRIVAL
¥555,000(税込) ~
築城イムズを身体に、手先に、脳裏に浸透させた次世代。 多くの入門者の中から築城イムズを受け継いだ数少ない小倉縞帯の名手、小野亜由美。 「細心にして大胆、常に創造者たれ」 との築城氏の教えを視覚、触覚、嗅覚(感性)で教え込まれたことが作品に表れています。 師である築城則子さんの縞は、眺めていると揺れると言われます。 もちろん実際に縞そのものが揺れる訳ではありません。 あくまでも錯覚なのですが、どこまでも交わることのない縞はその密度やグラデーション(濃淡)により、揺れるように見える瞬間があるのです。 つまり平面ではなくそこに存在する空気が持つニュアンスを作品に織り籠めている…
西陣織九寸名古屋帯/斜光 洛風林/2023・2・15 NEW ARRIVAL
¥198,000(税込) ~
この「斜光」という織物、その意匠の出典がどこに在るのかを制作者に訊ねたところ、木漏れ日のような光、窓から差し込むやわらかな陽光をイメージして、と聞きました。使われた色といい、その意匠といい、範とする出典があるのではなく、豊かなるイマジネーションからの創作であることは容易に想像する事が出来ます。 もしかすると土台となるような範はあったのかもしれません。 過去の染織、過去の織技法を範とするという事は、先人の英知の上に新たなる英知を積み重ねる事、即ち叡智の堆積と言う事に他ならないのです。 つまり、古から伝わる意匠を範とする事で、そしてそこに機屋の生命を更に織り込むことで、こうした織物は進化を遂げてきたのです…
型絵染九寸名古屋帯/岡本紘子作 大きな空 藍染絞り/2023・2・10 NEW ARRIVAL
¥556,000(税込) ~
藍色に染められた地色の中に絞られた花と型絵染で描き染められた名もない草花、本藍染め、そして手絞りによって表現されています。 型絵染もここまでくるとある一つの芸術作品と呼んでも決して言い過ぎではないと思います。 染織美術工藝品ですね。 異論を差し挟む余地のない完璧な意匠、藍だけで染められた彩色、草花の一つひとつの大きさ、そのすべてが完璧でもあり、見方によってはぎりぎりのバランスを保っているとも言えるのかもしれません。 もちろんそのすべては制作者である岡本紘子さんの意図によるものであり、知らず知らずに?計算され尽くしたバランスの上に成り立っているのです・・・
真綿紬九寸名古屋帯/伊那紬/2023・2・6 NEW ARRIVAL
¥165,000(税込) ~
胡粉色の地に青藤色、渋鶸色、浅蘇芳、烏羽色など、様々に染められた絣糸を使い、初秋のアルプスの様が織り上げられたかのような手織り真綿紬九寸名古屋帯/信州伊那紬です。 ご覧頂けますように極めて美しい彩でアルプスの峰々が表現され織り上げられています。 表面的には胡粉色の地に上記した色系統の峰々が織られた紬織物として目に映るのかもしれません。 でも、そうした表面を捉えた第一印象はすぐに変わります。 配された山型は見る部分によっては雪を頂いた冬山のようにも見え、或いは冷たく澄み切った空気のの下、陽の光を受ける紅葉の山のように目に映りこんでくるのです・・・
型染め九寸名古屋帯/懐古/2023・2・3 NEW ARRIVAL
¥156,000(税込) ~
草原を背景に-楽器-や-電話-辞書-などが染め描かれているようです。 どこか懐かしさを覚えます。 影絵のように配された楽器-や-電話-辞書-。 表現された構図はどこか懐かしくユーモラスな感触を残しながら、民藝的にならず都会的な垢抜けた印象を保つのは墨黒と土色でまとめられた配色がそう想わせるのでしょうか。 こうした帯に関心をお持ちになる方は きっと紬好きの方が多いのかもしれません。 こちらの帯は大島に代表される光沢を保った紬は無論、光沢を抑えた紬織物、結城紬、郡上紬、飯田紬、みさやま紬など、真綿系の紬織物に適わせて頂きますととても素敵だと思います。 使われた絹布はしなやかな中に紬特有のまったりとしたやわらかさと適度な地厚を感じます・・・
絞り染め九寸名古屋帯/白猫/2023・2・1 NEW ARRIVAL
¥158,000(税込) ~
墨黒色ひと色に浮かび上がるかのように表現された白い猫・・・ 意匠/デザインとしてはとても単調なものかも知れません。 彩色も僅か二色です。 でも、この染色には簡素化された平易な印象は微塵もありません。 僅か九寸と言う帯巾の中で表現されたのはモノトーンの美しさなのではないでしょうか。 徹底的にバランスが考えられた末に創られた意匠です。 白い猫を際立たせるかのごとくに表現された墨黒色なのだと思います。 この帯を前にして単彩な帯にありがちな無機質な印象は感じられません。 むしろこの帯から感じられるのは、色を加えない潔さの中に保たれた色彩美ではないでしょうか・・・
西陣織九寸名古屋帯/フロリチカ 洛風林/2023・1・31 NEW ARRIVAL
¥209,000(税込) ~
さてフロリチカと銘されたこちら、、。 題された銘から想うに日本的な何かではなく、東欧の何処かの文様でしょうか。 制作された洛風林によりますと、フロリチカとはルーマニアのタペストリーのデザインから起こされたもので「小さな花」という意味です。 かなりデフォルメが施されているようです。 こうした意匠/designは堀江愛子氏がされているそうですがその創造力はある一つの古典的とも言える小さな部分から発想の発芽をし、現代的なテイストに再構築してしまうその力量にもはや感服する以外ないのです。 加えて申し上げなければならないのがそのお色目です…
西陣織九寸名古屋帯/太子間道 洛風林/2023・1・28 NEW ARRIVAL
¥231,000(税込) ~
こちらに掲載致しました太子間道は「工芸帯地 洛風林」の制作による太子間道です。神社の鳥居や柱などに使われる弁柄にも似た朱は古くは丹(に)と称され、魔を祓う力を持つとされています。 その朱の地に、白磁、白鼠、藍墨茶、唐茶の糸で太子間道が織り出されています。 いわゆる縞織物としての間道、名物裂としての太子間道とはその印象は異なるのかも知れません。 でも、ひと目見た瞬間に太子間道を想わせるのは制作者である洛風林が太子間道を模すのではなく、洛風林としての美意識をそこに織り込めたからだと思います。 古来伝来の織物であるのだけれど、そこに古さを感じさせることはありません。 目に映るのは現代の「太子間道」という創造の美…
型絵染九寸名古屋帯/荒川眞理子 たからもの2/2023・1・27 NEW ARRIVAL
¥334,000(税込) ~
私は思う、様々な染織を旅して思う、確信する、染織は思想だと。 染織/染色はテーマやモチーフを取捨選択し、染織作家たちが創り上げた作品なのです。 もちろん荒川眞理子さんもその例に漏れない。 いつもいつも多彩な切り口で驚かせてくれる荒川眞理子さん、今回ご紹介する作品は「たからものⅡ」です。 およそ何の意味も持たない染色が溢れかえる中で、一本筋の通った創意が感じられる。 初めに創作されたたからものⅠは「和」の印象が強く想わせますが、Ⅱは和と洋の混在する作品、エキゾチックな印象です。 地色とされた団十郎茶「※ だんじゅうろうちゃ」も色名はともあれ、やはりどこか「和」そのものではない・・・
西陣織九寸名古屋帯/草の実 洛風林/2023・1・27 NEW ARRIVAL
¥215,600(税込) ~
ご紹介させて頂きました「草の実」と銘されたこちら、紀元前のエジプトで作られた青釉鉢や壁画などに見られる蔓唐草模様(おそらく葡萄)をモチーフに描かれた図案を元に制作されました。 エジプトと聞いてもツタンカーメンや砂漠、ピラミッドくらいしか思い浮かばない私、ちょっとググってみました。 「エジプトは不毛の砂漠地帯であるが、毎年夏のナイル川の増水で水に覆われる地域には河土が運ばれて堆積し、農耕や灌漑が可能になる。この氾濫原だけが居住に適しており、主な活動はナイル河畔で行われた。ナイル川の恩恵を受ける地域はケメト(黒い大地)と呼ばれ、ケメトはエジプトそのものを指す言葉として周囲に広がるデシェレト(赤い大地、ナイル川の恩恵を受けない荒地)と対比される概念だった云々…
Policy&Concept

きもの水流は名古屋市にお店を構える着物専門店です。
弊店でご覧頂けます「着物」や「帯」は作者/制作者である染織作家、専門職人の創意や丁寧な仕事が籠められています。
そうした作品を所有する悦び、ご自身の装いとする愉しみを想って頂けるお品をご紹介させて頂いていると自負しております。
つまり…、極めてsimpleなconceptで品揃えをしております。
でも、着物の「専門店」を謳うわけですから、取り扱い作品の品質はもちろんのこと、そのセンスには少なからず自信を持っております。
お近くにお越しの際はどうぞお気軽にお立ち寄りください。
ご高覧、心よりお待ちしております。
着物や帯は高ければ良いという単純なものではありません。 お品を選ぶ基準はやはり、価格ではなく、品質です。 「上質」なものは当然高価になりますが、反対に高価なものすべてが「上質」であるかと言うと残念ながらそうではないのです。 その辺りの見極めを簡潔にご説明させて頂くのは難しいのでお目に掛れましたら、と、個別にお訊ね頂きました折に…とさせて頂きます。
また、お品選びの際、「私には分不相応ではないかしら」とお客様がおっしゃられることがございます。 その時はそのようにお感じになられても、お召しになってゆく内にいつの間にかその方の身に添ってしまうものなのです。 そうしたことも含め、着物専門店として長き年月をお客様と共に歩んできました経験をもとに、着物や帯の選び方、お品の見極め、お手入れの方法などきめ細かくアドバイスさせて頂きます。
どうぞ、末永くお付き合い頂けますようお願い申し上げます。
