きもの専門店
そう謳うのは覚悟と精通が問われます
着物に関わり四十年と少し…
まだまだ学ぶことばかり…
きもの、って知れば知るほど知らないことばかりです

その多様さゆえに定義付けることの難しい更紗
古渡にはじまりペルシャ、フランス、イギリス、…
  バティックとして知られるジャワ更紗もありますが、日本の職人の手による和更紗の美は
やはり格別です
―唐草小花文―

暈したり、一層の斑も許さなかったり
澱みの様に堆積した手わざが意図して刷毛を捌く…
かのフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホさえ憬れた
日本の職人の筆捌き

染織作家の手から放たれた作品は
一つの花、一つの蝶、一つの鳥、に
生命が吹き込まれているのです 
添田敏子 ―白ぶどう―

もしかしたら
この小さなキモノ店は
アナタをドキドキさせることが
出来るかも知れません
どうぞ遊びにいらしてください 

新着商品

西陣織九寸名古屋帯/ペルシャ唐花回々錦 洛風林

¥253,000(税込) ~

ペルシャ唐花回々錦と銘されたこちら、、。 ペルシャ… との国の名にロマンめいた感覚を憶える方もいるかもしれません。 現在は国名はイランとされているので、ペルシャとイランが同じ国だと知らない方もいるかもしれないですね。 実際ペルシャ猫は耳に心地良いけれどイラン猫… なんだか素敵な響きではないですね。(偏見ですか?) ペルシャはそもそも西洋における呼称なのですが、こと、染織におけるシルクロードの史実を遡れば、やはりペルシャと記す方が時代考証に適っていると言えるかと思います。 こちらの「唐花回々錦」はペルシャより伝わる金モールの古裂をもとにデザインを起こしたものとなります。 そもそも・・・

西陣織九寸名古屋帯/貝花文 洛風林

¥220,000(税込) ~

「貝花文」と銘されたこちら。 題された銘からは日本的な何かなのか、西洋から伝わり来たものなのか分からない。 洛風林によれば、貝花文とは貝がらからイメージされたものを花のように見立てた意匠だそう。 その辺りは初代考案、命名の作と聞いています。 ずいぶんデフォルメが施されているようです。 基本的に現在、意匠/designは堀江愛子氏がされているそうですがその創造力は初代譲り、ある一つの古典的とも言える小さな部分から発想の発芽をし、現代的なテイストに再構築してしまうその力量にもはや感服する以外ない・・・

型絵染九寸名古屋帯/荒川眞理子 たからもの2(ツー)

¥388,000(税込) ~

荒川眞理子さんの作品見ていると、いつもつい心が微笑んでしまいます。 ある意味、制約とは対極にある、心の赴くままに創作されたことがその意匠-designから伝わってきます。 “こうあらねばならない”、とか “そんなことはまったくもって意に介さない、制作者が創りたいものをつくる。 要するに制作者自身が締めたい、想いが作品から伝わってきます。  制作という行為は言わば「無」から「有」を生み出す行為です。 制作者の想像-Imaginationの中にしか存在しなかった形を持たないイメージが、ある日デッサンとなり意匠となり型紙に興されて作品となる・・・

手織/市松生絹(いちまつすずし) 綾織り  勝山さと子

¥375,000(税込) ~

遠目にさっ、と見た第一印象は無地の様ですが、目を凝らして見てみますと、よく見掛ける市松とは異なる斜めに並べられた細かな市松文様だとわかります。手に取ってみるとすぐに染め物(いわゆるやわらかもの)でないこともわかります。 先染めされた極めて上質な生絹(すずし)糸で織り上げられた織物なのです。

型絵染九寸名古屋帯/関美穂子 「栗」

¥288,000(税込) ~

こちらに掲載の型絵染の九寸名古屋帯、型絵染の染色作家、関美穂子さんの作品です。 型絵染ですから手描き友禅染から感じる「綺麗」あるいは「美しい」といった印象とはやや異なります。 もちろん綺麗には違いないし、美しい仕事が掛けられていますが、訴えかけてくるのはそこではないんですね。 無論制作者である関美穂子さんも当然ながらそこを追い求めている訳ではありません。 いわゆるリトグラフなどから感じるエディッション(Edition, ED.)的な感覚、番号がふられている訳でもありませんし、リトグラフほどたくさんの数を制作する訳でもないのですが、どこか、感ずるものがあるんですね。

手織九寸名古屋帯/残糸織り 制作・柳 崇

¥374,000(税込) ~

柳崇氏の工房には小枠に巻かれた多くの残糸があります。 なんだか残糸というと糸くずと思い違いをされることがありますが、そうではありません。 余分に染めて使わなかった糸、つまり予備の糸です。 ならば、それらを使い作品を作ればいいじゃないか、と。 
こちらに掲載の作品は柳崇氏制作の九寸名古屋帯です。 柳氏の保管する残糸で織り上げられた九寸名古屋帯です。 残糸織りは想像とは異なりとても難しい織物です。 様々な糸をどのように組み合せるか、いかようにも、幾通りにもなる中から一つを選び出すのです。 民藝運動の主唱者である柳宗悦は「残糸を使い織られたものに醜いものは無い」とその著書に記しています。(柳宗悦氏の甥で染織家であった柳悦博氏は柳崇氏の父)

別誂紬着尺吉野間道/墨色

¥139,000(税込) ~

黒ではない黒、つまり、留袖のようなブラックフォーマルのような黒ではない黒、墨汁の墨のような黒、墨色です。 その墨黒の地色に美しく配された格子、そして効果的浮き沈みを繰り返す経糸、緯糸の絶妙なバランスがこの水墨を想わせる色の質をさらに美しく見せているのだと思います。 眺めていると経緯の糸の交差が格子の美しさを際立たせていることが分ります。 墨色の糸がまるで絣のように美しく交差してこの魅力的な吉野間道となっているのです。 

本場黄八丈 めゆ工房/山下芙美子 市松綾黒紅

¥895,000(税込) ~

山下芙美子氏が手掛ける黄八丈市松綾織です。 山下め由・山下八百子・山下芙美子と続く山下家の黄八丈です。 新小石丸糸を使い、八丈島に自生する、コブナグサ、タブノキ又はシイを原料とする植物性染料で染色し、木炭又は泥土で媒染する。 つまり、八丈島に継承されてきた制法に則り、作り続けられてきた織物です。 山下家の黄八丈は染色にこだわり、媒染にこだわり、すべてを伝承制法にこだわり織り上げられた織物です。 ご覧いただけますように、いわゆる「普段着」的な印象は希薄です。 都会的でスタイリッシュな感覚を感じられると思います。  山下芙美子氏が創る黄八丈はその他の黄八丈とはまったく異なるベクトルの美しさを想わせてくれます。

型絵染九寸名古屋帯/荒川眞理子 たからもの

¥388,000(税込) ~

こちらの作品は型絵染の国画会会員、荒川眞理子氏によって美しく染め上げられた紬地の九寸名古屋柳悦孝氏に師事し、柚木沙弥郎氏に学び、技術の研鑽に励んできた荒川眞理子さんの作品の魅力は美しくデザインされた型紙はもちろんのこと、意匠/designの魅力と言い換えることが出来るのかも知れません。 こちらの作品にはどこか柚木沙弥郎氏の影響を想わせるものがあります。 しかしその彩色は柚木沙弥郎氏とは一線を画したもの。 版画のようなその作風は実に見事なもので染色作家として無限の可能性を感じます。 これまでに見たこともない、という意匠ではありません。 注がれた彩色も然りです。 でも、いわゆる単純な型絵染作品を見るような物足りなさは微塵も感じないんですね。 素晴らしい作品だと思います。

西陣織袋帯/唐織 大牡丹唐花文様

¥295,500(税込) ~

制作者が想い描く色のすべてを糸に染め、すべてを織り込んだ、そんな美しさを湛えているように思います。 帯〆一つで表情が変わるのもまた魅力、光り過ぎないゴールドを合わせますと礼装に、色糸で組まれた帯〆でハイカジュアルに。 合わせる着物は留袖、色留袖、訪問着、附下、色無地、江戸小紋、無地感覚の結城紬などの織物までお使いいただけます。
折々にお訊ねをいただきますお使いいただける季節ですが、牡丹の意匠ですので3月~6月にお使いいただけますのはもちろんですが、手描き友禅の帯とは違い、写実的なものではございませんので真夏以外の3シーズンお使いいただけます。

綿さつま 微塵格子 東郷織物

¥133,000(税込) ~

画像では、無地に見えるかも知れませんが 極めて細やかな「微塵格子」にて織られています。 この細やかな微塵格子は実際に着物としてお仕立がなされた際に生地自体の深みとなって「上質な織物」としての質感を感じさせてくれます。 お色目は墨色です。 いわゆる黒とはニュアンスが異なります。 参考イメージとして荒川眞理子氏の型絵染「葉っぱ」、山型絣が美しい伊那紬を適わせてみました。 綿織物だからと言ってカジュアルにドレスダウンを意識するばかりではなく こうした綿薩摩のような上質な綿織物は むしろ大島紬や結城紬などの絹織物と同様な帯適わせをすることで より一層魅力を引き出せるのではないでしょうか。

江戸小紋/「大根とおろし金」 制作/小宮康正

¥422,000(税込) ~

江戸小紋は伊勢型紙を使用し、伝え継がれた職人技で染め上げられた“工藝品”です。 型紙を使って染める、と言うことは即ちその、型紙を彫る、ということから仕事が始まります。 集中を保ち、丁寧に丁寧を重ねて彫り上げられた「型紙」は「型紙」それ自体が工藝品としての趣を保つほどのもの。 そして精密機械のような精巧さが求められる作業を気の遠くなるほどの長い時を費やし、ひとの「手」によって積み重ねてゆく。 その細密な柄に彫られた型紙を寸分の一の誤差なく長板の上で送りながら染め上げていくその仕事もまた、江戸小紋の職人の手技といえます。

草木染手織九寸名古屋帯/小野亜由美 小倉織小倉縞帯

¥445,000(税込) ~

築城則子に師事し、築城イムズを身体に、手先に、脳裏に浸透させた次世代を担う小野亜由美氏。 多くの入門者の中から築城イムズを受け継いだ数少ない小倉縞帯の名手の一人、小野亜由美。 「細心にして大胆、常に創造者たれ」 との築城氏の教えを視覚、触覚、嗅覚(感性)で教え込まれたことが作品に表れている。 師である築城則子氏の縞は、眺めていると揺れると言われる。 もちろん実際に縞そのものが揺れる訳ではなく、あくまでも錯覚ですが、どこまでも交わることのない縞はその密度やグラデーション(濃淡)により、揺れるように見える瞬間がある。 つまり平面ではなくそこに存在する空気が持つニュアンスが作品に織り籠められることにより揺らいで見えるのかもしれない。

手描友禅九寸名古屋帯/御簾御所解 京都小阪

¥330,000(税込) ~

手描き友禅と手刺繍で御簾御所解が描き染められ、仕上げに極めて美しい刺繍があしらわれた紬地九寸名古屋帯。 京簾に松や菊、五枚笹の葉模様がしっとりと美しく染め描かれている。 この御簾御所解ですが、“どこかのなにか”をそのまま範としたものではない。 腕利きとされる下絵師の描いた図案をもとに丁寧な下絵が画かれ、腕の良い友禅師によって彩色が施され、一針一針刺繍があしらわれてゆく。 そもそも染めの名古屋帯はご存じのように礼装としての帯ではない。 あくまでもお洒落物以上礼装未満。 つまり礼を尽くしたり、表したりするものではない。 お使い頂く方が様々な想いで装いを愉しむための帯。

西陣織名古屋帯/上品羅 北村武資

¥525,000(税込) ~

極限まで丹精を追求した織は余計な装飾を加えないことで比類ない美しさ、削ぎ落された美しさを感じさせる。芸術工藝的な美しさとも言えよう。 伝統の中で培われてきた西陣の技が至る所にまで及び、眺めていても飽きることがない。 クラシックな美しさは直截目に映る以上の質感と品位を感じさせてくれる、そしてそれもまた現代の数寄者/愛好家が求めたもの。 
セミフォーマルの絽色無地、絽附下、絽江戸小紋、はもちろんですが、夏結城、結城縮みなど上質な夏のカジュアルにもお使いいただけます。

西陣織九寸名古屋帯/花の宴 洛風林

¥264,000(税込) ~

題された銘から感じる日本的な何かをこの帯から感じることはない。 花の宴とは洛風林の初代/堀江武氏が愛用した古染付の器を図案化し織り上げたもの。 古染付とは、中国景徳鎮窯で焼かれた焼き物の装飾でいわゆる日本向けの染付磁器。 当時の中国磁器に比べ器の形も型にはまらず,様々な器形が見られる。 形が多様な理由は日本の茶人からの注文が多かったためだと言われる。 それは日本の侘び寂びとはどこかしら異なる風情でもあるが、どこかしら、「和」の美しさを精一杯表現しようとしたある種の侘び寂びの欠片のようなものも感じられる。

西陣織九寸名古屋帯/雷文 洛風林

¥198,000(税込) ~

「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」 スサノオノミコトが出雲で詠んだと言われる日本最古の短歌です。 現代に語訳すれば、「幾重に重なり雲が立ち上ル この地出雲に立ち上ルのは八重垣のような雲 妻と住むここにも八重垣を作っている、八重垣を」 日本人には馴染みの深い雲の文様ですが、短歌となると私には少し難解です。(笑) さてさて、ご紹介させて頂きました帯に銘されたのは「雷文」 雷文/稲妻紋様は真っ直ぐな線が渦状にくねり、その紋様が続けて・・・

手織/綾薄機 スノーフレーク  勝山さと子 

¥375,000(税込) ~

スノーフレークと銘されたこちら、雪の結晶が紋織で織り上げられた薄機の手織着尺。 雪のような真白ではなく、とはいえ生成りでもない。 漆喰色でもない、石灰色でもない、白汚しとも少しニュアンスが異なる、 この白をどう表現してよいのかわからないでいます。 あえて言えば白ではない白…(バニラアイスのよう…と、させてください。) 白ではない白地の生地に雪の結晶が一面に並んでいる。 雪深い山裾で育つお蚕が糸を吐き出した時からこうなるように決まっていた、そんな錯覚さえ覚える。 お蚕が吐き出した極上の糸を引き手が時間を掛けて丁寧に紡ぎだし、美しい白に染めた後、一枚の絹布に織り上げる。 糸が繭に戻るかのよう、自然に…。 そうだ、あえて申し上げれば繭のような白。   

別誂え小千谷縮/手織絣細工 

¥177,000(税込) ~

雪晴のまち小千谷、空気が澄み渡り、雪の表面が凍るようなきんと晴れた日、黎明の陽光とともに姿を見せるハサギ、タモ木やハンノキを植え、稲の乾燥に利用する新潟県特有のものと読んだ記憶があります。 新潟の風物詩としてのハサギ、そして稲、水田、越後小千谷の暮らしに欠かせないそれらは春を待つ小千谷の人々の心象風景でもあります。そんな情景を思い起こさせる夏のカジュアルの定番、手織小千谷縮です。 夏の暑さを想う反面、やはり夏の着物の透け感、その魅力は抗しがたいものがあります。 紺やグレーの濃い地の無地織、縞格子は持っているけれど、やはり綺麗色の小千谷、夏の着物を愉しみたい、と想われている方にお奨めです。

宮古上布九寸名古屋帯/仲宗根みちこ

¥775,000(税込) ~

国定重要無形文化財指定 宮古上布、世界一細いと言われる手積みの苧麻を使い織り上げた麻織物。 原材料となる手積みの苧麻もすべてこの小さな島で栽培され「ひと」の手によって「糸」が積まれ、その土地に自生する植物染料にて染色が施される。 そう、重要無形文化財指定の宮古上布のすべてがこの宮古島で賄われます。 染織の宝庫とも呼ばれる沖縄には様々な織物が存在する。 そのどれもが極めて個性的で素敵な表情を携えている。 しかしその一つ一つの表情は決して個性を誇るためのものではなく、その島の風土に根ざした自然なもの。 琉球染織は染織技法にこそ、それぞれ異なりを見せますが染料そのものはとてもよく似たものが使われる。 沖縄という土地に自然に自生している植物を使うからだと言う。  

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Policy&Concept

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きもの水流は名古屋市にお店を構える着物専門店です。

弊店でご覧頂けます「着物」や「帯」は作者/制作者である染織作家、専門職人の創意や丁寧な仕事が籠められています。
そうした作品を所有する悦び、ご自身の装いとする愉しみを想って頂けるお品をご紹介させて頂いていると自負しております。
つまり…、極めてsimpleなconceptで品揃えをしております。
でも、着物の「専門店」を謳うわけですから、取り扱い作品の品質はもちろんのこと、そのセンスには少なからず自信を持っております。
お近くにお越しの際はどうぞお気軽にお立ち寄りください。
ご高覧、心よりお待ちしております。

着物や帯は高ければ良いという単純なものではありません。 お品を選ぶ基準はやはり、価格ではなく、品質です。 「上質」なものは当然高価になりますが、反対に高価なものすべてが「上質」であるかと言うと残念ながらそうではないのです。 その辺りの見極めを簡潔にご説明させて頂くのは難しいのでお目に掛れましたら、と、個別にお訊ね頂きました折に…とさせて頂きます。 また、お品選びの際、「私には分不相応ではないかしら」とお客様がおっしゃられることがございます。 その時はそのようにお感じになられても、お召しになってゆく内にいつの間にかその方の身に添ってしまうものなのです。 そうしたことも含め、着物専門店として長き年月をお客様と共に歩んできました経験をもとに、着物や帯の選び方、お品の見極め、お手入れの方法などきめ細かくアドバイスさせて頂きます。 
どうぞ、末永くお付き合い頂けますようお願い申し上げます。

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