水流からのお知らせ
- 2025.1.13
- 2025.1.06
新着商品
石下結城紬/無地織 今播部 小倉太々(だいだい)
¥226,000(税込) ~
こちらに掲載の紬は石下の結城、いわゆる本場結城ではありません。 つまり、いわゆる狭義で言うところの「組合が定めるところの本場結城紬」ではありません。 お江戸以外で制作された江戸小紋は江戸小紋にあらず、と同じ解釈です。(もちろんそうした線引きの全てを否定をするものではありません。) とは言え制作は本場結城紬の組合員が織る結城です。 地色として染められた糸の色目は白茶です。 ベージュやクリームとは異なります。 あえて例えれば砂色と亜麻色の間のような、なんとも絶妙な淡い色目です。 或いは象げ色に微かに亜麻色を混ぜたような色目です。 その美しいお色目、ご覧いただけてますでしょうか。
西陣織袋帯/松雲文 熨斗目 洛風林
¥550,000(税込) ~
能装束を図案の範として熨斗目段替の文様を写したものとなります。 ご覧いただけますように眺めていて古(いにしえ)を感じさせないのは往時の様をそのままに再現するのではなく、制作者の現代的な美意識、近代的な感性/センスが新たに籠められているからなのかも知れません。 熨斗目文様や能装束そのものはすでに完成された意匠/designでその部分だけを見ればとりわけ際立つ秀逸性は見られないのですが、やはり彩色然り、配し方然り、それらのすべてが実に巧みでそれが工藝作品としての美しさを醸し出しているのだと思います。
型絵染九寸名古屋帯/荒川眞理子・花園
¥388,000(税込) ~
本作品は紬地に型絵染で花々や木の実、蜻蛉などが描かれています。 かすれ滲みのある作品は私の好きなリトグラフを想わせます。 くすみ加減の桃色の地に描き染められた「花園」は荒川眞理子さんの代表作の一つ。 染織家の創造の背景に在る音や言葉、その匂いまでも想わせてくれます。 とりわけそこに存在する、或いはかつて存在したであろう音や言葉、背景などを想い浮かべることは実に楽しいものです。 荒川眞理子さんの型絵染九寸名古屋帯「花園」実に見応えがあります。 デッサンをする荒川眞理子、型彫りをする荒川眞理子、絹布に描き写す荒川眞理子、その時の心の鼓動、高鳴りまでもが聴こえてきそうな作品です。
型絵染/九寸名古屋帯 野菜 関美穂子作品
¥270,000(税込) ~
野菜が型絵染で描かれています。 この野菜達を目にした瞬間、私の心は掻き乱されました。 私の中に微かに在るのかもしれない審美的感覚と、製作者の審美的感覚とが交差したのです。 撮影をしながら作品をずっと眺めています。 食欲をそそるなんてところまではいきません(笑)が、なるほど、ですね。 蜂や蝶、バッタ達もこんなふうにおめかしされるとなにやら美味しそうな野菜に見えてくるから不思議なものです。 いわゆるだまし絵、トリックアートなんですね。 感性の研ぎ澄まされた染織作家にとって、現実に目に映る野菜と、心に刻み込まれた虫たちはもしかすると異なるも・・・
本場結城紬/経緯絣 寄木細工 地機/重要無形文化財指定織物
¥1,166,000(税込) ~
一見寄木細工のような意匠が織られています。 白花色 しらはないろ、月白 げっぱく、薄鼠 うすねず、などの色が使われています。 よくもここまで…、です。 正確に個所を測りながら絣を入れるだけでも相当な日数を要したのは想像に難くありません。 それを機に掛けこの精緻な紋様を織り上げてゆくのは気の遠くなるような仕事であったろう、と思わずアタマが下がります。 この結城紬の最高にして最大の魅力はこの精緻でありながら、でもどこか、人の手の揺らぎを感じさせるこの意匠ではないかと思います。
西陣織名古屋帯/唐織 狂言の丸
¥387,500(税込) ~
経糸にだるま糸を用いて狂言の丸を唐織技法で織り上げた齋藤織物の九寸名古屋帯。 だるま糸とは文化庁が文化財保存技術に指定した手引きの座繰り糸。 ふっくらとした緯糸で織り上げる齋藤織物の唐織は見た目の量感とは違い、軽い締め心地が特長です。 だるま糸の語源ですが、座繰りをするおばあちゃんの背中がだるまさんのように見えたことから、と言われます。 桐や五枚笹、橘などが浮かび上がるかのように織られてますね。 後に家紋にもなるこうした紋様はそれ自体は格式を想わせるものですが、こうして多彩な色糸で織り上げられた紋様からは格式という堅苦しい印象ではなく、礼装の織物からは感じることのないどこか洒落た余所行き感のような印象を憶えます。
西陣織九寸名古屋帯/夾纈花文 洛風林
¥209,000(税込) ~
範とされたのは正倉院宝物(正倉院御物/ごもつ、ぎょぶつとも言われる。)にある「花葉文夾纈薄絹」 シルクロードの終着点とも称される正倉院、宝物には西方からの舶来の品々が多く、ペルシャ、ギリシャ、エジプトなどからの伝来品、そして唐代の影響を受け、伝来したとされる品々も多く保管されています。 このように何かを範とした織物と言うものはその本質のなにかしらを 解いているようでいて、範そのものではない。つまり、制作者は実在しないモノをイメージする力を持っているのです。 どこにも属さない作品性、創作(創造)の意味を理解する数少ない制作者。 古典的な意匠と現代的な意匠、洛風林というテイストで再構築された逸品です。
西陣織九寸名古屋帯/花の宴 洛風林
¥264,000(税込) ~
題された銘から感じる日本的な何かをこの帯から感じることはない。 花の宴とは洛風林の初代/堀江武氏が愛用した古染付の器を図案化し織り上げたもの。 古染付とは、中国景徳鎮窯で焼かれた焼き物の装飾でいわゆる日本向けの染付磁器。 当時の中国磁器に比べ器の形も型にはまらず,様々な器形が見られる。 形が多様な理由は日本の茶人からの注文が多かったためだと言われる。 それは日本の侘び寂びとはどこかしら異なる風情でもあるが、どこかしら、「和」の美しさを精一杯表現しようとしたある種の侘び寂びの欠片のようなものも感じられる。
本場結城紬/無地織・高機 きものsalon/掲載
¥370,000(税込) ~
本品は高機(手織り)で織られた本場結城紬です。 きものsalon春夏号の特集/浅田真央さんのきもの修行「結城紬、で浅田真央さんにお召いただきました現品です。 無地織ですがご存知のように真綿糸を染めて織り上げる結城紬は紬糸特有の糸の太細から生まれる一本一本の色の濃淡が、無地と言い切ってしまうことの出来ないニュアンスがあります。 本品は淡い珊瑚色なのですが、虹色にも見えたり、やや一斤染がかって見えたりと見る時間、場所により変化します。 繰り返しになりますが、本場結城紬の手で紡がれた真綿糸は均一な太さではありません。 糸の太い、細いは同じ珊瑚色で染める訳ですが、一本一本の糸の染料を含む量で濃さが微妙に異なります。 その異なりがこの無地織物を単なる無地ではなく・・・
西陣織九寸名古屋帯/洛風林 夾纈花文※注:¥0円表示となっておりますが0円での販売ではございません。価格はメール/お電話にてお問合せくださいませ。
¥0(税込)
範とされたのは正倉院宝物(正倉院御物/ごもつ、ぎょぶつとも言われます。)にある「花葉文夾纈薄絹」 洛風林にて膨れ織の技法により制作されました。 シルクロードの終着点とも称される正倉院、宝物には西方からの舶来の品々が多く、ペルシャ、ギリシャ、エジプトなどからの伝来品、そして唐代の影響を受け、伝来したとされる品々も多く保管されています。 こうした何かを範とした織物と言うものは品々の本質のなにかしらを 解いているようでいて、範そのものではない。つまり・・・
手織り絣紬織物/信州伊那紬 美しいキモノ掲載
¥345,000(税込) ~
秋霞の空のような灰色とマスカット色で織り上げられた手織り真綿紬織物-伊那紬。 信州に滞在すると感じる秋霞の空。 まさしくこのような色なんですね。 鈴なりの葡萄畑の向こうに広がる空…。 いかにも信州を想わます。 伊那紬に限るものではないが、手織の紬織物が見せるその表情はときに不均一なものです。 不均一な織の表情は見るひとによってはどこか曖昧なものとして目に映るのかもしれません。 そもそもひとの「手仕事」は機械による精密/均一を超えるものではなく、曖昧なもの。(曖昧さを擁護するものではありません。) 更に言えば手で紡がれた糸は均一な太さを保つ訳ではありません。でも、たとえ曖昧であったとしても、或いは均一ではなかったとしても、・・・
蝋纈染/九寸名古屋帯 吉野格子 阿部容子
¥219,000(税込) ~
織の吉野格子とはまったく異なるアプローチ。 ご覧いただけますように織によって正確無比に整えられた吉野格子ではありません。 なぞるように送り染めが施された型絵による染め物でもありません。 けれども… 大袈裟な言い方と思われるかもしれませんが、知らない内に“息を止めて見ているほどの美しさ”で描かれているのです。 ここまでの彩色印象で迫られると、単なる格子の帯であるとか、吉野格子を染めで表現したもの、とか、いわゆる判で押したような表現で片づけてしまうのは些か申し訳ないと思うほどの出来映えです。
定規で引いたような吉野格子に縛られるのではなく・・・
西陣織八寸名古屋帯/鳥の集い(ペルー鳥文) 洛風林
¥264,000(税込) ~
「鳥の集い」と銘された八寸名古屋帯。 ペルーのアカデミズム、と言えば言い過ぎかもしれません。とはいえ、それを感じないかと言えば否定することは難しい。 ペルーの織物と言えばチャンカイ文化なくして語れません。 チャンカイ文化とは中部海岸のチャンカイChancay川流域を中心に1000-1400年ころ栄えた文化と言われています。 チムー王国(チムー文化)の南端に位置し,南部海岸のイカ、チンチャ文化とのはざまで小規模ながら独自の文化を形成し、とりわけ織物類にみる技術は高度で、綴れ織、手描き、纐纈、など種類も多い。 プレ・インカ期のクチミルコと呼ばれる男女像や動物型の土器はとてもユーモラスなものもあり、一つ一つが異なる表情や装飾品を持つ。 見ていると・・・
手織経浮花織九寸名古屋帯/澤村佳世作品
¥375,000(税込) ~
紅白に熨斗目段が織り出された地に精緻な浮花織が浮かび上がる一枚の絹布。 丁寧が尽くされた仕事が目に映り込んでくる。 印象的な紅白段熨斗目模様。 真に美しい織物だと思います。 目を近づけてみると一見しただけでは見えない細やかな配色が施されている事もわかります。 決して華やかだけではないその色の美しさに思わず文字を打つ手が止まる。 こうした染織工芸作品を眺めていると規則的な事象と不規則な事象は常に共存していることを感じます。 そしていくら規則的なことを積み重ねたとしても、必ずそれを超える不規則が存在する、手仕事(手織)ならではの曖昧と言い換えても良いのかもしれない。
型絵染九寸名古屋帯/岡本紘子作 花 藍染絞り
¥488,000(税込) ~
こちらの型絵染九寸名古屋帯は型絵染の染織作家である岡本紘子さんの作品です。 と、わざわざ申し上げるまでもなく、染織工藝作品の愛好家の方はひと目で岡本紘子さんの作品と分かりますね。 藍で染められた地色の中に型絵染、そして本藍の手絞りで草花が表現されています。 一つの芸術作品と呼んでも決して言い過ぎではないと思います。 染織美術工藝品ですね。 異論を差し挟む余地のない完成された意匠、藍で染められた地色、草花の一つひとつの大きさ、そのすべてが完璧でもあり、見方によってはぎりぎりのバランスを保っているとも言えるのかもしれません。
本場結城紬/無地織・高機
¥360,000(税込) ~
本品は高機(手織り)で織られた本場結城紬です。 まず真っ先に書き留めたいと思いましたのはこのお色目。 朱鷺色とも撫子色とも光の加減で目に映る印象はやや変わりますが、灰色みを微かに帯びた淡い石竹色のような色は最上に美しく魅力的です。 本場結城紬の手で紡がれた真綿糸は均一な太さではありません。 つまり、糸の太い、細いは同じ朱鷺色を染めても染料を含む量で濃さが異なります。 その濃さの異なりがこの無地織物を単なる無地ではなく、ニュアンスのある、無地感覚に見せているのです。 無地織と記してますが、実際の表情は「無地」と言ってしまうには申し訳ないほどの質感、いわゆるモヤ感(靄感)があります。
型絵染九寸名古屋帯/荒川眞理子・りぼん
¥462,000(税込) ~
12月、それは人々の夢や願いが叶う季節。
街にイルミネーションが灯り、クリスマスソングが流れる。 ワクワクする気持ちは何故なのでしょう。 この世界が魔法にかかれば良いのに…、そうすれば奇跡は思いがけず様々な場所で時を選ばず起こるのです。 贈り物の包みの中には何が…。 赤いりぼんを解いたら。。。 そんな想像をかき立てられる作品です。
西陣織九寸名古屋帯/太子間道 洛風林
¥264,000(税込) ~
「工芸帯地 洛風林」の制作による太子間道です。水と土、光を想わせる配色です。 水はあらゆるものを浄化し、土は命を育み、光は万物を照らす力を持つとされています。 いわゆる縞織物としての間道、名物裂としての太子間道とはその印象は異なるのかも知れません。 でも、ひと目見た瞬間に太子間道を想わせるのは制作者である洛風林が太子間道を模すのではなく、洛風林としての美意識をそこに織り込めたからだと思います。 古来伝来の織物であるのだけれど、そこに古さを感じさせることはありません。 目に映るのは現代の「太子間道」という創造の美。
江戸小紋 フランス縞/灰青色 伊勢型紙
¥310,000(税込) ~
伊勢型紙のフランス縞です。 なかでもとりわけ極細で彫り上げられたフランス縞が染上げられた江戸小紋です。 「フランス縞」は伊勢型紙「縞彫り」の人間国宝であった故、児玉博氏(1992没)が彫り上げた型紙がその始まりです。 児玉氏の彫り上げた型紙はよろけ縞とも異なる連続した縞の束が交差する文様です。 フランス縞の名の由来はその染めを見た宇野千代さんが名付けたという説もありますが、今となってはわかりません。 さてさて、こうした小紋はもちろんですが礼装を意識して染められています。 単なる「小紋」として・・・
西陣織九寸名古屋帯/スペイン花鳥文 洛風林
¥242,000(税込) ~
スペイン花鳥文と銘されたこちら、、。 気が付けば、またもやスペイン花鳥文を仕入れている。 初めてこの帯地を見たのはいつの事であったのか憶えていないが、美しい羽毛にくるまれた体、碧い翼を持ち、蜜柑色の冠を逆立てる名も知らぬ鳥に忽ちのうちに虜になり(やや大袈裟をご容赦)夢中になった。 思わず名前を付けたくなるほど。(実際に付けてはいないが。)世界には何千、何万種の生き物がいるが、昆虫を除き空を飛べるのは鳥だけである。 神様の創造の中で唯一空を飛ぶ翼を与えらえた鳥。 おそらく創りし神も傑作だと思っているに違いない。
Policy&Concept
きもの水流は名古屋市にお店を構える着物専門店です。
弊店でご覧頂けます「着物」や「帯」は作者/制作者である染織作家、専門職人の創意や丁寧な仕事が籠められています。
そうした作品を所有する悦び、ご自身の装いとする愉しみを想って頂けるお品をご紹介させて頂いていると自負しております。
つまり…、極めてsimpleなconceptで品揃えをしております。
でも、着物の「専門店」を謳うわけですから、取り扱い作品の品質はもちろんのこと、そのセンスには少なからず自信を持っております。
お近くにお越しの際はどうぞお気軽にお立ち寄りください。
ご高覧、心よりお待ちしております。
着物や帯は高ければ良いという単純なものではありません。 お品を選ぶ基準はやはり、価格ではなく、品質です。 「上質」なものは当然高価になりますが、反対に高価なものすべてが「上質」であるかと言うと残念ながらそうではないのです。 その辺りの見極めを簡潔にご説明させて頂くのは難しいのでお目に掛れましたら、と、個別にお訊ね頂きました折に…とさせて頂きます。
また、お品選びの際、「私には分不相応ではないかしら」とお客様がおっしゃられることがございます。 その時はそのようにお感じになられても、お召しになってゆく内にいつの間にかその方の身に添ってしまうものなのです。 そうしたことも含め、着物専門店として長き年月をお客様と共に歩んできました経験をもとに、着物や帯の選び方、お品の見極め、お手入れの方法などきめ細かくアドバイスさせて頂きます。
どうぞ、末永くお付き合い頂けますようお願い申し上げます。