水流からのお知らせ
- 2024.03.08
- 2024.03.05
新着商品
明石縮/長市松 藍鉄色 あいてついろ
¥148,000(税込) ~
「蜻蛉の羽根」と呼称されます涼感の在る透け感にあります。 その独特の風合いは着物として仕立てられたときに、周囲の人の眼に涼やかな印象を与えるのはもちろんなのですが、その生地の質感は装う人にとってもひんやりとした感触を与えてくれます。 また、こちらの品の特徴はその色彩ではないでしょうか。 ご覧頂けるように、いわゆる「青みを帯びた濃い目の灰色」なのですが、南国の灰色とは印象を異にします。 南国に見る灰色は土を思わせる黒灰色、赤褐色がよく使われますがのですが、雪国の灰色はどこかひんやりした空気を感じます。 そのためにより涼感が感じられます。
型絵染九寸名古屋帯/「カサブランカ」
¥155,000(税込) ~
こちらに掲載のカサブランカ、新たに彫り直した型を使い染められた品となります。 型絵染の作品の中でも格別の美しさを想わせてくれます。 ここで申し上げる美しさは染色技術の単純な美しさではありません。 染色技術の美しさを単純に比較するならば、本品以上に手の込んだものはいくらでもあります。 ここで申し上げる美しさとは意匠固有の美しさです。 designとしての美しさです。 たとえ織であれ染めであれ、品そのものが保つ空気感はこうした染色には必要不可欠。 そしてそれは型紙(下絵も含め)の模様の美しさが美意識として溶かしこまれたもの、と言えるのではないでしょうか。 つまり、染色の美と創作の美が交差する美しい融合。
小千谷縮/オーガニック麻 マンガン絣 芭蕉の葉
¥79,500(税込) ~
薄もののお洒落着の定番とも言える「麻の着物」小千谷縮です。 真っ黒ではなく、墨色の地に織り重ねた芭蕉の葉が涼感を想わせます。 マンガン絣と言う特殊な技法にて織り上げられた小千谷縮です。 括ったり、摺り込みしたりした絣の麻は越後にしても宮古にしても驚くほど高額なものになりますが、手ごろな価格でこうした小千谷縮が着られるのは嬉しいですね。(※実際、北の越後、南の宮古と言われる上布はとても高価ですし、重要無形文化財の小千谷縮は越後上布と同様の価格帯となります。)本品はそうした上布ではなく、比較的安価な麻の着物、一般的な小千谷縮です。
御誂え草履/パナマ草履 制作/SACRA
¥78,000(税込)
こちらのお品は絽縮緬などの小紋、絽縮緬の色無地などの「やわらかもの/たれものにもお使い頂けますが、 絹ものであれば、夏大島や夏結城、明石縮みなど、カジュアルな中にちょっと「よそゆき」な印象を持たせたいお召し物にも適わせやすい御履物です。 お手持ちの着物を想い浮かべてお選びください。こちらのお品は一味も二味も違う紙布が奢られた御草履です。 そしてもう少し書き添えさせて頂くならば、春のお単衣~秋口までお使い頂ける御草履でもあるのです。
別誂え小千谷縮/無地・広巾
¥42,500(税込) ~
凡河内躬恒(29番) 『古今集』秋下・277「心あてに 折らばや折らむ 初霜のおきまどはせる 白菊の花」情緒の感じられる歌ですね。 現代訳では「もし手折(たお)るならば、あてずっぽうに折ってみようか。真っ白な初霜が降りて見分けがつかなくなっているのだから、白菊の花と。」 となるようです。 霜のおりるような深と寒い朝のキーンと張った寒気、白菊の真っ白な白と自然が創りし初霜の清らかな白さが相まって静謐な情景が描写されている一首です。 初霜ではなく、初雪でもないけれど、そんなことを思い起こさせる夏のカジュアルの定番、白地の小千谷縮です。
摺り型友禅更紗九寸名古屋帯
¥154,000(税込) ~
京都の多ち花が制作する摺り型友禅更紗、 生成りの生紬地に描き上げられたその更紗は「更紗」としてのひとつの完成を想わせてくれます。 色の数だけ、幾枚もの型紙を使い職人が摺り染めをしてゆきます。 もちろん京都における染めの伝統というものは感じるのですが、やはりそこから受ける印象は伝統的と言うニュアンスとは少し違うように思います。 日本の友禅から感じられる品位や格調と言った趣ではないのです。 いわゆる京都の友禅染めの印象は感じられません。 さりとてバティックやチャンチン描きの印象でもない。 確実に多ち花の摺り型友禅更紗固有の印象、エキゾチックな表情が感じられるのです。
手織/綾織薄機 スノーフレーク 勝山さと子
¥335,000(税込) ~
スノーフレークと銘されたこちら、雪の結晶が紋織で織り上げられた薄機の手織着尺です。 雪のような真白ではありません。 とはいえ生成りでもない、漆喰色でもない、石灰色でもない、白汚しとも少しニュアンスが異なる、 ちょっとこの白をどう表現してよいのかわからないでいます。 あえて言えば白ではない白…(と、させてください。) 白ではない白地の生地に雪の結晶が一面に並んでいます。 雪深い山裾で育つお蚕が糸を吐き出した時からもともとこうなるように決まっていたような錯覚さえ覚えます。 お蚕が吐き出した極上の糸を引き手が時間を掛けて丁寧に紡ぎだし、美しい白に染めた後、一枚の絹布に織り上げる。 糸が繭に戻るかのよう、自然に…。 そう、あえて申し上げれば繭のような白。・・・
摺友禅九寸名古屋帯/ガルーダ更紗 生紬地 深みのグリーングレー
¥198,000(税込) ~
如何にも異国情緒を想わせる印象の色調です。 描き染められた彩色も文様も異国の更紗を想わせます。 決して「和文化」を想わせる和更紗ではないのです。 でも、不思議なことにそこに感じられるのは確実に日本の友禅の美しさなのです。 ひとつの「意匠/design」として完璧に完成された美しさが、日本的な美しさを醸し出しているのです。 丁寧が尽くされた摺友禅が帯地としての価値観を高めています。 文化の異なる異国の文様でありながら、私たち日本人に訴えかける意匠/designとして、いささかも物足りなさを感じさせない高い「質感」を保っているのです。
手描き友禅九寸名古屋帯/綾織小市松地 アトリエ品川
¥407,000(税込) ~
本品は品川恭子さんの頃より人気のありました唐牡丹を福村義親さんにリ・デザインし制作していただきました。 お色目は淡い灰色です。 和名で記せば「薄雲鼠 うすくもねず」が近いですが、創りし色ですので色辞典に当てはまるものはありません。 淡い灰色地に藍濃淡で唐牡丹模様が描き染められています。「幸福」「富貴」という花言葉を持つ牡丹、小さな蕾から大輪の花を咲かせる牡丹は百花の王とも云われ、百獣の王「唐獅子」と百花の王「牡丹」を組み合わせた「唐獅子牡丹」は、魔除けと富貴の意味を持ち、縁起が良い吉祥文様として知られ、寅年の女性が牡丹を装うことは最上とも言われます。
越後上布/八寸名古屋帯・小河正義 重要無形文化財指定
¥315,000(税込) ~
この手績み手織りの麻織物である越後上布を眺めているとまさに越後の上布、その名称の由来となった越後の麻織物固有の美しさ、雪国越後特有の亜麻色を含んだ質感は、かつて小河正義さんが麻と向き合った数々が、原久史さんの清廉な想いと交差したとしか思えないほどの美しさなのです。 それは決して言い過ぎではなく、いや、それ以上の素朴な美しさをこの越後上布から感じるのです。 美しさを原久史さんご本人に尋ねれば、「私にもわからない」とおっしゃるでしょう。 でも、他者である私にはその美しさがはっきりと目に映るのです。
西陣織袋帯/洛風林 雲流
¥462,000(税込) ~
「雲流」 ある種、迫力が伝わってくる質感と構図です。 迫力を感じる中にどこかしら「現代美術工藝美」なるものも感じます。 建仁寺に所蔵されている屏風絵をご存知でしょうか。 それは先鋭なる直観と表現されるダイナミズムを保ち、国宝そのものから析出したような気配に満ちています。 比してこちら 抑えを利かせた色使いと言い、ダイナミズム溢れる構図と色彩は古典と現在が融合しています。 こちらの「雲流」彩色と言い構図と言い、諸外国の影響を受けることなく日本固有の「和」の文化を形成させた時代の意匠です。 その時代徒然の織物の歴史はその時代の文化に他ならない、然し、こうした工芸・・・
草木染薄機九寸名古屋帯/あけずば織り 上原美智子
¥387,500(税込) ~
ちゅらぬぬ/美しい布 触れようとすれば、ひらり宙(そら)に消えてしまいそうなこの薄絹を眺めていると、あたかも「ひと」の「手」が自然を生み出したかのような錯覚を覚えます。 ひときわ美しさをあやなすひとひらの羽、すべて光りを透過してしまうかのようでもあり、見る角度によっては光を湛え、そのシルエットを消してしまうかのようでもある… “あけずば” それは沖縄の言葉で蜻蛉(あけず)の羽(ば)
薔薇/藍染め手織り真綿紬 小熊素子作品
¥546,000(税込) ~
手に取ればすぐにわかりますが、こちらの紬織物は単なる格子ではありません。 眼を近づけてみると細かに交差する網代格子が見えます、それをまた格子の中に纏めているのです。 触れてみますと極めてやわらかな質感だとわかります。 唯、やわらかではありますが、それは頼りないやわらかさではない。 上手く表現できずに申し訳ないのですが、言わばやわらかな中にしっとりとした厚みを感じるやわらかさ。 こうした触感を保つ紬織物は確実に極上の着心地を想わせてくれます。 また実際に着物にお仕立てをしてお召頂きますと、私の言葉になるほど、頷いて頂けるものでもあります。 深みグレー地と記しましたが、決して単純なグレージュではありません。 たとえればそれは「ハリスツイード地で織られたグレンチェック・・・
手描きと絞り九寸名古屋帯/山本由季 「空移 辻行水」 紬地
¥396,000(税込) ~
絞り染めと手描きで描き染められた美しい絹布…、という以前に意匠に惹きこまれてしまう。 ただ絞りと型と手描き(手彩色)の帯と言ってしまえばそうに違いないが、、、実に魅力的です。 絞り、型、彩色、のすべてが極めて秀逸なのです。 ひと目で山本由季さんの作品だとわかる。 染色家はひとりひとりそれぞれに好む色彩/個性、もっと言えば癖を持っているけれど本品は隅々まで山本由季さんの個性が染め渡り実に美しい。 折り紙を切ったような小さな□もランダムに置かれているが、それなのに全体で見るとひとつの統一がある。 つまりトーンがあるのです。 トーンとはまさに・・・
草木染手織り紬織物/薔薇・五倍子 小熊素子
¥485,000(税込) ~
表面的には単純な縞の織物と言えるのかもしれない。 でも眼を凝らして見てみると決して単純な縞の織物などではない事が分ります。 私のような素人がその細部に眼を向けたところで小熊素子さんの染織の技術に目を見張ることはあっても、織りの美しさの本質に迫ることはかなわない。 そもそも、紬糸を草木染料で染める、それはここに書くほどに容易なことではない。 糸になにかしら植物の色を染めるということはその植物の生命の一部を移すということに他ならない。 地平線に沈みゆく夕陽の茜色を求めたとき、茜色に染まる空の色を脳裏に想い、・・・
西陣織九寸名古屋帯/花壇 洛風林
¥231,000(税込) ~
図案とされたその花なんですが、現実の花であるのか、想像上の花であるのか、眺めていてもよく分からないんですね。 路傍でも図鑑でも見たことのない花の姿形ですが、花としてなにも違和感を感じない。 異国に咲く花なのだ、として私の眼に映ってくる。 ともかくとてもアーティスティック/artisticなデザインなんですね。 芸術性を感じると言うのでしょうか。 仏語で「変形」「歪曲」を意味するデフォルメが効いている。 西洋の絵画のような印象で西陣織というものから感じられる古典的、伝統的と言う印象ではない。 それなのにもかかわらず、西陣織の帯地としての上質な品格、つまり上品な表情を湛えている。
Policy&Concept
きもの水流は名古屋市にお店を構える着物専門店です。
弊店でご覧頂けます「着物」や「帯」は作者/制作者である染織作家、専門職人の創意や丁寧な仕事が籠められています。
そうした作品を所有する悦び、ご自身の装いとする愉しみを想って頂けるお品をご紹介させて頂いていると自負しております。
つまり…、極めてsimpleなconceptで品揃えをしております。
でも、着物の「専門店」を謳うわけですから、取り扱い作品の品質はもちろんのこと、そのセンスには少なからず自信を持っております。
お近くにお越しの際はどうぞお気軽にお立ち寄りください。
ご高覧、心よりお待ちしております。
着物や帯は高ければ良いという単純なものではありません。 お品を選ぶ基準はやはり、価格ではなく、品質です。 「上質」なものは当然高価になりますが、反対に高価なものすべてが「上質」であるかと言うと残念ながらそうではないのです。 その辺りの見極めを簡潔にご説明させて頂くのは難しいのでお目に掛れましたら、と、個別にお訊ね頂きました折に…とさせて頂きます。
また、お品選びの際、「私には分不相応ではないかしら」とお客様がおっしゃられることがございます。 その時はそのようにお感じになられても、お召しになってゆく内にいつの間にかその方の身に添ってしまうものなのです。 そうしたことも含め、着物専門店として長き年月をお客様と共に歩んできました経験をもとに、着物や帯の選び方、お品の見極め、お手入れの方法などきめ細かくアドバイスさせて頂きます。
どうぞ、末永くお付き合い頂けますようお願い申し上げます。