きもの専門店
そう謳うのは覚悟と精通が問われます
着物に関わり四十年と少し…
まだまだ学ぶことばかり…
きもの、って知れば知るほど知らないことばかりです

その多様さゆえに定義付けることの難しい更紗
古渡にはじまりペルシャ、フランス、イギリス、…
  バティックとして知られるジャワ更紗もありますが、日本の職人の手による和更紗の美は
やはり格別です
―唐草小花文―

暈したり、一層の斑も許さなかったり
澱みの様に堆積した手わざが意図して刷毛を捌く…
かのフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホさえ憬れた
日本の職人の筆捌き

染織作家の手から放たれた作品は
一つの花、一つの蝶、一つの鳥、に
生命が吹き込まれているのです 
添田敏子 ―白ぶどう―

もしかしたら
この小さなキモノ店は
アナタをドキドキさせることが
出来るかも知れません
どうぞ遊びにいらしてください 

新着商品

型絵染九寸名古屋帯/関美穂子「明るい外へ」

¥357,200(税込) ~

関美穂子さんは直接目に見えてはいない美しさを創造することが出来る人ではないか、と思います。 音楽家が音楽を創ったり、演奏家がそのメロディーを奏でたりすることと同じように美しさを染め描き上げること、その行為を楽しんでいることが作品を通して伝わって来ます。 制作者が美しさを感じているのです。 だからこそ美しいのかも知れません。 その意味において染織作品も染織家の一つの優れた楽譜でありメロディーなんですね。 染織家が高名か否かは作品の美しさを評価するにおいて些かの関係もありません。 染織において最も大切なことはその作品が「美しさの旋律」を奏でているかということ。

草木染手織り紬織物・下井紬/下井伸彦

¥257,000(税込) ~

やわらかな横段をランダムに織りこんだ草木染の紬織物。 この織物を端的に表現するとそう言えるかもしれません。 若輩者の私が僭越ながらも愚考するに制作者である下井伸彦さんの凄みは「いま、ここ」に在る自身の感性をすべて織物に投影出来ること、だと思います。 こちらのお品は単衣/袷にお召し頂ける下井紬です。 魂を抜かれる…、と言えば大袈裟に過ぎます。 でも、手に取るとこの織物は格別な魅力を伝えてきます。  淡泊にも見える見た目とはまったく異なる感触を手に伝えてくるのです。 一言で言えば「上質の極み」 特有のサラリ感と落ち感。 この感覚が一枚の絹布から感じるのです。 

手織り紬織物/塩沢紬 極小十絣(蚊絣) 荒川眞理子/中島清志

¥485,000(税込) ~

「お結び」と銘された作品です。 染織を見慣れた方であれば、ひと目でお分かりかも知れません。 そう、意匠/designは型絵染の染色作家、荒川眞理子さんです。 これまでにも塩沢紬の意匠/designをされ、蝶や〇△□などがあります。 こちらの作品は荒川眞理子さんが意匠designされたお結びを重要無形文化財の越後上布を制作される中島清志さんの手によって織られた塩沢紬です。 一見、名もない単純な画が何の予定調和もなく描かれて(そして織られて)いるように見えます。 でも、本当に予定も調和もなく描かれているのだしたら、これほどの印象には・・・

草木染手織り真綿紬 小熊素子作品 

¥470,000(税込) ~

手に取ればすぐにわかりますが、こちらの紬織物は極めてやわらかな質感/触感を保ちます。 唯、やわらかではありますが、それは頼りないやわらかさではありません。 上手く表現できずに申し訳ないのですが、言わばやわらかな中にしっとりとした厚みを感じるかのようなやわらかさです。 こうした触感を保つ紬織物は確実に極上の着心地を想わせてくれます。 また実際に着物にお仕立てをしてお召頂きますと、私のその言葉になるほど、頷いて頂けるものでもあります。 グレージュ地と記しましたが、決して単純なグレージュではないのです。 染織家の想いを幾層にも幾層にも積み重ねて初めて現出するような彩の重なりです。 空に瞬く星の煌めきがすべて異なるように。

西陣織八寸名古屋帯/モロッコ花文 洛風林制作

¥264,000(税込) ~

モロッコと聞くと思い浮かぶのはやはりカサブランカでしょうか。 映画にもなりました。 当時のフランス領モロッコの大都市であるカサブランカを舞台に描かれた映画「カサブランカ」。私たち日本人がイメージするほど美しい街ではないのですが、文化に育まれた織物や壁画、陶器には目を見張るものがあります。偶像崇拝が禁止されていることもあるのでしょう。 意匠/designは抽象的な文様が多く見られます。 こちらモロッコ花文も花を抽象的に描かれたものでモロッコでは陶器はや織物などによく見られます。 洛風林の主が訪れた際にスケッチされたものなのでしょう。エキゾチックな美しさが再現されています。 

型絵染九寸名古屋帯/「カサブランカ」

¥175,000(税込) ~

こちらに掲載のカサブランカ、新たに彫り直した型を使い染められた品となります。 型絵染の作品の中でも格別の美しさを想わせてくれます。 ここで申し上げる美しさとは染色技術の単純な美しさではありません。 むしろ染色技術の美しさを単純に比較するならば、本品以上に手の込んだものはいくらでもあります。 ここで申し上げる美しさとは意匠固有の美しさです。 designとしての美しさなのです。 たとえ織であれ染めであれ、品そのものが保つ空気感はこうした染色には必要不可欠。

西陣織袋帯/洛風林 雲流

¥462,000(税込) ~

雲流と銘されたこちら、行雲流水から銘されたものなのか、金斗雲を出典としているのか、またそのどちらでもないのかも知れない。 古(いにしえ)の織物なのか、現代の織物なのか、ただ一瞥しただけではわからない…。 もしも行雲流水であるならば、自然の流れに抗うことのない水の流れ、雲の流れは足の向くままに各地を行脚した禅宗の僧の心境を写し取ったものであることが想像出来ます。 雲の紋様は吉祥雲や彩雲とも称され、太陽や月、雲や水に神を想う日本人の心象が映し出されているとも言えるかも知れません・・・

型絵染九寸名古屋帯/荒川眞理子・はっぱ

¥388,000(税込) ~

葉っぱが型絵染で描き染められています。 銘もそのままに「はっぱ」、、。 葉っぱって…、どうなんでしょ。 帯の題材に花を描き染めることは多いけれど、「葉」だけ(※実際にご覧頂きますと葉の付け根には隠し絵のように幹が描かれています。)をモチーフとして描くことはあまりありません。 加えて言えば何よりも何の変哲もない「葉」という素材がただそれだけで画として果たして成り立つのか、、。 でもですね、荒川眞理子さんの手にかかるとご覧頂く通り、成り立つのです。 唯、葉が描き染められているだけなのに画の中に吸い込まれてしまいます。

草木染手織り紬織物/九寸名古屋帯 吉野間道 藤山千春

¥247,000(税込) ~

こちらの吉野間道が、よくある吉野間道と確実に異なるのは図ったかのような規則正しい段/格子ではないと言うことです。 ご覧頂けますように、なんとなく揺れているんですね。 もちろん意識的に揺らぎを表現しているのですが、この段/格子の揺らぎと配色の妙、言わば、そのバランスこそが藤山千春さんの吉野間道の美しさであり、魅力です。 落ち着いた趣の中にも「可憐な感じ」な表情を与えています。 不完全な完全・・ 完全的でないにも拘らず、その彩色の「美しさ」も相俟って、優雅なる印象をも伝えてくれるのかも知れません。 そしてこの段/格子はただ「格子」ではなく、藤山千春の吉野間道なのです。

型絵染九寸名古屋帯/荒川眞理子 〇△□ まるさんかくしかく

¥388,000(税込) ~

荒川眞理子さんの代表作の一つである「〇△□、まるさんかくしかく」ですが、地色を白のいわゆる生のままで仕上げて頂いたきもの水流の別注作品です。 地染めをしない、だからと言って退屈な面は微かにもない。 むしろ〇△□や松、椿の紋様が際立ち美しく見える。 折々に見掛けるお洒落帯という名前だけのお洒落帯とは一線も二線も画している。 奇を衒うこともなく、迷路に入り込んでもいない。 工藝染織と名乗るのはそれなりの工程がある。 眺め愛でる悦び、使う楽しみ、所有してるという悦び、、、幾重にも持つ人に満足を与えてくれるのです。

越後上布/八寸名古屋帯・小河正義 重要無形文化財指定

¥343,000(税込) ~

この手績み手織りの麻織物である越後上布を眺めているとまさに越後の上布、その名称の由来となった越後の麻織物固有の美しさ、雪国越後特有の亜麻色を含んだ質感は、かつて小河正義さんが麻と向き合った数々が、原久史さんの清廉な想いと交差したとしか思えないほどの美しさなのです。 それは決して言い過ぎではなく、いや、それ以上の素朴な美しさをこの越後上布から感じるのです。 美しさを原久史さんご本人に尋ねれば、「私にもわからない」とおっしゃるでしょう。 でも、他者である私にはその美しさがはっきりと目に映るのです。

草木染手織り紬織物/九寸名古屋帯 吉野間道 藤山千春

¥247,000(税込) ~

この作品を眺めていて感じるのは、磨かれた感性、研鑽され尽くした手技です。 長い時間を掛けて眺めていてもまったく飽きることがないのです。 むしろ、美しさは深みを増して目に迫ってきます。 こちらの吉野間道、その色彩を言葉にしてしまえば単なる灰色系の帯かも知れません。 しかし織り込まれた色の数々、見る角度によって表情を変えるその色彩印象は、唯単なる灰色系ではありません。 決してカラーコードなどで表現出来るものではないのです。 つまり藤山千春さんはこうした彩色や織技法を通して“吉野間道の正統”を表現したかったのかも知れません。

型絵染九寸名古屋帯/荒川眞理子 たからもの

¥388,000(税込) ~

こちらの作品は型絵染の国画会会員、荒川眞理子氏によって美しく染め上げられた紬地の九寸名古屋帯となります。 柳悦孝氏に師事し、柚木沙弥郎氏に学び、技術の研鑽に励んできた荒川眞理子氏の作品の魅力は美しくデザインされた型紙はもちろんのこと、意匠/designの魅力と言い換えることが出来るのかも知れません。 こちらの作品にはどこか柚木沙弥郎氏の影響を想わせるものがあります。 しかしその彩色は柚木沙弥郎氏とは一線を画したもの。 版画のようなその作風は実に見事なもので染色作家として無限の可能性を感じさせてくれます。

草木染手織り紬織物/九寸名古屋帯 吉野間道 藤山千春

¥247,000(税込) ~

こちらの吉野間道、その色彩を言葉にしてしまえば単なる灰桜、灰梅系の帯かも知れません。 しかし見る角度によって様々に表情を変えるその色彩印象は唯単なる灰桜、灰梅系の織物ではないのです。 やはりこれも藤山千春氏の創作によってもたらされた特別な「色」なのです。 決してカラーコードなどで表現出来るものではありません。 あくまでも藤山千春氏がイメージをし、創作した灰桜、灰梅系なのです。 つまり藤山千春氏はこうした彩色や織技法を通して“藤山千春としての吉野間道”を表現したかったのかも知れません・・・

草木染手織九寸名古屋帯/内山啓太 小倉織小倉縞「夜想」

¥615,000(税込) ~

糸一本一本がそれぞれに主張しながらも隣り合う糸の色を補正しときに交わるかのように見えるその色は決して交わることはありません。 隣同士の色が互いを引き立てより美しく見せあうことでこの印象が出来上がるのです。 つまり、経糸の密度を通常の織物の二倍から三倍の二千三百本にすることでより一層その揺らぎは美しさを増して見る者に深いため息をつかせるのです。 それはある種制作者のみが手にすることの許された愉悦と言っても良いのかもしれません。 
私が大切に育てている葡萄の木の若い茎に真珠体という結晶のようなもの見ることが出来る。 見つめるとその繊細さを創ったものを思う。 一枚の葡萄の葉と小倉縞、どちらもかけがえのない美しいもの、、。

西陣織九寸名古屋帯/福花文 洛風林

¥209,000(税込) ~

「福花文」と銘されたこちら、福花文とは鳩を花に例え図案化した文様です。 平和の象徴とされる鳩を花に見立てたもの、花に囲まれた鳩の様子をわらかな光沢を抑えた質感で表現しています。 図案とされた鳩と花なんですが、その花は現実の花であるのか、想像上の花であるのか、眺めていてもよく分からないんですね。 路傍でも図鑑でも見たことのない花の姿形なのですが、花としてなんの違和感もない。 もしかすると異国に咲く花なんだ、として私の眼に映ってくる。 ともかくとてもアーティスティック/artisticなデザインなんです・・・

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Policy&Concept

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きもの水流は名古屋市にお店を構える着物専門店です。

弊店でご覧頂けます「着物」や「帯」は作者/制作者である染織作家、専門職人の創意や丁寧な仕事が籠められています。
そうした作品を所有する悦び、ご自身の装いとする愉しみを想って頂けるお品をご紹介させて頂いていると自負しております。
つまり…、極めてsimpleなconceptで品揃えをしております。
でも、着物の「専門店」を謳うわけですから、取り扱い作品の品質はもちろんのこと、そのセンスには少なからず自信を持っております。
お近くにお越しの際はどうぞお気軽にお立ち寄りください。
ご高覧、心よりお待ちしております。

着物や帯は高ければ良いという単純なものではありません。 お品を選ぶ基準はやはり、価格ではなく、品質です。 「上質」なものは当然高価になりますが、反対に高価なものすべてが「上質」であるかと言うと残念ながらそうではないのです。 その辺りの見極めを簡潔にご説明させて頂くのは難しいのでお目に掛れましたら、と、個別にお訊ね頂きました折に…とさせて頂きます。 また、お品選びの際、「私には分不相応ではないかしら」とお客様がおっしゃられることがございます。 その時はそのようにお感じになられても、お召しになってゆく内にいつの間にかその方の身に添ってしまうものなのです。 そうしたことも含め、着物専門店として長き年月をお客様と共に歩んできました経験をもとに、着物や帯の選び方、お品の見極め、お手入れの方法などきめ細かくアドバイスさせて頂きます。 
どうぞ、末永くお付き合い頂けますようお願い申し上げます。

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