きもの専門店
そう謳うのは覚悟と精通が問われます
着物に関わり四十年と少し…
まだまだ学ぶことばかり…
きもの、って知れば知るほど知らないことばかりです

その多様さゆえに定義付けることの難しい更紗
古渡にはじまりペルシャ、フランス、イギリス、…
  バティックとして知られるジャワ更紗もありますが、日本の職人の手による和更紗の美は
やはり格別です
―唐草小花文―

暈したり、一層の斑も許さなかったり
澱みの様に堆積した手わざが意図して刷毛を捌く…
かのフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホさえ憬れた
日本の職人の筆捌き

染織作家の手から放たれた作品は
一つの花、一つの蝶、一つの鳥、に
生命が吹き込まれているのです 
添田敏子 ―白ぶどう―

もしかしたら
この小さなキモノ店は
アナタをドキドキさせることが
出来るかも知れません
どうぞ遊びにいらしてください 



銀沙灘を

大海に見つ

冬の月


中村洋子

風土


手織り九寸名古屋帯/池田リサ



【草木染手織九寸名古屋帯】
志村ふくみ/志村洋子監修
作品名/常若
シリアルNO/024
使用植物染料/紫紺・藍・苅安・樫



思わず目で追ってしまう色の行き先、決して鮮やかではない色の交叉、紫水晶 藤葡萄 銀鼠などのコントラストが極めて美しい一枚の絹布。 極めて美しい表情が目に映り込んできます。 と同時にそこに浮かび上がるのは格子。 一見しただけでは見えない細やかな細工が施されている事がわかります。 コントラストが極めて美しい…。 決して鮮やかではないその色彩の美しさに思わず息を止めて魅入ってしまいます。 


志村ふくみ氏は、柳宗悦の民藝思想に触れ、染織を志した一人です。 志村ふくみ、志村洋子の作品が、本人の手織りによるもの、或いは監修に限らず上質を極む織物だという事は私の目でも良く分ります。 結城紬や飯田紬、郡上や三才山などど並べてみても些かの遜色もない。 時にむしろ際立つとも言えるのではないか。 加えて言えば、志村の紬は流れ作業的に織られている訳ではない。 時に即興性と評されることもあるが、私はそうは思わない。 百歩譲ってそうだとするなら、それは志村の中に蓄積された無数の記憶がそう想わせる(またはさせる)のだと思います。 つまり、流れ作業とは真逆の、言わばロジックを積み重ねるが如く制作されるのです。


手織り九寸名古屋帯/池田リサ 手織り九寸名古屋帯/池田リサ 手織り九寸名古屋帯/池田リサ 手織り九寸名古屋帯/池田リサ 手織り九寸名古屋帯/池田リサ


自然を友とし、植物との対話を通じて堆積された志村ふくみの紬織は自然に対する敬意や畏怖が根底にあり、自然の創造の内なるものをその目で捉え、その手に感じ取り、その神秘的とも言える植物の生命を掬い取ることで生まれるのです。 月の満ち欠けは染色に影響を及ぼすという志村、月齢を表す暦に基づき季節の移ろいを通じて自然の彩を追及しているのです。 こちらの作品を眺めていると、機械的に生産された物からは感じる事の決して出来ないなにか、を想わせてくれます。 それは色の力、絹糸そのものが保つ原糸の美しさ、その絹糸が交差することによって生まれる織りの表情…、 つまりは唯々織布/絹布の美しさなのだと思います。 色彩に含有される色素、そして素が保つ色気を余すことなく表現する力を感じさせてくれると言い換えてもいいのでしょう。 格子の帯や着物はこの絹布でなくてもいくらでも存在します。 でも、そのいくらでも存在する格子において、見る者の目を釘付けにするほどの表現力、或いはぞくっとさせるほどの色を内包した絹布はそれほど多くはありません。 見る者を魅了する、その視点においてのみ見ても、志村の作品はある一つの頂点をなしているように思います。


手織り九寸名古屋帯/池田リサ 手織り九寸名古屋帯/池田リサ 手織り九寸名古屋帯/池田リサ 手織り九寸名古屋帯/池田リサ

美しさを定義する事は安直なことではありません。 けれど”思想の美しさ”という美は確実に在るのだと思います。 ありたけのエネルギーが籠められた作品は唯それだけでその場の空気までをも震わせる力を持っているのです。 そうした作品はどのような細やかな個所にも抗い難い魅力が在るのです。 主張し過ぎることのない存在感。 けれどもそこに漂うものは瑞々しくも並々ならぬ気配。 こうした工藝/芸術は絶えず進化を遂げています。 進化しながら完成の領域に近づけ、されどまた未完成のものでもあるのです。 そこが面白いのかもしれません。


折りに触れ想います…。 私たち日本人の身体には和のDNAが在り続けているということを。 それだからこそ、現代に生きる私たちにとって記憶の中に微かに残る何かが限りなくいとおしく、懐かしく、そして大切なものに思えるのではないでしょうか。 そしてその目に見えない何かが私たちの心や感情を揺り動かすのかも知れません。 工藝/芸術に身を置く者の感性は素晴らしいものだと思います。 そして工藝作品に関して言えば、作品の質は疑いなくその創造者の人格、懐の広さ、深さに比例する、これまでの浅い見分の中でそう思います。 私たちを感動させるものの背景には間違いなく創造者の奇蹟とも言える想像が隠れているものなのです。




【商品情報】

商品番号
IKR-OTK-3
商品名
草木染手織九寸名古屋帯/志村ふくみ・志村洋子監修「常若」
品質
絹100%
価格
¥968,000 (表地/税込)
¥979,500 (芯仕立て上げ税込)
※一級和裁士による手縫い。
※お仕立てに要する日数はご注文確定後
約2週間~20日戴いております。
巾/ 長さ
※お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸~八寸二分程。/ 長さは九尺八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。
[お仕立てをご希望のお客さまへ]
カードでお支払いをご希望のお客さまで「お仕立て」をご希望されるお客様は
カード決済のお手続きの際にそのまま「反物」の価格にてお手続きをお願いいたします。
後ほど、弊店より「お仕立て」の有無のご確認をさせて頂きます。
ご了承頂きました後に「お仕立て代金込み」の金額に変更させて頂きます。

[現品事前確認をご希望のお客さまへ]
ご注文/ご購入に際して、現品を前もってご覧になられたい方は下記現品事前確認
についてを ご覧くださいませ。詳しい流れのご案内をさせて頂いております。


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■お仕立につきましては仕立て料金表はこちら をご参照下さい。
または、お電話・メール・ファクスにてお尋ね下さいませ。

草木染手織九寸名古屋帯/志村ふくみ・志村洋子監修「常若」/2022・2・7 Published

価格: ¥968,000 (税込)
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