奈良町や
学徒の列に
鹿まぎれ
綿谷美那
雨月
【摺り型友禅九寸名古屋帯】
―正倉院鹿文― 制作/多ち花 生紬地 着用時季/通年 ※真冬厳冬期を除く。
正倉院、歴史的なお話をいたしますと古くは光明皇后が聖武天皇の77忌においてその遺品の一切を大仏に献上したことから「正倉院の歴史」は始まったと云われます。 そもそも正倉院のその「正倉」とは元々は寺の倉庫を指す言葉です。 つまりかつてはどこの寺にも正倉は有った訳なのですが、時代の経過の中で東大寺のものだけが残り、現在の「正倉院」と言う固有名詞となったのだそうです。
何故、東大寺の正倉院だけが残りえたのかわかりません。 もしかしたら校倉式と言う高床式の構造にその理由が在るのかも知れません。 こうした建築方法は保管と言う面においても優れますが、建築物そのものも日本の四季に適っているのでしょう。 三角や四角の木材を組み合わせ、湿度による木の膨張を活かして壁とした古代の優れた建築方法だと思います。
こちら、、、京都は多ち花が制作する摺り型友禅九寸名古屋帯「正倉院鹿文」、 丸い円で囲まれた花葉輪にやすむ花角の鹿が生成りの生紬地に摺り描き上げられています。 正倉院南倉に納められた「夾纈羅几褥」※きょうけちらのきじょくを範として制作されたことがわかります。「褥/じょく」とは一般的に敷物を表す言葉ですが、範とした夾纈羅几褥は机や台などの上敷き物として作られたものだと思います。 動物文様が流行したとされる奈良時代、中でも鹿をモチーフとした鹿文は宮中においてもとりわけ人気が高かったようです。 本品は鹿を囲むように描かれた花葉がやわらかなリーフとなっていて、正倉院御物に見られる荘厳な雰囲気ではなく、繊細な印象を想わせます。 多ち花が手掛ける正倉院鹿文は「更紗」正倉院御物を範として制作された意匠としてひとつの完成を想わせてくれます。 小千谷縮、能登上布、越後上布などの麻織物、 明石縮や琉球壁上布などの絹織物、有松絞りや絽の小紋、江戸小紋、色無地などにもお使いいただけます。
商品番号 |
KTZ-NSH-810 |
商品名 |
摺り型友禅九寸名古屋帯 正倉院鹿文 |
品質 |
絹100% |
価格 |
¥154,000(帯地のみ仕立て無し/税込) ¥165,500(芯仕立て上げ/税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日戴いております。 |
巾/ 長さ |
※お仕立て上がりの際のサイズは八寸~八寸二分程/ 九尺八寸程多少の変更は出来ますのでおたずねくださいませ。 |
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