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手描き友禅九寸名古屋帯/瑞雲流図



雲海の

密に峰みね

孤を深む


密門令子

雨月


型絵染九寸名古屋帯/御所解き文様



■手描き友禅/九寸名古屋帯

瑞雲流図

塩瀬地



とっぷりとした厚みを保つ塩瀬地に瑞雲流図がとても丁寧に描き染められています。 如何にも「和」を想わせる色彩/構図です。 必要以上に色を加えない潔さ、いわゆる引きの美学、抑制の美しさを感じます。 必要以上に敢えて彩色を加えない、と言う友禅は日本画でいうところの「余白の美」にも通じ、あえて彩色を排した水墨画にも通じるものです。 無論、それは意匠となる下絵の完成度が高くなければ成り立ちをみないことは言うまでもありません。 もっと言えばデッサンとなる下絵そのものが完璧に完成されているからこそ、彩色を敢えて抑えることが可能となるのです。 わざわざ留め置いた優美のバランス… なんとも見事な染色ではないでしょうか。


表面的には絢爛華美な印象の友禅ではありません。 縁取りの一部に金駒刺繍が見られますが、とは言えふんだんに使われた豪奢なものではないのです。 でも、物足りない印象は露ほどもないのです。 美しさは絢爛華美なものだけに宿るものではありません。 奢侈な仕事が掛けられるほど却って美しさから遠ざかってしまうこともあります。 雅やかな美しさ、絢爛豪華な美しさが在るように、抑えた美しさ…、 しっとりとした美しさ…、 つまり控えめな美しさが存在する筈です。 こちらはそうした静かな美しさ、黙した美しさを感じ取ることの出来る方にお奨めしたい友禅です。


型絵染九寸名古屋帯/御所解き文様


型絵染九寸名古屋帯/御所解き文様


型絵染九寸名古屋帯/御所解き文様


型絵染九寸名古屋帯/御所解き文様


たとえば浮世絵、、。 それは情景をものの見事に表現する「絵師」だけでなく、版木を彫る「彫り師」や彩色を司る「摺り師」など、たくさんの職人の技が集結することで一枚の英知を保った作品が出来上がります。 (その辺りは江戸小紋も同様です。) かつて歌川広重は夕立の雨を一本の線で描き、雲を桃色で塗り、絵図だけで江戸の「艶やかさ」を表現したのだそうです。


また、広重の描いたその一本の雨を「すーっ、と」一気に彫り上げる「彫り師」がいたからこそ、かの名作「大橋のあたけの夕方」が出来たのです。 そしてそこに至るまでの「忍耐」や「修業」をあたり前のこととし、その痕跡すら見せることなく、涼しい素振りでその世界最高レベルの技をさらりとやってのける。 しかもそうした職人は自分の仕事を芸術だと声高に言うことはないのです。 また、そうして人の手で創られたものが機械で作られたもの(印刷)と同じ筈である訳はないのです。


眺めているといかにも京都らしい… 京都そのものを想わせてくれます。 描かれているのは瑞雲です。  意匠としてはただそれだけの「絵」でしかありません。 とりわけて珍しい構図ではないのです。  もちろんですが「絵画」ではありません。  手描き友禅と刺繍の施された絹布なのです。 腕利きと称される職人によって染められた帯なのですが、染められた細工だけを見ていると「日本画」と見違うほどの精度を保っているのです。 でも…、凛として張り詰めたような空気感… とは少し違います。 やわらかな・・・優雅な感じでしょうか、、。 この友禅を染めた職人はこの「優雅なる緊張感」を意識していたのかもしれません。 それはまさにこの帯を染めた職人だけに在る美意識なんだと思います。 美しさと言う名の気配を知る者のみが保つ美意識…。


型絵染九寸名古屋帯/御所解き文様


型絵染九寸名古屋帯/御所解き文様


型絵染九寸名古屋帯/御所解き文様


型絵染九寸名古屋帯/御所解き文様


以前コラムにも書きました。 かの「ゴッホ」は弟への手紙にこんな言葉を書いていたと云われます。 「叶うことならば、私は“日本人の目を持ちたい” “私に日本人の目があったら…・」と、日本への憧れを綴っています。 「日本人(広重)はまるで稲妻のように仕事をする、“一息で一本の美しい線を描きあげる” 彼らはまるで自らが花であるかのように自然の一部の様だ」と日本の画に賛辞を送り続けました。


この友禅を目にした際、(浮世絵とはもちろん趣は違えども)ゴッホのそんな言葉を再び思い出し、暫し「絵」に魅入ってしまいました。 描かれているもののすべては止まっている筈の静止画です。 それなのに静止画である「絵」から、いまにも風に乗じる雲海がその姿を変え流れゆくかのごとくの動のようなものが感じられるのです。 たとえれば、“雲海そのものから析出したような気配”が満ち々ているのです。 実に美しい染ものだと思います。


こちらの帯は紬織物にお使い頂けるのはもちろんなのですが、江戸小紋や飛び柄の小紋、附下などにもお使い頂けます。


【商品情報】

商品番号
NAGOYA-SOME-3641689
商品名
手描き友禅九寸名古屋帯/瑞雲流図
品質
絹100%
価格
¥161,500 (表地/税込)
¥173,000 (芯仕立て上げ税込)
※一級和裁士による手縫い。
※お仕立てに要する日数はご注文確定後
約2週間〜20日戴いております。
巾/ 長さ
お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸二分程。/ 長さは九尺八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。
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型絵染九寸名古屋帯/御所解き文様


型絵染九寸名古屋帯/御所解き文様


名古屋帯


名古屋帯


名古屋帯


名古屋帯

手描き友禅九寸名古屋帯/瑞雲流図

価格:

161,500円 (税込)

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