【長板中形/天然正藍染め】
綿縮緬両染
無形文化財技術保持者/初山寛


長板本染中形/長板正藍染めは、江戸時代より現在まで受け継がれてきた染色技法です。　長い板を使い布地の表裏両面に型置きし染糊を置いて本藍で染めるものです。　僅かな違いも許されない型置きは熟練を重ねた職人でさえ困難を要すと言われます。　現代ではこうした染色技法は、とても稀有な存在となり長板本染中形は(※本藍を使用したものだけを言いますが）生産も極めて少なくなりました。


こちら、、、生地は綿絽ではなく、綿縮緬を使用しているため、通気性を保ちながらも必要以上の透け感を抑えています。　もちろんですが、天然綿糸で織り上げられている綿縮緬なので、麻のようなカジュアル感ではなく、絹モノのような「しっとり」とした印象を感じさせてくれます。

無形文化財技術保持者/初山寛氏によって染め上げられたこの着物、、。　深い天然藍の美しさと伊勢型の文様の美しさを同時に堪能戴けるかと思います。　また、この着物ですが、ユカタとしてお召し頂けるのはもちろんなのですが、単衣着物仕立をされ、生成りの麻帯や、染め帯などをお使いいただき、夏の着物としての装いを楽しんで頂くことが出来ます。　襦袢をお召しいただき、「夏の着物」として御使い戴きますと、とてもとても素敵かと思います。　むしろ、そうした使い方がこの着物地に適っているのかもしれません。　まさしく日本でしか味わうことの出来ない「Japanblue」の醍醐味ではないでしょうか。
※麻の半巾帯を適わせた参考コーデです。

※こちらは藍染めです。擦れや汗などで色移りする場合がございます。ご購入をご検討の際は予めご了承くださいませ。
※表裏は決められておりません。　便宜上もう一面を裏面と申し上げますが、片面は細かな草花の図が染められております。　お好みの面を表でお仕立て頂けます。