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槐
【別誂え小千谷縮】 手織絣細工
―雨絣― 小千谷紗紬地
着用時季・単衣~盛夏
「一反織り上げるまで時間は掛かります、決して皆さんが思うほどたくさん織れるものではないんです。」 小千谷縮/絣細工の職人の言葉です。 一行にも満たない短い言葉の中には麻織物を織り続けてきた職人の矜持や厳しさが籠められています。 無地、縞、格子の小千谷縮とはまったく異なる絣細工の手織り小千谷縮です。 撚糸」綛つくり」糸晒し」絣つくり」染色」機織り」湯もみ」最後は雪晒による仕上げ… とその気の遠くなるような工程を詳細に記したところでこの織物の魅力が伝わる訳でもない。
手間暇の掛かる仕事です。 職人はそれを、「あたりまえだと思っている。」とはっきりと言う。 絹や木綿、など、着物素材において、麻は扱い易いモノでは決してなく、むしろ扱いづらい、とても手間隙が掛かる。 それなのに麻の縮が制作され続けているのは、雪深いという気候が麻に合っていたからということ、雪に閉ざされる地に暮らす職人の辛抱強い気質はもとより、小千谷の職人たちがその気質とも言うべき辛抱を重ねる中で麻の良さを繋いできたからにほかならない。 麻は乾燥に弱く、うまく織るには適度な湿気が必要です。 特に雪深いこの地は、乾燥を嫌い、湿気に強い麻織物に適した環境なのです。
さてこちら、、、 いわゆる小千谷縮の中に在って極めて特別な質感です。 績まれた糸の上質さ、丁寧な絣、生真面目な気質の表れる丁寧な織、雪晒し… それらの仕事ぶりはあえて申し上げるまでもないのですが、こちらを魅力的に見せているのはやはりこの美しい絣と配色なのだと思います。 灰色みを帯びた小豆色という絶妙な茶系色の地に雨模様が織られています。 熱心な着物愛好家でも縞、格子、無地の小千谷縮は持っていても絣細工の小千谷縮はお持ちではないのではと思います。 こちらのお品は型絵染の九寸名古屋帯や、藤布や麻布の八寸/九寸名古屋帯で装って頂くことも出来ますし、半巾帯でうんとカジュアルな表現もお愉しみ頂けます。 ※実際のお召し姿をイメージして頂くために、お客様のおゆるしを頂き、首里花織の半巾での装いのお写真を掲載させて頂きました。 愉しみ方実にいろいろ… それも着物地の持つ力なのかもしれません。
商品番号 |
OOE-ODY-03492 |
商品名 |
別誂え小千谷縮 |
品質 |
麻100% |
価格 |
¥255,000 (表地のみ仕立て無し/税込) ¥298,500 (単衣仕立て上げ居敷当付き/税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日戴いております。 |
巾/ 長さ |
1尺弱(※37.5cm程)・長さ/3丈3尺程(※12m50程) |
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