節分の
鬼惑ひたる
京の路地
片岡久美子
璦
【手描き友禅/九寸名古屋帯】 ―節分画―
紬地
「鬼は外、福は内」大きな声で豆を撒き、一年の邪気を祓う、誰でも一度ならず経験しているのではないでしょうか。 小さい頃、鬼の役目はどこのお家でもたいていお父さんで鬼の面を被り玄関や縁側から表や庭に掃き出されていた光景を懐かしく思い出すのは私だけではないと思います。 そもそもで言えば節分とは読んで字のごとく、季節の分け目を言います。 つまり、立春、立夏、立秋、立冬と一年に四回節分はある訳ですが、年の初めの節分の立春を日本では一年の無病息災を願う行事として今日まで残されているのかもしれません。 また、穀物には神が宿ると信じられていた日本では豆だけでなく、古くは米や麦などを用いたこともあったとされています。 こちらにご紹介致しました名古屋帯は節分の豆撒きの行事の鬼と福を少しユーモラスに描き上げたお品でございます。 節分は立春だけではない、ということから立秋の真夏を除き、立夏、立冬にお使い頂いても構いません。
丁寧な仕事が見受けられます。 ユーモラスな表情に気を散られ、友禅を見過ごしてしまいそうになりますが、砥粉色に微かに練り色を溶かし入れたような地色が本当に美しいと感じます。 地色はこうした染め帯の魅力を司る要素として極めて重要で、地色の魅力が帯の魅力だと言ってしまっても言い過ぎではない、と思えるほどに重要な要素です。 唯単純にベージュ系の色であるとか、丁子色を淡くしたような色であるとか、一言では表現できないお色目です。そしてそれは吟味に吟味を重ね、何度も何度も色が調合され創られているのです。 眺めていればいるほど、描かれた文様の由来や出典など、それほど大きな意味があるようには思えなくなってしまう。 美しさとは本来そうゆうものだと思います。 方途を尽くし、言葉を並べたところに美しさが在る訳ではなく、本質に美しさをもたないものは、やはり美しいとは感じられないのです。 つまり・・・言葉など添えられていなくても、美しさを秘めた作品は唯そこに在るだけで美しいのです。
※こちらの帯は参考コーデのように伊勢木綿などの木綿や、結城や三才山のような紬に適わせて頂きますととても素敵なのですが、江戸小紋や小紋に適わせて頂きましてもお洒落かと思います。 小物を変えるだけ、、感性でお使いください。
商品番号 |
TGU-KWK-4001 |
商品名 |
手描き友禅/九寸名古屋帯、節分画 |
品質 |
絹100% |
価格 |
¥161,800 (表地/税込) ¥173,300 (芯仕立て上げ税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日戴いております。 |
巾/ 長さ |
お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸~八寸二分程。/ 長さは九尺八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。 |
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