水流のコーデ
水流のコーデ15
こちらの「水流のコーデ」の頁では弊店のサイトに掲載しておりますお品達のコーディネートをご提案をしております。 (また時折、箸休み?に弊店の女将の装いもこちらご紹介させて戴くこともございます。) |
2014・1/12日
今回はいつもと少し趣向を変えて略礼装のコーデをご紹介させて頂きます。 …とは言え、やはりそこは水流らしく、よくある色無地と袋帯とは違うコーデをご紹介させて頂きます。 「型染め小紋/ずらし伊予縞」https://www.gofukuyasan.jp/SHOP/SO-KOM-00367.html に河合美術織物が織り上げた礼装袋帯を適わせました。 常はカジュアルな着物を主にご案内してますが、初春ということでいわゆるやわらかもののコーディネートとさせて頂きました。
着物はいわゆる細かい縞を染めたものなのですが、単に染めただけでなく、ほんのわずかにずらして染め重ねた凝りに凝った着物地です。 帯は河合美術織物が織り上げた礼装用の袋帯です。 品格を想わせながら、大袈裟な感じを想わせない、金糸も必要最低限に留め、且つ、金の光沢も抑えて上品な仕上がりとなっています。 帯〆、帯揚げはこの場合、淡い同系色がいいかもしれません。 もちろん言うまでもなくそこは人それぞれ、小物を効かした装いがお好きな方も居られますので淡い色でなくても構いません。
唯…、記憶の片隅に置いてて下さるといいなぁ・・・と思うことがあります。 総じて申し上げますが、着物や帯は(とりわけ着物は)地色が濃くなればなるほど、お洒落感(カジュアル感)が濃くなる傾向があります。 つまり淡い地色程礼装感が強くなる訳です。 たとえば墨灰色の訪問着に焦げ茶色系の袋帯、それはそれでとても素敵なコーデとなるかと思いますが、お洒落感の勝ったコーデとなることが多いように思います。
反対に淡い色目、たとえば生成り系や淡い灰色、淡いクリーム系の着物に今回ご紹介の帯を適わせた場合、間違いなく上品且つ、礼を想わせる装いとなります。 あくまでも印象ですが、礼装/略礼装において印象と言うのは大切です。 とりわけ礼装/略礼装の場合は相手様、先様が居られます。 礼を失した装い、独り善がりの装いはお招き頂いた方に恥をかかせてしまうことにもなりかねません。 それでもお洒落っぽく装いたい際は帯〆を少し効かせる程度に留めておかれた方がよろしいのではないかと思います。
こうしたことを書いていてふと思うのですが… 着物の装いはなんだかお約束事が多く、煩いように思われるかもしれません。 でも、それは着物に限るものではなく、洋服でも同じです。 ドレスコードなる言葉があるように、お招きする/招かれる際、どのような装いにおいても守るべく最低限のマナーはあるものなのです。 とりわけ礼装/略礼装は相手に不快な思いをさせない、もっと言うならば、お相手に喜んで頂ける… そこも大切なポイントの一つでもあるのです。
【掲載の袋帯/河合美術織物¥235,000/表地価格・¥246,500/お仕立て上がり価格】
きもの水流
店主
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