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【草木染手織り紬織物】
―無地織花織入―
制作/下井伸彦
魂から零れ溢れる創意を糸に映し、裂(生地)として形にする。 余剰な創意もすべて糸に映し、裂として形を整える。 余剰な創意はバリを切り取るように形を整えることは出来るけれど、「無意」からは何も生み出されることはない。 更に言えば浅薄な計りから魂を無理に引き出すことも当然出来ない。
それは染織に限るものではないけれど、そもそも余剰を内に秘めているものだけが、試行錯誤の末に凛と張り詰めた織物を創出することが出来るのです。 その意味において下井伸彦さんは余剰な魂を極めて美しく制御することが出来る稀有で純粋な染織家なのかもしれません。
こうした手織りの織物は織り手となる制作者の人間性が内包されるものです。 それは大袈裟に聴こえるかもしれませんが、制作者の思想と密接に関わり絡み合っています。 美しさに向き合う感覚、つまり美意識は人それぞれのもの、制作者である下井伸彦さんの美意識も常に変化しています。 それゆえなのでしょう、多くの優れた染織家の意識には「美とは何々である、」という連綿確立した定義がない(と私は感じる)のです。 いまこの時、美しいと感じるものが美しい。 染織家の美意識とは時の経過と共に美しさを変化させるもの、いまこの時しか光を放たないものではなく、永続的な美を創造することそのものが美意識なのだと思います。
手に取ればすぐにわかるのですが、こちらの紬織物は極めてやわらかな質感/さらりとした触感を保ちます。 唯、やわらかではありますが、それは頼りないやわらかさではありません。 上手く表現出来ず申し訳ないのですが、言わばさらりとした中にしっとりとした上質な芯を想わせてくれるやわらかさです。 こうした触感を保つ紬織物は極上の着心地を想わせてくれます。 また実際に着物にお仕立てをしてお召頂きますと、私のその言葉になるほど、頷いて頂けると思います。
以前にも書きましたが、本物は素気ないもの、この織物をを観ていると確かにそれは間違いではないと思います。 つまり内包する本質以外の何かで見るひとの目を惑わせることがないのです。 むしろ内包する本質そのものが見るひとの目を惹きつけ魅了するのです。 こちらの紬織物は一見したその瞬間は素気ないものかも知れません。 でも、それもほんの数秒のことに過ぎません。 素気ないと感じるのはほんの一瞬ですぐにどこにでもあるものではないもの、と判るのです。 そして、こうした紬織物を選ぶ審美眼を保ったひとを目利きと言うのだと思います。 見事な織物です。
【商品情報】 |
| 商品番号 |
TS-OR-379 |
| 商品名 |
草木染手織り紬織物/下井伸彦【無地織花織入り】 |
| 品質 |
絹100% |
| 価格 |
¥333,000(表地/税込) ¥387,000(袷仕立上げ/税込) ¥375,000(単衣仕立上げ居敷当付き/税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約3週間~25日戴いております。 【※単衣仕立てをご希望の際はお尋ねください。】 |
| 巾/ 長さ |
38cm程(※約一尺程)/※12m50程 (※約三丈三尺)
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