きもの専門店
そう謳うのは覚悟と精通が問われます
着物に関わり四十年と少し…
まだまだ学ぶことばかり…
きもの、って知れば知るほど知らないことばかりです

その多様さゆえに定義付けることの難しい更紗
古渡にはじまりペルシャ、フランス、イギリス、…
  バティックとして知られるジャワ更紗もありますが、日本の職人の手による和更紗の美は
やはり格別です
―唐草小花文―

暈したり、一層の斑も許さなかったり
澱みの様に堆積した手わざが意図して刷毛を捌く…
かのフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホさえ憬れた
日本の職人の筆捌き

染織作家の手から放たれた作品は
一つの花、一つの蝶、一つの鳥、に
生命が吹き込まれているのです 
添田敏子 ―白ぶどう―

もしかしたら
この小さなキモノ店は
アナタをドキドキさせることが
出来るかも知れません
どうぞ遊びにいらしてください 

叙事百選集

叙事百選集/美しい染め、美しい木版更紗2019年02/11(月)



画家の眼で

熟れし石榴を

見上げゐる


二瓶洋子

六花


百選集/誉田屋の仕事2016年01/20(水)


百選集/誉田屋の仕事2016年01/20(水)



【古代木版更紗/名古屋帯地】

―額縁―

制作/川端美朝




川端美朝氏が手掛ける木版更紗を眺めていると…・

 一口に木版更紗とは言うけれどこうも違いが有るものなのか…と思わざるを得ない。美朝氏の創り出す更紗には言葉では表現するのが難しい得も言われぬ何かが在るように思うのです。そう思うところがそもそも美朝氏の創りだす作品に惚れた弱み?、その時点ですでに美朝氏の罠にまんまと嵌っているのかも知れません。(苦笑)

 川端美朝氏は日本国内には殆ど現存しない四百~五百年前のインドの古代木版を遣い染めておりますが、現在では印度において古代の木版は印度政府によって厳重な管理がなされ古代木版の国外への持ち出しは一切禁止されており、その時代の木版の大半はインド国内の博物館などに大切に保存されております。 こちらのお品はその古代印度の木版を使い上質な紬地に染められたもので工業的にプリントされた更紗柄とは趣を全く異にする作品となります。ひとの顔色をまったく窺うこともない、自己完結すら想わせる作品力と言えば適うのか、まさしく本物の木版摺り更紗、美朝氏の更紗なのだ…と思わず魅せられてしまう程の力があります。

 川端美朝氏につきましては更紗の染織に関心を持たれている方々にとっては広く知られたところでもありますのでこちらでは敢えて具体的に解説は加えませんが、その作品の評価は更紗に造詣の深い方々の言葉を借りるのならば「唯一無二の存在感」つまり他の何物にも一切似ることのないその天才的な感性が司る独特の美しさだと云われます。

 作品について更紗に造詣の深い方々の言葉を借りるのならば「エゴイズム」つまり美朝氏の作品の魅力の一つは他の何物にも一切似ることのない自我の世界、その天才的な感性が司る独特の美しさなのだと云われます。 また、ある種の「智」を感じさせるという点においては哲学的とも言えるかもしれません。 その作品は自我の塊、面取りをしないエッジが剥き出しの作品、染織家と言うよりも、むしろ芸術家に近い存在なのかもしれません。


作品は凡百の更紗など寄せ付けない迫力を保ちます。 一つ一つの作品に全身全霊で対峙した痕跡が窺えます。 それは時に自身の生命を削り取るかのような凄みさえ感じられるのです。 作品を目にしているとと創作の場の空気感、臨場感までもが伝わりくるようでもあります。 ひとの顔色をまったく窺うこともない、エゴイズムすら想わせる作品力、美朝氏の更紗作品には落款など確認するまでもなく、美朝氏の更紗…と思わず魅せられてしまう程の力があるのです。 印刷物のようなものを見慣れた凡夫な目には、いわゆる難物(いわゆるB反と称される染めや織りに瑕疵の見受けられるもの)と云われてしまいそうな作品もないとは言えません。 贔屓目の眼鏡を外して見れば、確かにそれはいわゆる難物と紙一重、と言えるものもない訳ではありません。 濃淡擦れ、染めは滲み、時に染め溜りも見られることもあります。 JIS規格(笑)に照らして言えばすべて難物なのかもしれません。 でも、紙にプリントされたように平坦で綺麗なだけの染織に魅力を感じるのでしょうか。 答えは否でしょう。 もし、そこに魅力を感じるのならばそうした印刷プリントの量産品を求めればよいのです。 唯、そうしたひとがこんな頁を読まれているとは思わないけれど、、。(笑)

 すべて一点もの作品ですので現品のみの販売となります。




百選集/誉田屋の仕事2016年01/20(水)


百選集/誉田屋の仕事2016年01/20(水)


百選集/誉田屋の仕事2016年01/20(水)


百選集/誉田屋の仕事2016年01/20(水)



【商品情報】

商品番号
NAGOYA-SOME-36371
商品名
古代印度木版更紗/川端美朝作品
品質
綿100%
価格
価格/¥680,000表地※税込み
巾/ 長さ
※お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸~八寸二分程。/ 長さは九尺八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。※こちらのお品は現品事前確認をお受けしておりません。

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