きもの専門店
そう謳うのは覚悟と精通が問われます
着物に関わり四十年と少し…
まだまだ学ぶことばかり…
きもの、って知れば知るほど知らないことばかりです

その多様さゆえに定義付けることの難しい更紗
古渡にはじまりペルシャ、フランス、イギリス、…
  バティックとして知られるジャワ更紗もありますが、日本の職人の手による和更紗の美は
やはり格別です
―唐草小花文―

暈したり、一層の斑も許さなかったり
澱みの様に堆積した手わざが意図して刷毛を捌く…
かのフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホさえ憬れた
日本の職人の筆捌き

染織作家の手から放たれた作品は
一つの花、一つの蝶、一つの鳥、に
生命が吹き込まれているのです 
添田敏子 ―白ぶどう―

もしかしたら
この小さなキモノ店は
アナタをドキドキさせることが
出来るかも知れません
どうぞ遊びにいらしてください 

美しい目福

美しい目福285

 

こちらの「美しい目福」ではこれまでに弊店でお誂え戴きました着物/帯を中心に実際のお客様のお召姿を承諾を戴き掲載致しております。
ついこの間までサイト上で眺めていた着物や帯が実際に着物となり帯となり、装われた際の感じがご覧戴けます。
本来、眼福(がんぷく)と読み、あ~眼福、眼福~(あ~がんぷく、がんぷく~)と続けて使うのですが、表題は目福と題しております。
※以前設けておりましたコメント欄ですが、頂きましたコメントに気づかないことも多く、そのためお返事がなかなか出来なかったり、ということもあり、現在は設けておりません。 掲載のお着物や帯についてお尋ね頂きます際は該当ページ下段にあります「メールでのお問い合わせはこちら」よりお願い致します。



約束の

あしたの風に

夕芒


水井千鶴子

風土


美しい目福21


美しい目福21




今日のきもの美人2020・10月15日(木)



今日のきもの美人・・・ 隣県R様

美しいですね~。。。
昨今入手することの極めて困難な本薩摩絣、「綿薩摩 手織絣 誠実無比」かつて武者小路実篤が永江明夫の綿薩摩を身に纏い、見事に素晴らしい質感、比類のない着心地に、絣の見事さに感動し、その手で書き贈った言葉として知られています。 綿薩摩(本薩摩)は一反を織り上げるのに半年以上もかかります。 糸作りから思えば更に膨大な日数を要します。 それでも本薩摩はその工程を省くことは一切しないのです。 「量産をするつもりはありません、また、量産出来るものでもないのです。 この綿薩摩は着物が好きな人に愛して欲しいだけなのです。その方たちが次にもう一枚と言われたその一着も綿薩摩をいいと言って頂けるような織物を作っていきたい。」そう永江氏は言われました。


そして帯もまた素敵ですね。 こちらの帯は久呂田明功氏の江戸友禅九寸名古屋帯「芒」です。 古代縮緬に丁寧な筆で描かれた筆跡が美しい作品です。 カジュアルコーデの極みですね~。 とりわけこうした季節感を想わせるコーデは手描き友禅の染め帯ならではですが、他方、この季節にしか締めることのかなわない帯を敢えてオーダー(別注)で誂えるという贅沢は着物でしか味わうことの出来ない醍醐味の一つなのです。 加えて申し上げれば、ひとりが仕事のすべてを手掛ける江戸友禅の作品性も見事だと思います。 お写真、ありがとうございました。


呉服商を営んでいて至福のひと時は
こうして思い思いに装って頂き
目福を頂いたまさにこんな時
店頭に飾られた作品が実際に「きもの/帯」として装われ
美しさを増して目にする機会を頂いたときなのです。


まさに美しい目福です。


本日はありがとうございました。

 


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