きもの専門店
そう謳うのは覚悟と精通が問われます
着物に関わり四十年と少し…
まだまだ学ぶことばかり…
きもの、って知れば知るほど知らないことばかりです

その多様さゆえに定義付けることの難しい更紗
古渡にはじまりペルシャ、フランス、イギリス、…
  バティックとして知られるジャワ更紗もありますが、日本の職人の手による和更紗の美は
やはり格別です
―唐草小花文―

暈したり、一層の斑も許さなかったり
澱みの様に堆積した手わざが意図して刷毛を捌く…
かのフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホさえ憬れた
日本の職人の筆捌き

染織作家の手から放たれた作品は
一つの花、一つの蝶、一つの鳥、に
生命が吹き込まれているのです 
添田敏子 ―白ぶどう―

もしかしたら
この小さなキモノ店は
アナタをドキドキさせることが
出来るかも知れません
どうぞ遊びにいらしてください 

水流の「季・とき」折々・・・

「季・とき」折々・・・ 2009年 01月06日(土)

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謹賀新年

本年も変わらぬご愛顧 どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、比叡山の荒行に次いで過酷とも云われる 年末恒例大掃除教室も 年始の行事も一段落をみて新たな一年が幕を開けた訳ですが  仕事そのものは特に目新しいことを始めたことはなく 相変わらず着物専門店を主たる生業としている訳で 変わったことはと言えばお腹周りのサイズがとても素敵とは言えないサイズへと順調にアップグレードされた事 そろそろ補正の為に育てている との説明も怪しい様相を呈して参りました・・・。

さてさて個人的なハラスメントはさておき 着物専門店を営んでいて 一番面白く 且つ手を焼くことに 着物と帯 さらには和装小物のコーディネートがあります。 そもそも弊店のような専門店は NCチェーン店とは異なり 着物/帯をセットアップして仕入れている訳ではないので コーディネートの際に 商品を仕入れる時とは異なる審美眼が必要となるのです。 この場合の「審美眼」なるものは 平たく言ってしまえば「センス」の一言に尽きる訳ですが やっかいなことにこの「センス」・・・ これは磨いて光るものでもないようなのです 。。。  着物に関する知識 糸質に始まり、染織技法 産地 歴史等々etc・・・ などは勉強することによって蓄積されて行きます。 ・・・が、こと センスとなると様子が違う訳なんです。 つまり 音感やリズム感 運動神経などと同じように もって生まれたセンス/感覚に大きく左右されるものなのです。 

そこでですが。。。 弊店(※私)の評価はどうなんでしょ? いささか気になるところでもあります。 と、言いますか こうした「お洒落着物」を専門として取り扱っている以上 いささか気になる では済まされる筈もなく 実のところ とりわけ力を注いでいるところではあるのです。 ただ、私個人的には そうしたシチュエーションにおいて さり気なく ササッ、と 朝飯前にコーディネートしたように思われたいのですが 内心では お客様を前に お客様の好み、予算、私の好み、私の売りたい予算が脳内を交錯しエゴの塊となって 「チン」と出てくるようなのです。 もちろん帯合わせに関しては 自分でも特別巧みだと思っている訳では決してありません。 ただ、いつも想うことは 帯合わせ、小物合わせと言うものは あまりに適い過ぎていますと かえって野暮なのでは? と。 つまり意図的にほんの少しだけ外す・・・ それが帯合わせ/色合わせの妙味ではないかと想うのです。 これはあくまでも私の個人的見解ではあるのですが、達人と云われる方たちの着こなしを拝見するにあたり、やはりその想いを強くしますし また、僅か四半世紀の経験からもそう思います。 

然しながら 弊店の こうした着物と帯のコーディネートは、このH・Pに掲載している参考イメージや店内での接客時において 一定の評判を頂いております。 でも、実際 本人としては 結構不安も入り混じりながら・・・なのです。 何故なら そうした着物と帯のコーディネートにはこれが正解と言う解答は無いからなのです。 

私自身 街中で着物姿の女性を見かけると 意識してじろじろとは見ないようにしているのですが、やはりそこは職業柄なのか   何か別な素養が左右するのか 気が付くと思いっきり「がん見?」(※今様な表現にしてみました。)しているんですね。 その中で 私などが見ても う~~~ん・・・ と 唸るほどの素敵な装いの方がいる一方で 「・・・ ・・・ ・・・」 な印象を想わざるを得ない時もあります。 私個人的にはある種個性的なコーディネートが好みなので、いわゆるミスマッチの一歩手前で止め置く感性はとてもよく理解出来ますし、私の帯合わせもそれに近いものがありますが、 この個性的というものは とかく度が過ぎると冒険的なものとなることも在ります。 ファッションの1アイテムとして着物と言うものを捉えた際 それはそれで装う方の自由ではあるのですが 着物を嗜むと言う目線で捉えると あまりに意識の過ぎたミスマッチのど真ん中もどうなのか・・・と感じることもあるのです。

ここ最近 書店に行きますと 女優さんの着物本 着付けの先生方の着物本 文化人と称される方々の着物本等々 多くの着物本が出版されていて 私も興味深く拝読させて頂いている訳で そうした情報は着物専門店として とりわけ勉強になることも多く、 また着物愛好家の中には 熱心に勉強されている方も多く 私共が知らないようなことまで書いてあったりするから驚かされることも多いのです。 ですので あまりに不勉強でいると 嫌な汗をかくこともあるのです。 また、写真の多い着物本のコーディネートには頷きながら 「ふんふん・・・」 なんて感心することもありますが 掲載されているコーディネートをそのまま真似してみてもなかなか実際には難しいものなのです。 やはり、つまるところ コーディネートとはあくまでも 個人個人によるものなのだということです。 この駄文を読んで下さっている方々の多くは私とは異なる趣向/センスで帯合わせをしておられると思います。 こんなところか・・・で納得されず ときに少しの冒険をしてみるのも着物の愉しみではないでしょうか?。。。

さてこちら 新田氏の「紅花」にバティック更紗の帯を適わせてみました。 さんざん述べてきましたことと異なり あまり冒険に走らず 定番としての帯合わせとなりました。 こうしたコーディネートは間違いがない と言う一点において 落ち着いた印象を感じさせてくれる筈です。(※相変わらず言行一致しないなぁ・・・)

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