水流の「季・とき」折々・・・
「季・とき」折々・・・ 2009年 04月12日(日)

□Workshare…
暑いですね… 確かまだ四月初旬の筈です。 例年ならば 季節は「春」 でも、昨日の名古屋は27℃とか。。。 岐阜の美濃市でしたか、にいたっては29℃… 夏です。 例年ならば そろそろ日によっては「袷」の着物では汗ばむこともありますね、なんて書くところです。
そんなこともあってか弊店のH・Pには すでに「夏のお召し物」に関するお問い合わせを戴く事が増えて参りました。 その中で多いのが “こんなに暑くても袷を着ないといけないのか?”と言うメールです。 先に申し上げますと はっきり言って 装う方の自由裁量です。 ただ、誤解のないように 付け加えるならば、あくまでも街着や普段着に限っての話です。 例えばそれ以外、「礼装」と呼ばれる際は やはりお約束事に則って欲しいのです。 簡単に言えば「相手」のある着物、即ち お呼ばれであれ ホストであれ ひとをお迎えしたり、されたりする際には、やはり、装いの基本を守ることが「マナー」だと思います。 つまり相手を思う訳です。 ですので、自分がよければいいのでは決してなく 相手に不快な思いをさせない事。 それは最低限のマナーかと思います。
対して、街着/普段着はどうなのか? ようするに普段の洋服と同じで良いと基本的に考えます。 何もこの暑い中、我慢比べのように「袷」の着物を纏い 暑い暑いと言いながら汗だくになることに どんな意味があるのでしょうか? 少なくとも普段の「着物」は何か特別な装いではなく、「着物」だからと言う、そこになんの意味もない線引きは 私には「ナンセンス」としか思えません。 装う方が暑いと感じられるのならば 「単衣」で良いのです。 我慢比べなど 他ですれば良いのです。 何も着物を纏わなくても いくらでも有るでしょう。 27℃も29℃もの暑さの中で 肌襦袢を着、袷の長襦袢を着、袷の着物を着る… 暑いに決まっています。
さて、次に多く戴くメールなんですが 今年こそは絶対に「夏の着物」に挑戦したい、なんて内容のお便りです。 これまでに夏の着物が敬遠される理由の多くは「暑い」「汗をかく」「手入れが面倒」と言った事が大半を占めていたと思います。 でも、わたし、思うのですが まず、この「暑い」なんですが、夏の暑い日 何を着ていても暑くないですか? 私が太っているからではないと思うんです。 綿のTシャツ一枚でも暑いものは暑いのです。 次の「汗をかく」もそうなんですが 何を着ていても汗はかくのです。 Tシャツ一枚でも「汗はかく」のです。 では、最後の「手入れが面倒」 これは確かに一理あります。 面倒です。 正直申し上げて面倒ではない、とは思いません。 そこで弊店がお奨めしているのが「麻の着物」です。 麻の着物なんて聞くとなんだか 高そう…とか 扱い難い… とか 皺になりそう…とかネガティブなイメージをもたれるのかも知れませんが、(※事実、宮古上布や越後上布などのように非常に高額なものもあるのですが) ここで申し上げるのは そうした上布ではなく、比較的安価な麻の着物についてのことです。(※どこまでが麻で、どこからが上布なのか、どう違うのかと言う話はまた別の機会にお話させて下さい。)
で、結論から申しますと こうした麻の中で御遣い戴きやすいのは 小千谷縮のような素材。 扱い/価格、ともに優れていると思います。 安価を求めた麻はとても皺が酷く、着物としてお召し戴くにはとても勇気がいるのですが、 小千谷縮に代表されるような縮みは比較的皺が目立たないため安心してお召戴けるかと思います。 もちろんこうした麻の着物は「半巾帯」でも構わないと思うのですが、私はやはり「八寸/九寸名古屋帯」をお奨めします。 特に明快な理由はありません。 でも、「夏の着物を着てるぞ、」と言う意気込みがお召になる方から感じられるのがなんとなく良いな…と思うからです。 また、お手入れも比較的容易で ご自宅で押し洗いするなんてことも可能です。 麻はご存知のように撥水性に「とても優れた素材です。 感覚的な表現で申し訳ないのですが 「速乾!」です。 水気をしっかりと落とした後に ハンガーに掛け 両手の平で挟み込むようにパンパンと押す?叩く? 翌日にはもう乾いていますので 実に簡単です。 丁寧にされるのなら 八分乾き(軽く湿っている程度)を待って少し寝押しをかけると完璧です。 つまり、ご家庭で悉皆が出来るのです。 と、これは私に課せられた残業… 言わば強制Workshareの一環です。。。 言い換えればサービス残業となるのでしょうか。 あ、この他に足袋、半襟なども担当させて頂いております。
それはそうと こうした夏物ですが、それ用の長襦袢が必要となります。ただ、絽/正絹の長襦袢となると お値段もそれなりのものとなりますし、 お手入れも大変だと思います。 また表地の落ち感と長襦袢の落ち感が違いますので 袖口などから長襦袢が覗きやすくなることもあります。 それでは折角 お洒落を愉しみたいのに楽しめないなんてことになってしまいます。 そこで弊店がお奨めするのは テト麻の交織襦袢や麻の襦袢です。 特に麻の長襦袢は表地同様 体温を保たないと言う麻糸の特性のため、ヒンヤリした肌ざわりがいかにも夏向きの素材なのだと思います。 麻だから、高価なのでは? と心配される向きもあろうかと思いますが、お値段も比較的安価ななところからありますので 安心してお買い求め戴けます。。。?
こちら、小千谷縮/千鳥格子です。 夏の街着として御遣い戴くには最適ではないでしょうか。
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