きもの専門店
そう謳うのは覚悟と精通が問われます
着物に関わり四十年と少し…
まだまだ学ぶことばかり…
きもの、って知れば知るほど知らないことばかりです

その多様さゆえに定義付けることの難しい更紗
古渡にはじまりペルシャ、フランス、イギリス、…
  バティックとして知られるジャワ更紗もありますが、日本の職人の手による和更紗の美は
やはり格別です
―唐草小花文―

暈したり、一層の斑も許さなかったり
澱みの様に堆積した手わざが意図して刷毛を捌く…
かのフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホさえ憬れた
日本の職人の筆捌き

染織作家の手から放たれた作品は
一つの花、一つの蝶、一つの鳥、に
生命が吹き込まれているのです 
添田敏子 ―白ぶどう―

もしかしたら
この小さなキモノ店は
アナタをドキドキさせることが
出来るかも知れません
どうぞ遊びにいらしてください 

水流の「季・とき」折々・・・

「季・とき」折々・・・ 2009年 11月12日(木)

季・とき おりおり

■天才とは。

【シャーロックホームズ「緋色の研究」の中の件に 天才とは “際限なくやって来る苦痛に耐え得る能力を持つ者”  と、ある。】 これ、少し前の某新聞のコラムの中で ニューヨークヤンキースの松井選手、シアトルマリナーズのイチロー選手を評してコラムの筆者が引用していた言葉です。 とりわけ今シーズンのイチロー選手 ワールドシリーズ後の不調、 加えて打ち立てるべく金字塔へのプレッシャー、 於いて数々の苦痛を克服  一方の松井選手はと言えば、 膝の故障による苦痛~伴う不調~スターティングメンバーから外された苦悩、そうした様々を克服してのワールドシリーズでの目を見張る活躍 また、今シーズンの松坂選手なども同様の事が言えるのかもしれません。 それぞれ辛苦とも言える苦痛を乗り越え輝かしい今があるのです。 想えば確かに天才には “際限なくやって来る苦痛に耐え得る能力” が備わっていると言えるようです。 いや、備わっているのでは決してなく 苦労の末、意図せず身に付けたと言った方が良いのでしょう。


なるほど、そうか… その例に倣えば もしかしたら私も天才? “際限なくやって来る苦痛に耐え得る能力を持つ者” うんうん、納得、納得! そこに天才の定義を見い出すとするならば、日々情け容赦なく襲いかかる女帝の恐喝
/恫喝に三十年もの長きに亘り耐え続けてきた私は 確実に天才という事が出来ます。 そうなれば、むしろ並の天才などではありません。 天才の中の天才! 松井選手やイチロー選手よりも凄いと言うことになる。 ただ… 残念な事に、もし、そうだと仮定したとして客観的に自分を見ても どこにも天才としての片鱗は見えない… あるいは能ある鷹は爪を隠すなんて言われるけれど 別に隠した覚えもない… あ、… ないのか…? せっかくだから、何かの折にはチラチラ小出しにして見せびらかし、称賛を浴びたいのだが、 いったそんなもんどこにあるのか…  苦痛に耐え続けてきた現実 その苦痛は今もここに確かにある、でも、もれなく付いてくる筈の天才がどこにも見当たらないんです…。 


さて、残念なことに 天才ではなく凡人だと言う事に今日あらためて、向き合った私ですが、取り柄らしき事はあるのです。 以前にも、また前回も少し触れましたが 色合わせのセンス 弊店の生業に当て嵌めるならば 帯適わせ、小物適わせなどのセンスは人並みにあるようなのです。 そこで、先日お話しました足し算と引き算 今回は そのことに付いて考えてみたいと思います。

足し算に引き算? なんなのそれ? と思われるかもしれません。 もちろん小学校の授業のそれではありません。 ひとりひとりそれぞれに異なる「顔」に対する 色や柄の加減乗除の事なのです。 つまり、結論から言ってしまえば 貴方の「顔」には何をどう加え 何をどう加えなければ良いのか、と言うことです。 至って単純明快な考え方でもあります。 でも、単純にして明快なこの事を知らずに居られる方も意外に多いのです。 


では、その個人的見解をお話しさせて頂きます。 まず、引き算の似合う方… あっ、前以てお断りしておきますが、これ、ものすごくアバウトなお話をさせて頂きますので 語弊があるかもわかりません。 ま、だいたいいい加減な人間性を鑑みて頂きご高察頂ければとお断りしておきます。 さて… よく、目鼻立ちのくっきりした彫りの深い美人、と言われる方 この駄文を読んで頂いている大半の方が私の事?と思われるのかもしれませんが、その判断はお読み頂いている方の良識に丸投げさせて頂きます。 で、こうした方は 着物を装うにしても洋服にしてもすでにその装うという以前にある程度しっかりとした印象が出来あがっていることが多いかと思います。 つまり何もしなくてもある種、存在感が十分に感じられる訳です。 とりわけ、和装の場合は洋装よりも少しだけ印象的な化粧をする事が多いとも聞きます。 さて、その多くの場合 目鼻立ちのくっきりした彫りの深い美人が化粧をされると すでにその時点でかなり印象を深めています。 ものすごく分かりやすい例えで恐縮ですが、 たとえばそこに、紅型のような艶やかな色彩の着物で全身を覆い その個性に負けないような帯を締め、帯〆・帯揚げと色を差し込んでいく… どうでしょうか、完全にオーバーデコレーション 現代の街並みにはおよそそぐわない、後光が差すかのような印象となってしまう事が多いのです。 つまり間違って「足し算」をしてしまった訳です。いま、唐突に思い付いたのですが、古いところで言うとジュディオングさんのよな顔立ちの方は色柄の足し算は控え目にして着物・帯・帯揚げ・帯〆
を重ねていく過程の中で、印象を抑えていくと綺麗にまとめられるのです。


そうです。 むしろ引き算 ジュディオングさんが、もし和装を纏うのならば、着物は無地感覚のものを選んだ方が間違いなく綺麗です。 無地感覚とは言え、何の細工もない平ペったい無地ではありません。 あくまでも遠目には無地と映る、でも、間近で見ればそこに質感の在る生地を選ぶ事はもちろん言うまでもありません。 そしてお洒落のポイントは帯適わせの妙程度に止め、帯〆・帯揚げもなるべく際立たせない 補色程度に治めることで全体の調和を図るのです。 つまり「装い」と言うのは着物、ただそれだけで完結するものではありません。 着物・帯・帯〆・帯揚げ・ときに半衿や御草履まで含めて95点から105点にしたいのです。 でも、上述のそれは200点越え、完全にすべてがはみ出してしまって居心地の悪い装いとなってしまう訳です。 過ぎたるは及ばざるが如しです。 もう、おわかりかと思いますが、「足し算の似合う方」は上述を反対に考えて頂けば良いのです。 さびしげな印象のお顔には色柄で補足をするのです。 もちろんこれだけ単純化、
つまり二極化してきわめてざっくりとお伝えしておりますので、当て嵌まらないという事もあるかと思います。 一度はお近くの着物専門店でじっくりご相談されるのが良いかと思います。 昔はどこのお宅にもかかりつけのお医者さんが居たように、出入りの呉服屋さんなんてこともありました。  昨今ではそうした専門店もあまり見かけなくなりましたので 出入りの呉服屋なんてない、なんて方も多いのかもしれません。  そうした場合… お近くでしたら お気軽にお立ち寄りください。 萬、ご相談にのらせて頂きます。 あるいはHPからお尋ね頂きましても構いません。 着物/帯、和装小物のコーディネートから様々な辛苦の乗り越え方まで? ご案内させて頂きます。

【掲載品について…】

タッサーシルク100%で織り上げられたタータンです。 しなやかでさらっとした着心地です。HPに掲載しておりませんが、販売しておりますのでお尋ね下さい。 価格は¥155,000(表地のみ)となります。 しつこいですが、商品です。

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