きもの専門店
そう謳うのは覚悟と精通が問われます
着物に関わり四十年と少し…
まだまだ学ぶことばかり…
きもの、って知れば知るほど知らないことばかりです

その多様さゆえに定義付けることの難しい更紗
古渡にはじまりペルシャ、フランス、イギリス、…
  バティックとして知られるジャワ更紗もありますが、日本の職人の手による和更紗の美は
やはり格別です
―唐草小花文―

暈したり、一層の斑も許さなかったり
澱みの様に堆積した手わざが意図して刷毛を捌く…
かのフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホさえ憬れた
日本の職人の筆捌き

染織作家の手から放たれた作品は
一つの花、一つの蝶、一つの鳥、に
生命が吹き込まれているのです 
添田敏子 ―白ぶどう―

もしかしたら
この小さなキモノ店は
アナタをドキドキさせることが
出来るかも知れません
どうぞ遊びにいらしてください 

水流の「季・とき」折々・・・

「季・とき」折々・・・ 2010年 1月25日(月)

季・とき折々…


■マトリックス?

光陰矢のごとし… 月日の経過するのは本当に早いもので、今年もすでに一か月が過ぎようとしています。 時折暇に任せてぼんやりと同業他店のサイトを見ていますと それぞれがお店の個性を生かした実に多様なアプローチをされていてお世辞にも切れ者ではない私などは一々感心することばかりです。 きものサロンや美しいキモノなどの着物情報誌に取り上げられる「有名作家」や「有名工房」の作品を専門的に取り扱うお店、価格の安さを徹底的に追及する企業、消費者とのサークル活動/交流に重きをおかれるお店 等々お店によって様々な取り組み方や姿勢を垣間見る事が出来、とても興味深く拝見している訳です。


 「有名工房/作家」の作品を専門的に取り扱うお店は 付加価値と価格を上乗せし高額商品を追いかけたバブルの時代のように、姿形の異なる付加価値/ステータスを販売しているのかもしれません。 ブランドに弱い日本人の心理をそれとなく擽るアプローチで、商売の上手さを知ることが出来ます。 どうやら私たち日本人のブランド好き/ブランド崇拝は着物にも当て嵌まるようです。 そうした背景には販売する側も消費者も無印の良品、つまりは品質を自分の目で見極めることに不安を持つのかもしれません。 それ故有名な冠が付いていればなんとなく安心出来る… つまり上質を見極める目が養われていないとも言えます。 冠をかぶせなければ販売が難しいものであったり、有名な冠が故に実際以上に商品が良く見えてしまったり、口が苦くなるほど説明をしなければ良さの伝わらない(それで伝わったかどうかは別として)商品が果たして本当に優れたものなのか…と 些か懐疑的な想いにも駆られます。 


価格を訴求力とするのは なにも呉服業界に限ったことではなく、高ければよいとも、安ければよいとも思わない私などは価格を訴求力とすること自体あまり興味のないところでもあります。 ただ、私自身、正直に申し上げますと、こうしたところには敵わないなぁ…と感服させられる形態のお店があります。それは。。。 消費者とサークルし、着物を着る輪を広げているお店です。 お茶会に食事会、古都巡りや小旅行…etc  お世辞にも社交的とは言えない私などはそうした特有のテンションが実はあまり得意ではありません。 ですので毎週のように着物に関するイベントを設け さまざまなかたちで着物を着る機会を設けている呉服屋さんを見掛けるとただただ、すごいと感心するほかないのです。


では、弊店の存在価値はいったい何であるのか?… あらためてそれを自分自身に問い正してみました。 特に見つけられなかった訳ですが、「有名/無名を問わず、品質に優れた作品/商品をお客様のニーズに適わせてご紹介する~」 う~ん… なんだか文字にしますと味も素っ気もないですね。。。 加えて訴求力もコピーとしてのセンスもない… しかも「そんなことはどこのお店でもそうなんじゃないの? なに普通なこと言ってんの?」 と即座に突っ込まれそうな実にありふれた文言ですね。。。 でも、現実の呉服業界を裏側から見てみますと、その平凡で当たり前の事を実際に行なっているお店は意外に少数派なのだと言う事がわかります。 そして事実そうした当たり前の部分に弊店の存在する理由があり、且つそれこそが弊店の平凡な個性なのだと自負しております。 つまり早い話、商品に対する責任の所在をはっきりしておきたいと思う訳です。 なんだかとりとめのないお話に終始してしまいましたが、この辺りの話を腰を据えて書き始めますと とても長くなりますし、それでなくても長いコラムと言われております故、今回はこの辺りにさせて頂きます。 


【画像について。。。】

こちら。。。 女帝が「マトリックス」と名付け、ことのほか気に入って着ているコート?です。 もともとは弊店のお客様でもあり、着付け教室の生徒さんが、洋服の上に着てご来店された際に、一目で気に入ってしまった女帝が その生徒さんにご無理をお願いして誂えて頂いたものなのです。 ストンとしたAライン?で かなりゆったりとした作りなのですが、 それがやわらかなループをつくり実にキュートな印象を醸し出し、女帝の棘も包み込んでくれています。 襟も立ち衿で表情があり、どこに着て出掛けても実に評判が良いのです。 着物には縁のないご近所の奥様方にも大好評なのです。 呉服店としては少々複雑な思いでもありますが、確かに私などが見ても なかなかと言いますか、かなりgood!ないでたちとなるのです。 女帝の着ているものは自前の大島をつぶして誂えたものになりますが、なかなかの雰囲気です。 

こちらのコートですが。。。商品ページに掲載はしておりませんのでご興味のある方はこちらのコメント、またはメール、またはお電話… つまりどこからでもどうぞお尋ねください。 弊店にてお仕立てのご注文を賜っております。《新しい着物ばかりではなく、古い着物からもつくることが出来ますよ、お気軽にお尋ねください。》

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