きもの専門店
そう謳うのは覚悟と精通が問われます
着物に関わり四十年と少し…
まだまだ学ぶことばかり…
きもの、って知れば知るほど知らないことばかりです

その多様さゆえに定義付けることの難しい更紗
古渡にはじまりペルシャ、フランス、イギリス、…
  バティックとして知られるジャワ更紗もありますが、日本の職人の手による和更紗の美は
やはり格別です
―唐草小花文―

暈したり、一層の斑も許さなかったり
澱みの様に堆積した手わざが意図して刷毛を捌く…
かのフィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホさえ憬れた
日本の職人の筆捌き

染織作家の手から放たれた作品は
一つの花、一つの蝶、一つの鳥、に
生命が吹き込まれているのです 
添田敏子 ―白ぶどう―

もしかしたら
この小さなキモノ店は
アナタをドキドキさせることが
出来るかも知れません
どうぞ遊びにいらしてください 

水流の「季・とき」折々・・・

「季・とき」折々・・・ 2010年 2月14日(日)

季・とき折々…



■お洒落着物?



1983
年「着物と帯の専門店」として開業以来、早いもので26年という年月が経とうとしています。 つまり四半世紀を超え、次の半世紀に向けその歩みを進めている訳です。 このような時代に二代目でもなければ三代目でもない初代の経営者が かくも永きに渡って商いを続けてこられたのは なにより、創業以来ご贔屓を賜っているお客様、質の高い商品を提供してくれる仕入先とした、言わば店主である私以外の左様な外部要因に恵まれたおかげだけであることはまず間違いありません。


選挙用語でよく耳にする「三バン」 政治なんかに興味はないわ、と言われる方でもおそらく一度や二度は聞かれたことがあるかと思います。 つまり「地盤・ジバン」「看板・カンバン」「鞄・カバン」です。 その「三バン」 呉服店に置き換えて考えてみても実は同じような事が言えます。 言うまでもなく、選挙で言うところの「地盤」とは支持組織や地縁です。 置き換えれば、現経営者の先代や先々代がこれまでにお世話になってきたお客様です。 「看板」とはいわゆる知名度 長くやっていればそれに伴って少なからず知名度も上がります。 現経営者にとっては親の七光という有り難い財産です。 最後の「鞄」はもちろん資金力に他なりません。 弊店のご当地名古屋のデパート松坂屋もその前身は「いとう呉服店」であったことからも 当時の財力の凄さを推し量ることが出来ます。 (呉服屋ってそんなに儲かるのか!?)

 
さてさて。。。私はと言えば呉服店のぼんぼんとして生を受けた訳ではありません。 当然先代がいないため、若かりし日も「若ダンナ」と囃したてられた経験はありません。 キラキラ光る七光を浴びた記憶ももちろんありません。 つまり上述の三バンは何ひとつ持っていなかったのです。 ~いなかったなんて言うとなんだか今はあるように聞こえますが 地盤は26年も商いをさせて頂いておりますゆえに また、店主の小さな器に反してお客様にはずいぶん恵まれたように思います。 看板も年数に応じてそれなりには育ちます。 ただ鞄となるとこれは明らかに別な要素が加わります。 利益率、どれくらい儲けたいか、という商いの一つの根幹 つまり商いの姿勢によって大きく差が出るのはこの「鞄」なのです。 加えて家庭内において民営の税務署と消費者金融が影で糸を引く我が家では成金は育たないという宿命もあるのです。


ま、そんなことはどうでも良い事なのですが、その弊店 屋号の前に「お洒落着物専門店」としたサイドコピーが付けられています。 それゆえでしょうか? ときおりお客様から 訪問着とか附下げなどは販売されていないんですよね…?とお尋ねを頂くことがあります。 つまり、「お洒落着物専門店」だから 式事などに着られる訪問着や附下げなどの略礼装や 留袖などの礼装の着物の販売はしてないのですね?としたお尋ねなのです。…ふむ、なるほど。。。ならばと そこで広辞苑で「お洒落」なる言葉の意味を引いてみました。 すると「身なりや化粧を気のきいたものにしようとする様、また、そうする人」と書いてある… 曖昧模糊とした解説に少々肩透かしをくらいましたが、気の利いた身なりとは、 つまりは「趣味の良い装いをしていること」 要するにお洒落着物とは「ドレスコード」の問題でもなければ「カジュアル」であるとか「礼装で」あるとかの類別でもない訳です。

それになぞらえれて考えてみますと… 弊店は趣味の良い着物の専門店ということになります。 つまりカジュアルな着物の専門店として謳っている訳ではなく、お洒落着物=趣味の良い着物 つまりは礼装・略礼装・カジュアルとしたカテゴリーに限ることなく 趣味の良い着物の専門店だということです。 お解り頂けましたでしょうか。。。


さてさて、愚にも付かない自画自賛はこれくらいにして なんでこんなことを申し上げたのか、と言いますと 最近サイトをご覧になられた新規のお客様から「水流さんは振袖は扱ってないですよね?…」とか「留袖なんかおいてないですよね?…」とか ほとんど断定した口調でお尋ね頂くことがございまして…。 そこであらためて業務内容をつまびらかにしておきたいと思ったからなのであります。 弊店、紬の着物以外にも 趣味の良い留袖、訪問着、附下げ、なども取り扱っております。 くれぐれも誤った解釈によって、誤って弊店をスルーしてしまう蛮行のございませんよう ご案内申し上げます。

久し振りに更新したかと思えば またまた店主のクチグルマかと叱られそうな内容でしたね。。。 次回はもう少し何かタメになるお話が出来るよう心掛けます。


【掲載品について】
こちら。。。丁寧な手描き友禅が施された附下げです。 極めて秀逸な下絵が描かれ、青花が置かれ、彩色が施され、引き染めで地染めされる… いわゆる上質な仕事が尽くされた逸品です。 こうした附下げも弊店の取り扱い品となります。(だったらごちゃごちゃ言ってないでさっさと商品掲載すれば…と言われそうですね。。。)    
確かにその通りです。    ではでは。。。


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