水流の「季・とき」折々・・・
「季・とき」折々・・・ 2008年 10月1日(水)
永い間放置されていたHPをリニューアルしました。ついつい楽に吸い寄せられる怠惰な自分を戒め、シャキッとしなくては。。。と、固く誓う私です。
ところで季節はすでに秋なんですが、呉服店を営んでいても着る着物に悩んでしまうことがあります。本来のお約束に照らせば 袷の季節には決まってます。でも、実際これが暑いんですね。。。6月/9月を単衣 10月~5月を袷7月/8月を薄物 難しそうな書籍を何度見返してもそう記されています。ところで、こうした「衣替え」はいつから始まったんでしょうか? なんて書いてしまうと「あんただって呉服屋だからそれくらいのこと分かるでしょ!?」と言われてしまいそうなんですが・・・実際呉服店を営んでいても分からないことはたくさんあるものなんです。もちろん判ったような顔はしていますが(笑)
さて、日本には四季が在り更にそれを細分化した二十四節気なるものも存在します。ま、二十四節気はともかくとして春夏秋冬と言う四季。日本人は、事のお終いに線を引いて気持ちを新たに物事を始める習慣があります。例えばお正月。31日の大晦日に一年の埃を綺麗に掃って新たなる気持ちで新年を迎えるわけです。実際には大晦日の31日と言う今日から、1月1日のお正月と言う明日になるだけの事なんですが何となく晴れやかな清々しい気持ちになるのも事実かと思います。
話は少し変わりますが、先日ご来店されたお客様から聞かせて頂いたお話なんですが、とある展示会に友人のどうしてもの誘いで同伴された時のこととの事。「これは、あの有名な○○作家先生の作品です。今日は特別にこんなにお値打ちにしてますから、無理をしてでも買っておきなさい。」と、それは熱心にお勧めされたそうです。お客様曰く 「あの有名な」と言われてもただの一度も聞いた事も見た事もなく それなのに「あの有名な」と言われても・・・ 加えて 値打ちがあり また、この先に値上がりするからと地金、証券相場の価格のように言われて白けてしまったそうです。こうした類の話で本当に高名な作家であったり、後々価格が高騰したと言う話はあまり聞きません。
また、何年もしたら、価格が上がる、価値が出る・・・云々そうした話が主体になるといったい「何のための着物なのか」と言うことになるので弊店ではあまりそうしたところをセールスポイントとしないように心掛けています。それが事実であれば、それはそれでひとつの価値観足りえるかとは思いますが、そうでない場合はどうなんでしょうか? 販売する側に都合の良い、万にひとつ有るやもの もしかしたらそうなるかも?的な「希望的観測」は明らかな「反則行為」のように思います。ただ、これは私の個人的見解ではあるのですが・・・
なんだか、取り留めのないお話に終始してしまいましたが・・・
さて。。。こちら 人間国宝・上野為二氏(故人)のお孫さんにあたる上野真氏(※現在は二代目・上野為二を襲名されています)の作品です。太縮緬に極めて細密な糸目友禅が施されています。ここまで細密な糸目友禅は現在、上野氏にしか出来ないとまで言われています。はたして、こちら。。。価格が上がるのでしょうか?・・・(笑)



