水流の「季・とき」折々・・・
「季・とき」折々… 2010年 8月21日(土)

□上昇志向
たいして仕事をしている訳でもないのにどうも最近身体がしんどい… ときどきスーッと意識が遠のく。 そろそろ召されどきか? まあ、歳と言えばそうなのだけれど、まだまだ生後53.8年、ジーさんと呼ばれるほどの歳でもない。(と、思いたい) 上が189 下が147 先日、お盆で帰省した実家で母親の愛用する血圧測定機を拝借、見事な数値を叩きだした私の血圧 すごい! ひとより高い! 母親と女帝からきついお叱りを頂きました。 「あんたさぁ、不摂生もたいがいにしとかなかんよ…」 そう、おっしゃれられてもですね、 明けても暮れても利益を上げることばかり考えてはいるけれど、自分で血圧を上げた覚えはないのですよ。 いつからこんなに高値で安定していたのかなぁ… 道理で毎日ぽわ~んとしてる訳です。 アタマが悪い訳ではなく、血の巡りが悪かったんだ…。 ヨカッタ…。 生来のぽわ~んに加えこの血圧では無理もなかったのでした。 しかし…、おかしい?…、つい最近改心し、肉を断ち、ベジサカナタリアンに改宗したのに…。 喫煙と喫煙の間は決して煙草などはクチにせず、納豆をたしなみ、頂き物のセサミンを愛飲し、天敵であった豆腐も冬瓜もクチにするようになった… おいしく食べてキレイにやせるヒルズダイエットのパステルゼリーの購入だって 青汁の購入だって前向きに考えている… 道で轢かれそうになっていた蝉の幼虫だって助けた…のに…。なんで?
と、言う訳でまったく意味のない戯言を言っている間に季節は立秋を過ぎ、間もなく処暑 読んで字の如く厳しい暑さも一段落し、秋の涼しさが感じられるという訳です。 朝晩には涼風がそよぐ頃とも云われます。 日本には四季があり、それを細分化した二十四節気があり、更に細分化されたものまであるようですが、いずれにしてもほとんど二季と化してしまったかのような現代の日本では 細やかな季節のうつろいを日々の暮らし中で感じることはあまりないようです。 とは言え、そろそろ夏の暑さも微かに収束の気配を感じるようになると 気の早いお洒落なひとたちにとって 単衣の着物が気になりだす季節の訪れでもあります。
そこでこのところ俄かにお尋ね頂く事の多いのが単衣の着物地と単衣の帯地について…です。 ご質問される方の関心は単衣の着物の生地は販売されているのか? HPに掲載されている帯で単衣の帯地はどれか? なのですが。 身も蓋もない言い方をさせて頂けば、そうした専用の着物地、帯地はそれほど多いものではないのです。 着物地に関して言えば、単衣に適う肌触りの良さそうなもの、単衣に耐えうる相当の打ち込みの生地、を選んで単衣仕立にする、ということです。 もちろん単衣用と織られた着物地がない訳ではありません。 ただ、だからと言って選べるほど種類がある訳ではないのです。 帯地にしてもそれは然りです。 なるべく細番手の糸で織られた薄手の帯地を単衣用とする。 または帯芯を入れる「芯仕立て」をしない帯 つまり、かがり仕立の単衣の帯でなるべく薄手のものを選んで締める。 そんなところなのです。 ガッカリされました? でも、本当の事ですから仕方有りません。
ただ、それでお終いではわざわざ話題とさせて頂いた意味がありません。(いつも意味のない事ばかり話してますが…) 狭い見聞から少しだけ補足させて頂くならば…。 まず、着物地で言えば生地の光沢なんかも考慮されると良いかと思います。 なるべく光沢を保たないマットな感覚の着物地は それだけで涼し気な印象を感じさせてくれますし、ぽってりと涼感のある縮緬よりも紬縮緬(つむぎちりめん)であったり、塩澤御召なんかは見た目に涼しげな感じがするものです。 帯は袋帯よりは名古屋帯 名古屋帯でも芯仕立てではない かがり仕立の物の方が涼しく目に映ります。 要するにそうした「単衣の季節の装い」というのは少々の知識と工夫だけなのです。 私などはいつもお話させて頂いているように決して「お約束ごと派」ではなく「自分の感覚派」です。 いろいろに捉われるばかりではなく、その季(とき)の気候に適ったお洒落を愉しめばそれで良いのだと思っています。 とは言え、眉を顰めるような外し方や季節外れの装いを好ましいとは思いません。 お呼ばれや式事など、お招きする側であれ、招かれる側であれ、「礼」を失する季節の装いはやはりmannerに反する感は否めないものですし、そこに集うひとや場所に想いを馳せるという最小限のお約束や心配りの感じられない装いは、それは決してお洒落などではなく、単なる独りよがりと映ってしまうものかもしれません。
【掲載品に付いて。。。】
こちらは極めて上質な綿糸で織り上げられた「綿薩摩」です。 これから迎える単衣の季節には最適な着物地だと言えます。 さらりとした肌触りに加え、綿素材に有りがちな「膝」や「お尻」が出にくい生地質を保っています。 こちらグレイのように映ってしまいましたが、なんとも涼しげな「青磁色」 九万九千五百円(表地)にて販売しております。 アハハ…。宣伝。。。
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