水流の「季・とき」折々・・・
「季・とき」折々… 2011年 01月10日(月)

□あらためてご案内を申し上げます。
なにやら恒例の行事となってしまった感のある新成人の大暴れ。 なんと今年、山口県のとある市では羽織袴に模造刀まで携えた新成人もいたとか。 武士には刀が必要だと考えたらしい。 本当にそう思ったのか否かは分かりませんが、あまりにも幼稚な感を否むことは出来ず、こうしたひと達の成人はまだまだ先の話なのだとあらためて感じてしまいます。
さて、成人式と言えばこの時期、弊店HPをご覧頂いた、まだお付き合いのない新規のお客様から時折頂くお問い合わせの中にこんな事があります。 それは以前にもこのコラムでお話させて頂いたこともあります故、ご記憶の向きもおありかもしれない御振袖のお話。 そうした際にもれなくお尋ね頂く事項があります。 曰く、「水流さんはお洒落着物専門店のようですから、振袖は御取り扱いされていないのですよね?」 と。 「沈・・・・・」
…ふむむ。。。なるほど、そうきますか。 それならばと、もう一度広辞苑に頼る事にして「お洒落」なる言葉の意味を引いてみました。 何度調べようとも書かれていることが変わる訳ではありません。 そこには「身なりや化粧を気のきいたものにしようとする様、また、そうする人」と書いてある。 ま、なんとも曖昧模糊とした説明にあらためて肩透かしをくらいましたが、つまりは気のきいた身なりやその様とは、「趣味の良い装いをしていること」「場所に適った品位を装っていること」なのです。 つまり、広辞苑曰く、お洒落着物とは要するに「ドレスコード」を直截問うているのでもなく、「カジュアル」であるとか「礼装で」あるとかの類別でもない訳です。
それになぞらえて弊店の在り様を考えてみますと。 広辞苑曰く?(言ってない)、お洒落着物専門店/きもの水流は趣味の良い着物、場所に適った品位の保たれた着物を提供する和服の専門店ということになります。 つまりカジュアルな着物の専門店を謳っている訳では決してなく、お洒落着物=「趣味の良い着物、品位を想わせる着物」 つまりは礼装・略礼装・カジュアルとしたカテゴリーに限ることなく そうした「趣味の良い着物、品位を想わせる着物」の専門店だということになります。 (なる筈です…。) 店主、自画自賛の画、の愚、ご理解頂けましたでしょうか。。。 ここでもう一度念のため、あらためて弊店の取り扱い品目をつまびらかにしておきたいと思います。 弊店、紬の着物以外にも 品位/品格を想わせる留袖/色留袖、趣味の良い訪問着/附下げ、そして優雅なる品位を保った御振袖など、多岐に渡り取り扱っております。 くれぐれも誤った解釈によって、誤って弊店をスルーしてしまうような蛮行のございませんよう あらためてご案内を申し上げます。
さてさて、いつものように前ぶれもなく、突然お話は変わりますが、「パンタ・レイ」 何の事かご存知ですか? 古代ギリシャの哲学者ヘラクレイストの思想を表現した言葉だそうです。 思想や哲学、その他の各種学問とは無縁な私には詳しい事は判りませんが、その意味は「万物は流転する」という事らしい。 昨年の某新聞のコラムにも掲載されておりましたのでご記憶されている方も少なからぬと思いますが、それによれば我が国の古今集にも同様な意の「世の中は何か常なる飛鳥川昨日の淵ぞ今日は瀬になる」があると書いてありました。 そして以下のように綴られています。 “ものの本人よれば、パンタ・レイは当時流行語になりその時代の喜劇にはこんな話もあったとか、なかったとか”。 ある時、お金を借りた男が「借りた私と今の私は変わっている。パンタ・レイ(※万物は流転する)」と言って返そうとせず、貸した男が怒って暴力をふるう。 ついには裁判になるのだが、暴力をふるった男は彼もまた「殴った私は今の私ではない。パンタ・レイ」と言ったそうな。
そう思って回りを見渡せば、この日本、いつのまにやらパンタ・レイであふれている。 公約などそ知らぬ顔の言わばパンタ・レイ政権とも言える厚顔政権与党 とりわけ前首相のパンタ・レイぶりには心底驚いたひとも多いのではなかろうか。 パンタ・レイなる言葉がまかり通るならば誰ひとり罪びとなどいない。 私も女帝に向かって、「昨年末にすぐに返すからと貴殿にお金を借りた私は今の私ではない。パンタ・レイ」とのたまいたい。「これも仕事の内だと言いクラブのお姉さんと遊びに行った私は今の私ではない。パンタ・レイ」も「昨晩、貴殿がお風呂に入っている隙に冷蔵庫を開けて明日のハムを今日の胃袋に移動した私は今の私ではない。パンタ・レイ」もある。 こんなネタなら際限なく有る。 あぁ、なんと便利で魅惑的な言葉なのか。 魔法の言葉を手に入れたようだ。 冒頭の武士にも教えてあげようかしらん。
さてさて、年があらたまったところでなにひとつ進歩の兆しすらなく、相も変わらず前ふりも本文もない私のコラム。 と言うかコラムの体裁すら成してないのですが、どうかあきらめて今年も辛抱強くお付き合いくださいませ。
そこで女帝殿、パンタ・レイなる魔法の言葉、まだ覚えたてなので忘れないよう練習させて頂きます。 「このコラムを書いた私は今の私ではありません。パンタ・レイ」 もう一つ。「今度、帯を新調してあげようかと言った私も絶対に今の私ではありません。パンタ・レイ!」 微妙に敬語になったな…。 なぜ?…。
【掲載画像に付いて。。。】
こちらは以前、弊店で御振袖をお誂え頂きましたお嬢さまの成人式の際のお写真です。 お嬢さまの美しさを丁寧な仕事が施された古典柄の手描き京友禅の美しさがさらに引き立てています。 お嬢さまに主演女優賞、御振袖に助演女優賞を差し上げたいような美しさでした。 お母様とお祖母様に御見立てして頂き、お求め頂きましたが、とても素敵なお姿となりましたね。 こちらは御祖母さまのお宅で撮影されたお写真ですが、お部屋のしつらえも御振袖の雰囲気ととても適っていて本当に美しい一枚となりました。 まるで映画のスチールのよう。。。
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